2019年03月22日 02:00

『凹凸を楽しむ 阪神・淡路島「高低差」地形散歩』が3月27日に発売されます。自分でも信じられませんが3冊目になります。余談ですが、1冊目の【凹凸を楽しむ 大阪「高低差」地形散歩】はおかげさまで今回4刷になりました。感謝です。

阪神間のフィールドワークをはじめたのが一昨年の秋、効率化ばかり叫ばれる世の中ですが、あえて無駄にいっぱい歩き、無駄にたくさん写真を撮りました。なので書き足りないエリアもありますが、全部で15エリア。西宮、甲山、芦屋、住吉、六甲、神戸、兵庫、須磨、明石城、有馬温泉、宝塚、岩屋(淡路島)、由良・成ヶ島(淡路島)、沼島(淡路島)、三原平野(淡路島)です。淡路島は私のルーツの場所でもあり、思い入れが強くページ数も結構割きました。ページ数もいままでで一番多い208ページで手に取ると結構なボリューム感ですが、価格はグッと下げていただき1980円(税別)です。
目次はこんな感じ↓です。
Ⅰ 阪神・淡路島の凹凸地形を楽しむ 高低差概論
1 六甲山は動いている
プレートテクトニクス/1000メートルの高低差/断層のトライアングル/大阪湾に沈む大河/マサとセツリ/ろっこうとむこうのやま
2 謎多き神話の国・淡路島
取り込まれた島生み神話/古代の先端技術島/淡路島の地形と地質/うずしおと激流/地名という古代遺産
3 地形散歩という名の小探検
バッドランドな風景/六甲山地の巨石めぐり/五色塚古墳と淡路島の石/太陽の道とレイライン/洲本城の石垣と礫岩/美しき五色の浜
Ⅱ 阪神・淡路島の高低差を歩く 地形視点で町を眺める
東六甲にひそむ高低差
①古代の港が古層に眠る町(西宮)
②神の山が見守る丘陵(甲山)
③古代から特別だった土地(芦屋)
六甲山南麓の高低差を巡る
④天井川とともに(住吉)
⑤六甲山の玄関口(六甲)
⑥ミネラルウォーターをはぐくむ(神戸)
西六甲の地形に隠されたドラマ
⑦夢の跡・始まりの町(兵庫)
⑧畿内のヘリの高低差(須磨)
断層と段丘とともに
⑨築城400年の城下町(明石城)
⑩断層が導いた奇跡の湯(有馬温泉)
⑪天才がつくり、天才が育った町(宝塚)
淡路島の知られざる地形
⑫瀬戸内海の要衝(岩屋)
⑬古代海路と軍事要衝の地(由良・成ヶ島)
⑭謎に包まれた神秘の島(沼島)
⑮砂州がつくった景勝地(三原平野)

わかりやすさを意識し、図版をできるだけ多く入れています。単純な転載では気が済まなかったので、Adobe Illustratorでかなり緻密にトレースしカラー化を試みました。ビジネスで、こんなに手間暇かけてたら非効率だと思いますが、 そこにきっと誰も真似ができない価値があると信じてます。

裏六甲の蓬莱峡や白水峡では、六甲山の裏の姿を見たようで個人的には衝撃でした。

紀淡海峡にある由良要塞は、由良の生石山砲台だけでなく、加太や友ヶ島も加えてコンプリート。淡路島には、由良要塞の飛行場まであったことが新鮮な驚きでした。

淡路島は、私の第2の故郷でもあるので、思い入れも強く、国生み神話についてもできるだけわかりやすく解説したつもりです。毎回心がけているのは「とにかくわかりやすく」ということ。高校生が読んで「面白かった」と言ってもらえるような本を目指しています。書店に並びましたらお手に取っていただけると嬉しいです。
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