このエントリーをはてなブックマークに追加

六甲山上 天穂日命の古代祭場とストーン・サークル

2013年11月08日 00:00

神戸アースダイバー(4)
六甲山上の磐座と
ストーン・サークル


阪神電車の関連施設である六甲山カンツリーハウス。この敷地内に古代の祭祀場である磐座(いわくら)とストーン・サークルがあるということでやってきました。

E7D_4841_1.jpg
入園料600円を払って敷地内へ。園内マップにはそれらしい表記は見当たらない。

E7D_4621.jpg
園内に入ってまず目に入ってくるのが芝生の小高い丘。おそらくあの上だと思うので行ってみましょう。

E7D_4626.jpg
松の木の袂に大きな丸い石を発見。

E7D_4815.jpg
芝生は結構急坂なのでこの道を上がっていきます。

E7D_4628.jpg
道沿いのまるい石。

E7D_4627.jpg
さらに上がっていくといたるところに石がある。

E7D_4637.jpg
ちょっと大きな石が現れた。これも丸い。

E7D_4640.jpg
石が一直線に並んでいる。

E7D_4642.jpg
この石は上下で割れているのだろうか。石は奥へさらに続いている。

E7D_4644.jpg
一直線に並んでいる石を上から見たところ。明らかに人の手が加わった置き方のように思える。

E7D_4756.jpg
で、丘の一番上にこの巨石がありました。

E7D_4663.jpg
この巨石の周辺一帯が磐座(いわくら)です。磐座とは古代の祭祀場のことです。

E7D_4666.jpg
解説板です。

天穂日命の古代祭場(あめのほひのみことのひもろぎ)
この、やさしくも気高い巨石は、はるかなる大昔、六甲山に天降(あも)りされた天(あめ)のホヒの命(みこと)(天孫(てんそん)ニニギの命(みこと)の叔父(をじ))をお祭りした磐座(いわくら)で、神籬(ひもろぎ)と呼ばれています。ヒモロギとは、木材を使って神社を建築しなかった大昔に、巨大な石をもって築いた古代祭場のことで、外国ではメンヒルと呼ばれています。ヒモロギの周辺には、磐境(いわさか)と呼ばれる巨石が垣根のように敷かれ、なかにはストーン・サークルや亀や蛙など神に仕えた動物を形どったものもあります。英国のストーン・ヘンジやフランスのカルナック列石などは有名です。
古事記によりますと、天の穂日の命は、天照大御神(あまてらすおおみかみ)の第二皇子で、他の兄弟神(きょうだいかみ)とともにニニギの命に先立って地上に下られ、地の神である大国主命(おおくにぬしのみこと)と力を合わせて、人類誕生のための準備をされた神です。ホは心の穂、ヒは生命の意味で、地上の平和をねがう天照大御神の心の穂を咲かせて人間の生命の穂を咲かせる神という言霊(いみ)です。現在では学問の神として崇められ、全国の天神さまや天満宮に祀られていますが、その元宮(もとみや)が、このヒモロギなのです。
古代人の偉業を讃えるとともに古代人に習って天地の恵みに感謝し地球の安全と平和を祈願しましょう。またこの周辺にある石はどれも皆、祭場の一部として遠くから運ばれてきたものです。そのようなものとして大切にいたしましょう。
六甲山・甲山周辺の古代遺跡保存会

E7D_4659.jpg
ここがいつの時代の祭祀場なのかは不明ですが、古事記が書かれる遥か昔、縄文時代まで遡っても不思議ではないと思う。

E7D_4782.jpg
巨石の横にある大きな石。

E7D_4776.jpg
巨石を後ろから見たところ。

E7D_4770.jpg
巨石の向こうにサークル状の石が見える。

E7D_4678.jpg
まさにストーン・サークル。

E7D_4681.jpg
少し盛り上がった場所に石が配置されていて、中央部の複数の小さな石がある。

E7D_4685.jpg
ストーン・サークルから巨石の方を見たところ。

E7D_4712.jpg
一応、方位を確認してみた。

hoi_02.jpg
東西南北です。

hoi_01.jpg
西側は先ほど上ってきた方角なので、西に向かって大きく開けているというのは方位的の興味深い。

hoi_03.jpg
ちなみに東側です。木がなければこっち方向もかなり開けています。

E7D_4739.jpg
実はサークルから見て西の方角に大きな石が一直線に並んでいます。手前の石はサークルの石。その奥に石が並んでいますがこの方向が西になります。

E7D_4736.jpg
中間地点の石。その向こうにもう一つ石があります。

E7D_4745.jpg
これが一番奥にあった石。その西側は広く開けている。

E7D_4802.jpg
向こうの丘に太陽が沈むのでしょう。

E7D_4660.jpg
六甲山カンツリーハウス内にあるこれらの巨石群。実は詳しい資料が見つけられなかったためよくわからないのが実状です。もしかしたらどこかにちゃんとした調査資料があるのかもしれません。

E7D_4696.jpg
このサークルもいつの時代の物なのかよくわからない。でも、六甲山上に古代人の祭祀場があったとしたらとても素敵なことです。古代の夜はきっと満天の星が見えたことでしょう。


(追記)
芦屋神社のホームページの御由緒にこのような文章がありました。「…当神社の創始は不詳ですが、天穂日命が高天原より降臨された磐座が六甲山頂に現存することや、境内に横穴式石室古墳があることなどから推察して、約千三百年前には既に六甲山を聖地として崇める豪族が芦屋の地にあり、山の神を遥拝する施設としてこの里宮を建立したのではないかと考えられます。…」芦屋神社と関連しているので「天穂日命の古代祭場」という名がついているのかもしれませんね。

(追記)※NPO古代遺跡研究所のホームページを見ると、現六甲山カンツリーハウスの開発時に累々あった岩が排除されたことが記されています。その詳細がわからないのが残念ですが、磐座に隣接するストーンサークルが昔からあったものなのか後に作られたものなかも気になります。ご存知の方は教えてくださいませ。



より大きな地図で 神戸アースダイバー を表示


【神戸アースダイバー】
1. 西求女塚古墳と処女塚古墳 2013.10.07
2. 古代の祭祀場・保久良神社 2013.10.15
3. 古代の祭祀場・甑岩・越木岩神社 2013.10.20
4. 六甲山上の古代祭祀場とストーン・サークル 2013.11.08
5. 六甲山の天狗岩 2013.11.10
6. 西宮市北山公園の磐座・前編 2013.11.11
7. 西宮市北山公園の磐座・後編 2013.11.18
8. 海民と五色塚古墳 2013.11.28
9. 西宮の巨大なローリングストーン 2013.12.5


ポチッと、応援よろしく♪
bahiru_wink3.gif
スポンサーサイト


コメント

  1. walkin | URL | nVY6IPqw

    アメノホヒ

    いつも面白く読ませていただき、刺激ももらっています。
    ■第1級の遺跡ではないですか!ここ数年六甲山で活動していましたが、気がつきませんでした。早速行ってみます。イズモ関連のカミですね。保久良神社の宮司さんの講演を聴いたことがありまして、六甲山周辺は、古代、イズモ世界だったと仰しゃってました。納得です。
    ■やや別件ですが、西求女塚古墳のすぐ西に敏馬神社というのがありますが、そこは行かはりました?典型的な聖性地形・岬です(東京なら品川神社みたいな所)。古代、遣唐使が出発する時、そこで停泊、別れの酒を酌み交わし、帰ってきた時、そこから生駒山を見て「やっと帰れた」と安堵したそうな。おもしろい神社でした。もしまだなら、山を下りられたついでにでもどうぞ。

  2. 事務員さん | URL | DWMWXi5k

    初めて訪問させていただきました。
    古事記、神様のお話が大好きです。
    六甲もすぐ行けるところですがこんな石があるとは
    知りませんでした。
    是非機会があったら行ってみたいとおもいます。

    奈良が特に大好きなので
    これから飛鳥の記事を一気に読ませて頂こうと思ってます♪

  3. | URL | -

    最近神話や神代に興味を持ち、こちらを訪ねました。六甲山にこんな遺跡があるとは知りませんでした!素晴らしいですね!地元高砂の高御座山山頂の磐座も凄いですが、どうやって運んだのか本当に古代の人たちの偉業には驚かされますね‼

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://atamatote.blog119.fc2.com/tb.php/792-1dd6bd2b
この記事へのトラックバック