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神戸の古代地形散歩・保久良神社

2013年10月15日 12:00

神戸アースダイバー(2)
古代の祭祀場・保久良神社

個人的に神戸・阪神間でもっとも興味があったのが保久良(ほくら)神社です。ただ、ちょっとしたハプニングがあり、計2回訪れることになりました。ですので、2回分をひとつの記事にしているのでちょっと写真が多いです。ご了承くださいませ…(汗)

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ということで神戸市東灘区です。JR摂津本山駅から山の方へ。

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古い建物が残っていたりする。

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山の上に保久良(ほくら)神社があります。

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ん!なんだ?

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ええっ!通行止め!?

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どうやら、9月25日のあの大雨の時に土砂崩れがあって昼間は通行できないようです。神社に行くにはかなり遠回りしないといけない。

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午後遅めに行った事もあり、だんだん日が落ちてきてちょっと焦ってきた。

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約15分ほど歩いた橋の手前。

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この公園の中を上がっていきます。

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このような道が続き、

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こんな道を通らないといけない。ほとんど人がいないのでかなり不安になってきた。この道でいいのだろうか…

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山道を上りだして約15分くらいでしょうか。やっと保久良神社にたどり着きました。

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鳥居の前に石灯籠。

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見晴らしがすごくいい。

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遥か彼方にあべのハルカスが見える。

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阪神高速湾岸線の東神戸大橋。

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六甲アイランドにさんふらわあが停泊しています。

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ということで、保久良神社へ。

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ご由緒の前半にとても興味深い事が書かれています。

『創立年暦不詳なれども境内外地は上代祖神の御霊が鎮座せる磐境の遺跡地にして其れらより発見されつつある石器時代の石斧、石剣、石鉋丁、石鏃類、青銅器時代の銅戈(重美)弥生式土器が前期中期後期に亘り多数出土し西暦紀元前二、三世紀頃より西暦紀元三世紀頃のものにしてそのいづれもが儀礼的なものたることの考證せられてあるを見ればその頃にはもはやこの霊地に祭祀せられたる證拠なり。また当社は始めに椎根津彦命の子孫たる大和連倉人水守(西暦七六九)等が祭祀したるとも神功皇后(西暦一〇一)三韓の役の戦利武器を此の社地に収蔵し奉りしより起因するとも又社名の火倉、火の山、烽火場の地より起こりしとも称せられる。』

少なくとも弥生時代からこの地は祭祀場であったようです。

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社殿です。

御祭神について詳しく書かれていますので関心のある方はこちらを。
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御祭神「椎根津彦命(しいねつひこのみこと)」の御事蹟(その1)

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御事蹟(その2)

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拝殿の斜め前にこんな巨石がある。

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で、境内の外の森に入ると大きな岩がゴロゴロしている。

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大きな巨石がここにも。

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いたる所に巨石がある。これは気になる。
もっと探してみたかったのですが、そろそろ辺りが暗くなってきました。
今日の所はここで打ち切りにし、後日もう一度来る事にします。

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17時以降は通ってもいいよね。

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やはりこちらの方が道はいい。

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こういう場所がいくつかありました。

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下もこんな感じですが脇道を通らせていただきました。

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駅に向かう途中、いい感じの煉瓦塀が。

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石をはめ込んだ塀が珍しい。

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古いいい感じの建物が残っていますね。ここは旧北畑村あたりです。

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高い石積みの塀と阪急電車の踏切り、まさに神戸の高低差のある風景。

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こんな夕日も大阪の人間からするとちょっと新鮮です。

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さて、再びやってきました。
それも早朝の朝8時半。気合いが違います。

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もちろん直接迂回路の方へ。

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朝は地元の人が多い。運動もかねて神社へお詣りしているのでしょうね。

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一度来た道なので迷う事なく進んでいきます。

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上に来ると明るいので巨石がすぐ目に飛び込んできます。これは社務所西側にある巨石群。

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この岩の脇から生える木の形が不思議だ。

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こちらには「神生岩(かみなりいわ)」という名前がある。

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柵があって近くに行けないですがかなり大きい。

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まわりには大小の岩がゴロゴロ。

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これは境内にある「立岩(たていわ)」。

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この岩は天面が水平なので、上に立ったり物を置いたりすることが容易にできそう。意図的なものを感じる。

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「磐座」古代祭祀遺蹟地

『「ほくら」の境内には、大きな岩がたくさんあります。この岩は、「立岩」といわれ、神様に祈るために人々が立て起こした祈願岩の一つです。社務所の裏の大きな岩は、「神生岩」(かみなりいわ)と呼ばれております。神社の建物の裏の岩群を中心に境内にかけ、大きな円形状に大岩が配置されております。このように配置された岩群は、「磐座」(いわくら)と呼ばれ「岩境」(いわさか)ともいわれます。昔の人は、大きな岩に常世(とこよ)の国より神様をお招きして、農業生産、諸業繁栄、村里安全を祈願いたしました。このように古代人等が祈願した神聖な場所ですから、現代では「古代祭祀遺蹟地」と呼ばれ、祈る時に使用された「つぼ・かめ・さら」などの土器破片や「やじり・おの」の石器も多数出土しております。それらは「弥生式」の中期の時代のものと認定され、紀元前二百年前頃より、この「ほくら」では、古代人が神様を祭祀していた一つの「証拠(しょうこ)」であります・また、ほくらの「磐座」は昔大和の国、現奈良県桜井市の大神(おおみわ)神社の背後の三輪山頂にある「磐座」と同じ時期のものといわれております。』

解説板には、紀元前二百年前頃より古代人が神様を祭祀していたと書かれています。紀元前200年頃というと弥生時代中期。出土品からその年代を出しているのだと思われますが、それより遥か前に暮らしていた縄文人にとってもここは聖地だったのかもしれません。

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ここは境内西側の森です。

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こちらにも大きな岩がある。

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少し斜面を降りたところある巨石群。

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比較するものがないので大きさがわかりにくいと思いますが、私の身長の倍はある。

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この岩は「三交岩(さんごいわ)」というようです。

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朝の拝殿。実は本殿の裏側にも大きな岩がある。

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社殿横の隙間からのぞくとこんな巨石が。どうやら複数の巨石があるようですが見る事ができませんでした。

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この丸い岩は境内西側の斜面で、さらに後ろの斜面に「三交岩」、前に見える社殿の右の本殿裏に巨石群があります。

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この岩は割れているようにも見える。

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こちらはサークルのようになっている。

とにかく、境内周辺一帯に広く巨石が点在しています。古代より聖地だった場所に神社があるというのは至極当然のことかもしれませんね。

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さて、帰ろうかと振り返るとまっすぐにのびた参道の正面にあの石灯籠が。

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この石灯籠も意味ありげです。

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「灘の一ツ火」というようです。

『この石灯籠は文政八年(一八二五年)のものですが往古は”かがり火”を燃やし中世の昔より”油”で千古不滅の御神火を点しつづけ最初の灯台として「灘の一ツ火」と海上の船人の目じるしにされました。古くからふもとの北畑村の天王講の人々が海上平安を願う「祖神」の遺志を継承し交替で点灯を守りつづけてきたものです。』

江戸時代より灯台の役割をしていたようですね。

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素晴らしい眺望。

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なんかとても神秘的な場所でした。
こんな場所が街のすぐ近くにあるなんて、神戸ってなんて奥深いのでしょう。

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そうそう、この辺りはイノシシが普通にいます。
近寄りすぎるとちょっと危険を感じますが、人とイノシシがうまく共存している。昔はお互いもっと緊張感があっだろうなぁとふと不自然さも感じた。

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今はおそらく、互いに暗黙のルール的な距離感を保っているのでしょうね。


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【神戸アースダイバー】
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コメント

  1. TOSSY | URL | mXJ0wlpU

    保久良神社のイノシシ

    保久良神社はイノシシの常駐地ですね 大きな山桃の木が有るのですが 実がなる頃にはイノシシが食べています 私も何度か行っていますが 山道の方から行っています 通行止めになっているあの道は だらだらと上がりが続くので帰ってしんどいように思います

  2. | URL | kpGxqkIY

    震災前まで地元でした。
    てか、立派になりすぎ…(^-^;

    こんな整備された神社じゃなかったのに。
    久方に登ってみたいものだ…。

    道があんまり山道じゃないから私が登ってた道は通行上になってた道の方ですね。多分。

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