このエントリーをはてなブックマークに追加

縄文さんぽ・伊丹段丘の崖を歩く1

2013年08月25日 21:00

大阪アースダイバー
伊丹段丘の崖を歩く1
崖の上の家

dankyu_01.jpg
カシミール3Dで見た伊丹段丘(いたみだんきゅう)です。
台地と低地の境目がはっきり分かれており、高低差約15mの崖が約5kmも続く地形です。低地は猪名川が氾濫するたびに川幅を広げてきたもので、氾濫原(はんらんげん)と呼ばれるエリアです。猪名川が出水のたびに流路を変えて暴れた勢力圏のようなものです。

「伊丹市史」より
dankyu_02.jpg
この図は明治18年に測量された地形図。等高線でその高低差がよくわかります。北側の加茂遺跡のあたりが高低差約20m。そこから猪名野神社周辺まで崖が続いています。
(※古い地形図なので数値に若干の誤差があるようです)

dankyu_03.jpg
カシミール3Dで北側から南方面を見たところ。伊丹台地が一枚の板のように見えますが、実際は合板を1枚つづ剥がしとってつくったような3段の段丘面が認められています。今回歩くのは加茂面と呼ばれる東側の段丘で、その崖に沿って歩いて行きます。

dankyu_04.jpg
これが歩いたルート。JR川西池田駅〜猪名野神社までを3回に分けてご紹介します。

dankyu_05.jpg
まずは、北端の加茂遺跡から中国自動車道まで。

E7D_2089.jpg
伊丹台地の北端部。最明寺川が地形に沿って湾曲に流れています。

E7D_2090.jpg
あの橋を渡ると

E7D_2091.jpg
正面に墓地がある。赤丸ポストがいいですね。

E7D_2092.jpg
この坂をのぼっていくと鴨神社がありますが、今回は川沿いのルートを歩いて行きます。

E7D_2093.jpg
高低差を利用した住宅が並んでいる。

E7D_2094.jpg
こんなところに古そうな地蔵尊が。
横の階段もかなり高い場所まで続いている。

E7D_2098.jpg
木陰の中に祠があった。

E7D_2100.jpg
白い狐ですね。稲荷社でしょうか。

E7D_2106.jpg
小高い坂をのぼっていきます。上に見える森が鴨神社ですが、ちょっと横にそれていきます。

E7D_2107.jpg
向こうの崖に家が並んでいる。

E7D_2110.jpg
普通に急な高低差の道がある。

E7D_2111.jpg
この道は昔の旧道。坂の上は旧加茂村で、古くより妙見山や篠山方面と繋がる道です。

E7D_2113.jpg
道脇に青面金剛の石碑。

E7D_2118.jpg
この急な坂を登りきると

E7D_2121.jpg
大きな木が現れる。
昔からここにあるランドマークツリー。

E7D_2119.jpg
振り返るとこんな坂道。

E7D_2126.jpg
旧加茂村の町並み。

E7D_2125.jpg
反対側には鴨神社の森が見えます。

P8051767.jpg
鴨神社周辺一帯は加茂遺跡として国の史跡に指定されています。旧石器・縄文・弥生時代の集落跡が発見されていて、弥生時代中期には畿内有数の大集落があった場所です。

P8051781.jpg
縄文時代からこの土地は、力を持った者だけが入れ替わり立ち替わり集落を構えていたのかもしれません。低地を見下ろせる岬のような場所です。

さて、
E7D_2133.jpg
この辺りは、崖と住宅が見事なバランスで成り立っている場所。

E7D_2135.jpg
この階段の角度がたまらん。

E7D_2137.jpg
なかなかいい坂が続きます。

E7D_2143.jpg
上に上がると旧加茂村になります。

E7D_2145.jpg
昔の佇まいが残っている。

P8051920.jpg
まちかどにある地蔵尊。

E7D_2148.jpg
振り返ると見晴らしがよさそうな場所が。

E7D_2151.jpg
おおっ。

E7D_2152.jpg
両側が坂でここがそのてっぺん。

E7D_2155.jpg
坂道と崖と住宅の関係が絶妙。

itami_pano.jpg
一応パノラマにしてみた。

E7D_2160.jpg
反対側の坂道です。向こうの山は五月山ですね。
左にある森は鴨神社です。

E7D_2176.jpg
坂道を下りていきましょう。

E7D_2192_1.jpg
下から見るとこんな坂道。

E7D_2180.jpg
傾斜角がかなりきつそうな階段がありました。

E7D_2181.jpg
上りましょう。

E7D_2183.jpg
いい眺めです。
ここで縄文時代の風景をイメージしてみたりして…

E7D_2187.jpg
階段を下りるのがちょっと怖いくらいの角度。

E7D_2179.jpg
この細い道を歩いて行きます。

E7D_2195.jpg
右側の崖が住宅地から竹林に変わりました。

E7D_2205.jpg
向こうに段丘崖の森が続いています。

dankyu_06.jpg
上から見るとこのような森です。

E7D_2209.jpg
森に沿って歩いて行きます。

E7D_2210.jpg
森の方へのびる道があるのですが、

E7D_2211.jpg
今回は先を急ぎます。

E7D_2219.jpg
この辺り、イチジク畑になっていていい香りがしてました。

E7D_2221.jpg
中国自動車道が見えてきました。
ここで森は一旦なくなります。

E7D_2215.jpg
それにしてもいい森が残っていますね。
崖による高低差で開発がしにくかったのがよかったのでしょうか。

E7D_2227.jpg
ここから見ると森の繋がりがよくわかります。
これがすべて段丘崖です。

E7D_2229.jpg
さて、先を急ぎましょうか。


より大きな地図で 伊丹段丘の崖を歩く を表示


(関連記事)
伊丹段丘の崖を歩く・序章大阪高低差学会
伊丹段丘の崖を歩く12013.08.25
伊丹段丘の崖を歩く22013.08.31
伊丹段丘の崖を歩く32013.09.05


ポチッと、応援よろしく♪
bahiru_wink3.gif
スポンサーサイト


コメント

  1. ぱおん | URL | nKBDKouo

    伊丹って知り合いが住んでますが、結構古い習慣みたいなのが他の北摂より残っているとか言ってました。
    関係ないですが、昼間にNHKの伊丹十三さんの特集を見ていて
    夜に伊丹を取り上げた十三のいま昔を歩こうを見ているのが、なんか不思議な感じです。

  2. TOSSY | URL | mXJ0wlpU

    甲陽園のあたりに似た坂道ですね 山のない伊丹に これほどの滑り止めのついた坂道があるなんて知りませんでした 続きが楽しみです

  3. Empizzo | URL | X/aoCwEI

    レリーフ地形に沿うウォーキングの魅力

    歩かないとわからない地形ですね。上空からも幹線道路からも理解できない景観です。坂や階段など住宅との妙がなんともいえませんね。
    それにしてもカシミール3Dというのはすごいものですね。加茂面の端正さも明快そのものですが、甲山北面から渓谷を深くしてすぐに天井川のように盛り上がる仁川、さらにそれを合わせる武庫川が遠望できますね。武庫川も天井川っぽい膨らみを見せていますね。
    猪名川と武庫川にはさまれた伊丹丘陵のフラット感は千里丘陵とは違った様子が見て取れます。どちらの丘陵も有馬・高槻構造線を瀑布線とする断層の南に広がるという共通面をもってはいるのですが・・。

  4. jack77betty | URL | -

    「桃」源郷

    戦前宅地開発が進む前の加茂丘陵には桃林が広がっていたそうです。
    とうとうと流れる猪名川を挟んで、西に「加茂の桃林」、東に「畑の梅林」。このあたり、かっては文字通り「桃」源郷そのものだったのでしょう。

  5. NMB48劇場の三毛猫 | URL | -

    はじめまして!

    はじめまして!

    写真と文を読んでいるとナビしてもらって
    歩いてる気分になれますね。

    実際に歩くと、急な坂や階段が多くて
    特にこの季節は大変そうですね(汗)

    加茂遺跡は権力者の重要な拠点っぽいですね。
    ちょっと妄想してしまいました(笑)

    私も同じ関西住みですが、知らない道を歩くって
    楽しいですね。

    ランキングポチさせて頂きますね!

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://atamatote.blog119.fc2.com/tb.php/780-67284f41
この記事へのトラックバック