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飛鳥アースダイバー(9)橘寺・川原寺跡・聖徳太子

2013年07月19日 12:00

飛鳥アースダイバー
聖徳太子誕生の地周辺

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亀石の前を通る旧道、このまままっすぐ進むと

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右手に参道が現れる。

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聖徳太子御誕生所の石碑。

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ここにも聖徳皇太子御誕生所の石碑がある。

ところで、最近の高校の教科書では「聖徳太子」はあまり使われなくなってきたようですね。厩戸王(うまやどおう)や厩戸皇子(うまやどのみこ)と書かれている教科書が増えてきています。歴史家の中では以前から聖徳太子の存在を疑う説がいろいろ出ていましたが、教科書にもその波がきたようです。

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奥に見える大屋根は橘寺。この龍神王の碑は昔ここに祀られていた時の名残でしょうか。

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聖徳太子が生まれたのはこの辺りにあったとされる欽明天皇の別宮、橘島宮です。

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橘寺は、その後太子七ヶ寺の一つとして建立されました。
ちなみに七ヶ寺とは、法隆寺、四天王寺、法起寺、広隆寺、中宮寺、葛木寺、そして橘寺です。

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参道を歩いて行きます。

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西門です。

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ちなみに拝観料が必要。

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こちらが本堂(太子殿)。

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こちらが観音堂。

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創建当時の伽藍は四天王寺式伽藍配置で、中門、塔、金堂、講堂が一直線に並んでいたといいます。

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この配置図を見ると、東から中門、五重塔、金堂、講堂が並んでいる。

「飛鳥資料館のジオラマ」より
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手前にある寺院が当時の橘寺。右端から中門、五重塔、金堂、講堂が並んでいる。

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いまも残る五重塔跡です。

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珍しい形の心礎石が残っています。

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聖徳太子ゆかりの寺ということもあり、三光石とか阿字池という池がある。

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これは有名な二面石。悪面と善面を表しているといわれていますが、個人的にはもっと感覚的に彫られたものではないのかな?と思ったりしてます。

さて、
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橘寺の北側に川原寺跡があります。

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途中の道路脇にも聖徳皇太子御誕生所の石碑がありました。

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その向かいにある広い敷地。
手前に礎石があります。ただしレプリカっぽい。

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こちらが川原寺跡にある弘福寺(ぐふくじ)。

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弘法大師ゆかりの寺とありますが、川原寺は空海が京都と高野山の往復に宿所として賜ったと伝えられています。

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史跡 川原寺跡。

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天智天皇の時代(662〜671)に建てられた大寺院です。

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当時の復元図。

「飛鳥資料館のジオラマ」より
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ジオラマからもその大きさが伝わってきます。

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この礎石はおそらく中門があった場所で、

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ここには塔があったのでしょう。

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敷地の角に庚申と刻まれた石碑があった。

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その奥に見える森は板蓋神社。川原寺の裏にあった森です。

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石段を上がっていく。

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境内のさらに小高い場所に社がある。

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この森の周辺を発掘調査した時に、大量の塑像やせん仏の破片が出てきたそうです。

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川原寺は何度か火災で焼失しているのですが、
おそらくその瓦礫が裏山周辺に捨てられたのでしょう。

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田んぼの脇にまたまた聖徳皇太子御誕生所の石碑がありました。

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かつて私達が学校で教わった聖徳太子は、冠位十二階を定め憲法十七条をつくり、遣隋使を派遣し、10人すべての話を聞いて的確な助言をしたというスーパーマンのような存在でした。しかし研究が進むうちに、それらは聖徳太子個人の事績ではなく、推古天皇、蘇我馬子と厩戸王の3人が中核をなしていたという見方が強くなっているようです。研究がさらに進めば聖徳太子像はもっと変わっていくかもしれませんね。

(追記)
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参考までに、飛鳥時代の年表に推古朝の出来事を入れてみました。


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