2013年07月15日 12:00
飛鳥アースダイバー
酒船石・亀形石・出水酒船石

飛鳥寺と飛鳥正宮の中間に小高い丘があります。

その丘のひとつに酒船石遺跡がある。

丘の頂上付近には有名な酒船石があり、その丘の麓に亀形石が平成12年(2000年)に発見されました。

酒船石はこの階段を上っていきます。

竹やぶに囲まれた階段を上りきったところに、

ポツンと大きな石が横たわっている。

史跡 酒船石。

不思議な形の溝が掘られた巨石です。

一部に石割りの工具で削られた跡が残っているという。
「飛鳥資料館パンフレット(1975)」より

上から見ると両サイドが削られているのがよくわかります。

酒船石の目的は諸説あって謎らしい。

ここから丘の下に下りていけます。

丘の下には亀形石造物がある。

かなり広い範囲を柵で囲っている。

中央に見えるのが亀形石造物。

亀形石造物と小判形石造物。

小判形石造物(舟形石槽)の上部に木樋(もくひ)が設置されて水がちょろちょろ流されている。

解説板には天皇祭祀にかかわる場所であったのではと書かれている。

小判形石造物の後方にブロックを積んだ涌き水を溜める石囲いと塔があります。どうやらその下が水源地で、そこから湧き出る水を塔に流し込み、上の取水口から出た水が木樋をつたって流れる仕組みになっているそうです。

まわりの広い範囲には石が敷かれており、石段なども確認できる。きっとここは、きれいな湧き水が流れる美しい場所だったのでしょうね。
さて、飛鳥資料館の庭園です。

ここに酒舟石のレプリカが。

さらにその先に見た事がない石造物。

さらに長い石造物が続いている。
「飛鳥資料館パンフレット(1975)」より

実は酒船石はもうひとつ存在します。これも飛鳥で見つかったもので出水酒船石といい、現在は京都の野村碧雲荘の庭園にあるそうです。

近年、この先にもうひとつ噴水型石造物が発見されました。

「大和発掘物語:飛鳥京跡苑池/上「出水の酒船石」は噴水/奈良」 毎日新聞
飛鳥にはまだまだ知られていない謎の石造物がたくさん埋まっていそうな気がしますね。
さてさて、

飛鳥といえば有名な高松塚古墳があります。ニュースなどで壁画の保存状態の危機的な状況が流れたりしていましたが、今はどうなっているのでしょう。

整備された公園内をしばらく歩くと突然現れました。

これが現在の高松塚古墳です。
昔のイメージとまったく違っていてびっくり。
とてもきれいに整備されている。

あの有名な女子群像などの壁画は、石室ごと別の場所に移されてクリーニングが行われています。
「高松塚古墳・キトラ古墳」 文化庁

修復を終えた壁画を元の場所に戻すか、博物館等で保存するかを現在議論しているのだとか。ただ、壁画の劣化はかなりひどいらしく、現地に戻すのは困難といいます。

壁画は国の宝。後世まで残す事を最優先されるのかもしれませんね。

現地に高松塚壁画館があります。

暑い日に訪れたので冷房が効いててよかったです ^^;

ここからの風景もとても美しい。
あまり開発されていないのが飛鳥の魅力でもあります。
太古の時代にタイムスリップできそうですね。
より大きな地図で 飛鳥アースダイバー を表示
【 飛鳥アースダイバーシリーズ 】
1. 猿石・鬼の俎・鬼の雪隠・檜隈坂合陵・檜隈大内陵
2. 益田岩船
3. 亀石
4. 人頭石・二面石・猿石・石人像・須弥山石・マラ石・弥勒石
5. 岩屋山古墳・石舞台古墳
6. 飛鳥寺、蘇我入鹿首塚、飛鳥坐神社、水落遺跡、石神遺跡
7. 豊浦宮跡、小墾田宮跡、飛鳥板蓋宮跡、飛鳥稲淵宮殿跡
8. 亀形石造物、酒船石、高松塚古墳
9. 橘寺、川原寺跡
10. 稲淵棚田、飛び石、甘樫丘展望台
ポチッと、応援よろしく♪
酒船石・亀形石・出水酒船石

飛鳥寺と飛鳥正宮の中間に小高い丘があります。

その丘のひとつに酒船石遺跡がある。

丘の頂上付近には有名な酒船石があり、その丘の麓に亀形石が平成12年(2000年)に発見されました。

酒船石はこの階段を上っていきます。

竹やぶに囲まれた階段を上りきったところに、

ポツンと大きな石が横たわっている。

史跡 酒船石。

不思議な形の溝が掘られた巨石です。

一部に石割りの工具で削られた跡が残っているという。
「飛鳥資料館パンフレット(1975)」より

上から見ると両サイドが削られているのがよくわかります。

酒船石の目的は諸説あって謎らしい。

ここから丘の下に下りていけます。

丘の下には亀形石造物がある。

かなり広い範囲を柵で囲っている。

中央に見えるのが亀形石造物。

亀形石造物と小判形石造物。

小判形石造物(舟形石槽)の上部に木樋(もくひ)が設置されて水がちょろちょろ流されている。

解説板には天皇祭祀にかかわる場所であったのではと書かれている。

小判形石造物の後方にブロックを積んだ涌き水を溜める石囲いと塔があります。どうやらその下が水源地で、そこから湧き出る水を塔に流し込み、上の取水口から出た水が木樋をつたって流れる仕組みになっているそうです。

まわりの広い範囲には石が敷かれており、石段なども確認できる。きっとここは、きれいな湧き水が流れる美しい場所だったのでしょうね。
さて、飛鳥資料館の庭園です。

ここに酒舟石のレプリカが。

さらにその先に見た事がない石造物。

さらに長い石造物が続いている。
「飛鳥資料館パンフレット(1975)」より

実は酒船石はもうひとつ存在します。これも飛鳥で見つかったもので出水酒船石といい、現在は京都の野村碧雲荘の庭園にあるそうです。

近年、この先にもうひとつ噴水型石造物が発見されました。

「大和発掘物語:飛鳥京跡苑池/上「出水の酒船石」は噴水/奈良」 毎日新聞
飛鳥にはまだまだ知られていない謎の石造物がたくさん埋まっていそうな気がしますね。
さてさて、

飛鳥といえば有名な高松塚古墳があります。ニュースなどで壁画の保存状態の危機的な状況が流れたりしていましたが、今はどうなっているのでしょう。

整備された公園内をしばらく歩くと突然現れました。

これが現在の高松塚古墳です。
昔のイメージとまったく違っていてびっくり。
とてもきれいに整備されている。

あの有名な女子群像などの壁画は、石室ごと別の場所に移されてクリーニングが行われています。
「高松塚古墳・キトラ古墳」 文化庁

修復を終えた壁画を元の場所に戻すか、博物館等で保存するかを現在議論しているのだとか。ただ、壁画の劣化はかなりひどいらしく、現地に戻すのは困難といいます。

壁画は国の宝。後世まで残す事を最優先されるのかもしれませんね。

現地に高松塚壁画館があります。

暑い日に訪れたので冷房が効いててよかったです ^^;

ここからの風景もとても美しい。
あまり開発されていないのが飛鳥の魅力でもあります。
太古の時代にタイムスリップできそうですね。
より大きな地図で 飛鳥アースダイバー を表示
【 飛鳥アースダイバーシリーズ 】
1. 猿石・鬼の俎・鬼の雪隠・檜隈坂合陵・檜隈大内陵
2. 益田岩船
3. 亀石
4. 人頭石・二面石・猿石・石人像・須弥山石・マラ石・弥勒石
5. 岩屋山古墳・石舞台古墳
6. 飛鳥寺、蘇我入鹿首塚、飛鳥坐神社、水落遺跡、石神遺跡
7. 豊浦宮跡、小墾田宮跡、飛鳥板蓋宮跡、飛鳥稲淵宮殿跡
8. 亀形石造物、酒船石、高松塚古墳
9. 橘寺、川原寺跡
10. 稲淵棚田、飛び石、甘樫丘展望台
ポチッと、応援よろしく♪

スポンサーサイト
コメント
ばんぼう | URL | t/Klp7tQ
ご無沙汰してます
ご無沙汰しています。
漫画の三つ目がとおるのお話で読んだのを思い出して
酒船石を調べたら、人に労働を強いるための薬を
配合する器でした^^
後世に石はカットされたという見方ですが、
何の目的だったのでしょうね。
現在済んでいる場所は水城跡のそばですが、
古代の人は人力で凄いものを沢山作ったのですね。
( 2013年07月15日 16:20 [Edit] )
コメントの投稿