2013年01月11日 06:00
大阪アースダイバー
上町台地の高低差を歩こう!
11. 生国魂神社・高津宮周辺

生国魂神社周辺です。生国魂神社の北側から高低差がゆるやかになっているのがわかります。この辺りで西側にあった岸壁がなくなります。

地図と重ねるとこのようになる。

全体を見ると生国魂神社より北の上町台地は西側も東側も海に浸食されたように見える。西側はなだらかで、東側はリアス式海岸のような入江がいくつかある。

松屋町筋を歩いて行きます。

天王寺七坂の源聖寺坂です。

この辺りから石段になる。段差が小さくて段数が多いなだらかな石段。

登り口に源聖寺があるので源聖寺坂といいます。

こちらが源聖寺。

境内奥の上町台地の崖部分にはその斜面を利用して無縁塚がある。

松屋町筋です。森の左上に屋根が見える。上町台地の上にそびえる生国魂神社の本殿です。

生玉公園の階段です。

突き当たりには上町台地の斜面を利用して作られた地下壕の跡がある。入口はコンクリートで塞がれているが、戦時中の遺構として後世に残して欲しい構造物のひとつです。

詳しくはこちらを。

地下壕の頭上にあるこの煙突のようなものは通気口です。天辺に穴が開いているはず。いまはGoProのような小型のビデオカメラがあるのでライトと共に糸でたらせば中を見れるかも。怒られるかな?

アースダイバー的に墓地とラブホはとても重要な要素なのだがここにもありますね。

さて、松屋町筋にある「いくたまさん」の鳥居です。

この坂を登ると生国魂神社の北側の壁がある。

上町台地の西側の岸壁が続いたその北端です。
ちなみにここに写っている石灯籠は八軒家浜にあったものだそうですよ。左側にもあります。

この坂は天王寺七坂の真言坂。

ゆるやかに長い坂です。

神社北側には真言宗の寺が6つもあったことからその名前が付いたのだとか。

生国魂神社です。緑の屋根が拝殿でその奥の大きな屋根が本殿です。

「いくたまさん」と呼ばれる事が多いと思いますが、正式には「いくくにたまじんじゃ」と読みます。

境内にはたくさんの社がありますね。

こちらは米澤彦八の碑。上方落語の始祖とされる方で、彦八まつりは落語家の方がたくさん参加されるのでとても賑やかだそうですよ。

絵馬を奉納するは落語に関係する方だけなんでしょうね。

その横には天満宮と住吉神社、皇大神宮が、

こちらには城方向八幡宮、鞴神社、家造祖神社、浄瑠璃神社が祀られている。

境内の西の崖の上にこんな小屋があった。崖縁占(がけっぷちうらない)。なかなか素晴らしいネーミングだ。
さて、

少し北に歩くと高津宮(こうづぐう)があります。

高津宮は南の参道から入ると高低差がよくわからないのですが、西側から見るとそれがよくわかる。

上から見るとこんな感じ。

ここからどのような風景が見えたのでしょう。

舞台のような絵馬堂。ここから見える風景がビルばかりなのが残念。

境内の木は桜ですね。きれいでしょうね。

高津宮の本座は仁徳天皇、左座は仲哀天皇、神功皇后、応神天皇、右座は葦姫皇后、履中天皇が祀られています。

こちらが参道。高台になっているのがわかります。

こちらは比売古曽(ひめこそ)神社。

高津宮がこの地に遷座する以前からこの地に祀られていた神社です。

境内の東側の崖です。ここに陰陽石がある。

アースダイバー的な湿気を感じる場所。

これが陰石。

これが陽石。
いつの時代からあるのだろう…。

北側から見たところです。古代よりここだけこんもりと隆起していたのでしょうか。上町台地の離れ小島のような場所です。
より大きな地図で 上町台地の高低差を歩こう を表示
【 上町台地の高低差を歩くシリーズ 】
上町台地高低差マップ一覧(Facebook)
1. 上町台地高低差マップ 2012.12.3
2. 住吉大社周辺を歩く 2012.12.4
3. 帝塚山古墳周辺を歩く 2012.12.6
4. 阿部野神社周辺を歩く 2012.12.8
5. 聖天山正圓寺・阿倍野墓地周辺を歩く 2012.12.11
6. 阿倍野周辺を歩く 2012.12.13
7. 天王寺公園周辺を歩く 2012.12.16
8. 安居神社・清水寺周辺を歩く 2012.12.19
9. 四天王寺周辺を歩く 2012.12.23
10. 愛染堂・大江神社周辺を歩く 2012.12.29
11. 生国魂神社周辺を歩く 2013.01.11
12. 空堀商店街周辺を歩く 2013.01.18
13. 松屋町筋・龍造寺町周辺を歩く 2013.01.22
14. 鶴橋・上本町周辺を歩く 2013.02.04
15. 真田山周辺を歩く 2013.02.11
16. 三光神社・旧真田山陸軍墓地周辺を歩く 2013.02.18
17. 玉造・森之宮周辺を歩く 2013.02.24
18. 大阪城周辺を歩く 2013.03.02
19. 八軒家浜周辺を歩く 2013.03.11
20. 難波宮跡周辺を歩く 2013.03.24
21. 天王寺〜桃谷周辺を歩く 2013.04.15
番外編:ノバク・野漠の窪地
番外編:空堀を探せ
【 大阪アースダイバーを歩くシリーズ 】
1. 宇宙船イワフネ号と磐船神社 2012.11.20
2. 太陽の女神と上町台地 2012.11.25
(関連記事)
『大阪アースダイバー出版・ようこそ中沢新一さん』 2012.10.13
『大阪アースダイバーへの道』 2010.04.25
『アースダイビング in 上町台地』 2010.04.11
『アースダイビング in 大阪城』 2010.04.30
『アースダイビング in 生國魂神社』 2009.04.16
『アースダイバー in 大阪』 2009.04.12
ポチッと、応援よろしく♪
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地図と重ねるとこのようになる。

全体を見ると生国魂神社より北の上町台地は西側も東側も海に浸食されたように見える。西側はなだらかで、東側はリアス式海岸のような入江がいくつかある。

松屋町筋を歩いて行きます。

天王寺七坂の源聖寺坂です。

この辺りから石段になる。段差が小さくて段数が多いなだらかな石段。

登り口に源聖寺があるので源聖寺坂といいます。

こちらが源聖寺。

境内奥の上町台地の崖部分にはその斜面を利用して無縁塚がある。

松屋町筋です。森の左上に屋根が見える。上町台地の上にそびえる生国魂神社の本殿です。

生玉公園の階段です。

突き当たりには上町台地の斜面を利用して作られた地下壕の跡がある。入口はコンクリートで塞がれているが、戦時中の遺構として後世に残して欲しい構造物のひとつです。

詳しくはこちらを。

地下壕の頭上にあるこの煙突のようなものは通気口です。天辺に穴が開いているはず。いまはGoProのような小型のビデオカメラがあるのでライトと共に糸でたらせば中を見れるかも。怒られるかな?

アースダイバー的に墓地とラブホはとても重要な要素なのだがここにもありますね。

さて、松屋町筋にある「いくたまさん」の鳥居です。

この坂を登ると生国魂神社の北側の壁がある。

上町台地の西側の岸壁が続いたその北端です。
ちなみにここに写っている石灯籠は八軒家浜にあったものだそうですよ。左側にもあります。

この坂は天王寺七坂の真言坂。

ゆるやかに長い坂です。

神社北側には真言宗の寺が6つもあったことからその名前が付いたのだとか。

生国魂神社です。緑の屋根が拝殿でその奥の大きな屋根が本殿です。

「いくたまさん」と呼ばれる事が多いと思いますが、正式には「いくくにたまじんじゃ」と読みます。

境内にはたくさんの社がありますね。

こちらは米澤彦八の碑。上方落語の始祖とされる方で、彦八まつりは落語家の方がたくさん参加されるのでとても賑やかだそうですよ。

絵馬を奉納するは落語に関係する方だけなんでしょうね。

その横には天満宮と住吉神社、皇大神宮が、

こちらには城方向八幡宮、鞴神社、家造祖神社、浄瑠璃神社が祀られている。

境内の西の崖の上にこんな小屋があった。崖縁占(がけっぷちうらない)。なかなか素晴らしいネーミングだ。
さて、

少し北に歩くと高津宮(こうづぐう)があります。

高津宮は南の参道から入ると高低差がよくわからないのですが、西側から見るとそれがよくわかる。

上から見るとこんな感じ。

ここからどのような風景が見えたのでしょう。

舞台のような絵馬堂。ここから見える風景がビルばかりなのが残念。

境内の木は桜ですね。きれいでしょうね。

高津宮の本座は仁徳天皇、左座は仲哀天皇、神功皇后、応神天皇、右座は葦姫皇后、履中天皇が祀られています。

こちらが参道。高台になっているのがわかります。

こちらは比売古曽(ひめこそ)神社。

高津宮がこの地に遷座する以前からこの地に祀られていた神社です。

境内の東側の崖です。ここに陰陽石がある。

アースダイバー的な湿気を感じる場所。

これが陰石。

これが陽石。
いつの時代からあるのだろう…。

北側から見たところです。古代よりここだけこんもりと隆起していたのでしょうか。上町台地の離れ小島のような場所です。
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4. 阿部野神社周辺を歩く 2012.12.8
5. 聖天山正圓寺・阿倍野墓地周辺を歩く 2012.12.11
6. 阿倍野周辺を歩く 2012.12.13
7. 天王寺公園周辺を歩く 2012.12.16
8. 安居神社・清水寺周辺を歩く 2012.12.19
9. 四天王寺周辺を歩く 2012.12.23
10. 愛染堂・大江神社周辺を歩く 2012.12.29
11. 生国魂神社周辺を歩く 2013.01.11
12. 空堀商店街周辺を歩く 2013.01.18
13. 松屋町筋・龍造寺町周辺を歩く 2013.01.22
14. 鶴橋・上本町周辺を歩く 2013.02.04
15. 真田山周辺を歩く 2013.02.11
16. 三光神社・旧真田山陸軍墓地周辺を歩く 2013.02.18
17. 玉造・森之宮周辺を歩く 2013.02.24
18. 大阪城周辺を歩く 2013.03.02
19. 八軒家浜周辺を歩く 2013.03.11
20. 難波宮跡周辺を歩く 2013.03.24
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番外編:ノバク・野漠の窪地
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コメント
おおさかぶらりん | URL | -
聖と俗のはざまで
このあたりですと、明治の終わりに源正寺坂の坂の上にあった『大阪富士山(木造の富士山型展望台)や、薄田隼人の兜を収めた墓のあるお寺やなど、いろんなものがありますね。
高津宮の正面参道に架かる『梅の橋』の下を流れていた川は、道頓堀川の源流だといわれていましたし、真言坂は、天王寺七坂唯一の南北に降りる坂で、明治時代の森琴石さんの名所案内で見ると一目瞭然ですが、以前はもっと長かったんです。(高速道路が分断してしまいましたが)
高津宮の坂の下には、江戸時代には『四つ目屋』という惚れ薬や張形などのエッチな商品を売っているお店もあったそうですね。
そんな、聖と俗が混然一体となっているところが、大阪的だと思います。
( 2013年01月11日 23:36 )
kotaro | URL | 8nGiSIKA
特に意味はありません
陰陽石を見てからラブホに行くと、子供が出来そうですね。
なんとなくそう思っただけです(笑
( 2013年01月13日 13:34 [Edit] )
ミナミのJIRO | URL | WIrIGIsM
初コメントです
初コメント参加ですので、以前の方々のコメントとダブった時はお許し下さい。
生国魂神社も高津宮も実際に立って見れば、太古の昔はすぐ西下まで海岸線が来ていたのかと感動ものです。
仁徳天皇は宮から海に沈む夕日を見て、何を思った事だろうと思いは巡ります。
昨年、個人的に森之宮神社から茶臼山まで「上町台地歴史散歩」をしましたが、森之宮から南下したんで、全ての旧跡は裏門からの訪問になってしまいました(汗)。
皆さま、行かれる時はご注意の程。
( 2013年01月16日 17:46 [Edit] )
新之介 | URL | sDz630us
おおさかぶらりんさん
なるほど、まさにアースダイバー的な場所ですね。
とても興味深い。
kotoroさん
かもしれませんね ^ ^
ミナミのJIROさん
こんど森之宮神社の辺りを歩く予定です。
気をつけます ^ ^
( 2013年01月20日 21:37 [Edit] )
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