2012年12月19日 07:00
大阪アースダイバー
上町台地の高低差を歩こう!
8. 安居神社と清水寺の舞台

天王寺公園のすぐ北、四天王寺の西側の高低差を歩きます。

この辺り、細かく入り組んだ地形で、清水寺の辺りが入江のようになっている。

国道25号線、右が一心寺、

その向かいに天王寺七坂のひとつ逢坂(おうさか)の碑があります。

この坂をのぼれば四天王寺。

その碑の後ろに安居神社がある。

道路沿いの森。

安居天満宮とも呼ばれているようです。

真田幸村が大坂夏の陣で戦死した地として伝えられていますが、大丸百貨店の業祖下村彦右衛門が大きなご加護を賜った神社でもあるようですね。大丸天神とも称せられるのだとか。知らなかった。

境内の案内図です。後で気付いたのですが、「かんしづめ井戸」というのがあって、「天王寺七名水(七名泉)」のひとつで「安井の清水」ともいわれるものなのだとか。

ビル沿いの細い参道を抜けると鳥居があります。

安居神社社殿。

その横に真田幸村戦死跡之碑と真田幸村公之像がある。

銅像の解説。

真田幸村陣歿の旧跡の解説板。

境内から西側を見るとかなり高い場所である事がわかる。入ってきた参道自体の標高が高かったようです。

北側の石段上からの眺め。正面に森が見えるが、この場所から右側は入り江のようにえぐれている。

北側の石段を下りたところは

天王寺七坂のひとつの天神坂です。ゆるやかな上り坂。

安居天神へ通じる坂なので天神坂という。当時は安居天神と呼ばれていたのでしょうね。

こちらは西側の石段です。

少し歩くと冊に囲われた場所に何やら石碑が。

増井の清水(ますいのしみず)という水溜場があった場所だそうです。こちらも「天王寺七名水」のひとつで当時は二カ所あったようですが、こちらはそのひとつです。

さらに行くとゆるやかな石畳の坂道。石碑には「たき道」とある。

清水寺の西門になります。

左側が高台になっている。

さらに進むとこのような入口が。その奥に、

岩に囲まれた「玉出の滝」がある。大阪市内唯一の天然の滝なのだそうです。

京都清水寺の音羽の滝を模しているようです。解説板には、玉出の滝は四天王寺金堂下にある青竜池からとうとうとして流れ出る白石玉出の霊水が此処に滝となったものであると書かれていました。

こちらは滝行場にもなっているそうです。

少し引いてみると三方(北側、東側、南側)が崖になった谷になっています。地図で入江っぽいく見えたのはこの辺りです。

北側の石段をのぼると

見晴らしのいい清水寺の舞台がある。

南にはハルカス。

南西には通天閣。

南海サウスタワービルも向こうに見える。

正面の西方面。

北側には森が。ここは上町台地の高低差がよく分かる場所です。

私が立っている場所が上町台地の一番上の高さなので、下を見下ろすとかなりの高低差になっている。

縄文時代のこの辺りは岸壁の波打ち際だったのかもしれませんね。
より大きな地図で 上町台地の高低差を歩こう を表示
【 上町台地の高低差を歩くシリーズ 】
上町台地高低差マップ一覧(Facebook)
1. 上町台地高低差マップ 2012.12.3
2. 住吉大社周辺を歩く 2012.12.4
3. 帝塚山古墳周辺を歩く 2012.12.6
4. 阿部野神社周辺を歩く 2012.12.8
5. 聖天山正圓寺・阿倍野墓地周辺を歩く 2012.12.11
6. 阿倍野周辺を歩く 2012.12.13
7. 天王寺公園周辺を歩く 2012.12.16
8. 安居神社・清水寺周辺を歩く 2012.12.19
9. 四天王寺周辺を歩く 2012.12.23
10. 愛染堂・大江神社周辺を歩く 2012.12.29
11. 生国魂神社周辺を歩く 2013.01.11
12. 空堀商店街周辺を歩く 2013.01.18
13. 松屋町筋・龍造寺町周辺を歩く 2013.01.22
14. 鶴橋・上本町周辺を歩く 2013.02.04
15. 真田山周辺を歩く 2013.02.11
16. 三光神社・旧真田山陸軍墓地周辺を歩く 2013.02.18
17. 玉造・森之宮周辺を歩く 2013.02.24
18. 大阪城周辺を歩く 2013.03.02
19. 八軒家浜周辺を歩く 2013.03.11
20. 難波宮跡周辺を歩く 2013.03.24
21. 天王寺〜桃谷周辺を歩く 2013.04.15
番外編:ノバク・野漠の窪地
番外編:空堀を探せ
【 大阪アースダイバーを歩くシリーズ 】
1. 宇宙船イワフネ号と磐船神社 2012.11.20
2. 太陽の女神と上町台地 2012.11.25
(関連記事)
『大阪アースダイバー出版・ようこそ中沢新一さん』 2012.10.13
『大阪アースダイバーへの道』 2010.04.25
『アースダイビング in 上町台地』 2010.04.11
『アースダイビング in 大阪城』 2010.04.30
『アースダイビング in 生國魂神社』 2009.04.16
『アースダイバー in 大阪』 2009.04.12
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天王寺公園のすぐ北、四天王寺の西側の高低差を歩きます。

この辺り、細かく入り組んだ地形で、清水寺の辺りが入江のようになっている。

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その向かいに天王寺七坂のひとつ逢坂(おうさか)の碑があります。

この坂をのぼれば四天王寺。

その碑の後ろに安居神社がある。

道路沿いの森。

安居天満宮とも呼ばれているようです。

真田幸村が大坂夏の陣で戦死した地として伝えられていますが、大丸百貨店の業祖下村彦右衛門が大きなご加護を賜った神社でもあるようですね。大丸天神とも称せられるのだとか。知らなかった。

境内の案内図です。後で気付いたのですが、「かんしづめ井戸」というのがあって、「天王寺七名水(七名泉)」のひとつで「安井の清水」ともいわれるものなのだとか。

ビル沿いの細い参道を抜けると鳥居があります。

安居神社社殿。

その横に真田幸村戦死跡之碑と真田幸村公之像がある。

銅像の解説。

真田幸村陣歿の旧跡の解説板。

境内から西側を見るとかなり高い場所である事がわかる。入ってきた参道自体の標高が高かったようです。

北側の石段上からの眺め。正面に森が見えるが、この場所から右側は入り江のようにえぐれている。

北側の石段を下りたところは

天王寺七坂のひとつの天神坂です。ゆるやかな上り坂。

安居天神へ通じる坂なので天神坂という。当時は安居天神と呼ばれていたのでしょうね。

こちらは西側の石段です。

少し歩くと冊に囲われた場所に何やら石碑が。

増井の清水(ますいのしみず)という水溜場があった場所だそうです。こちらも「天王寺七名水」のひとつで当時は二カ所あったようですが、こちらはそのひとつです。

さらに行くとゆるやかな石畳の坂道。石碑には「たき道」とある。

清水寺の西門になります。

左側が高台になっている。

さらに進むとこのような入口が。その奥に、

岩に囲まれた「玉出の滝」がある。大阪市内唯一の天然の滝なのだそうです。

京都清水寺の音羽の滝を模しているようです。解説板には、玉出の滝は四天王寺金堂下にある青竜池からとうとうとして流れ出る白石玉出の霊水が此処に滝となったものであると書かれていました。

こちらは滝行場にもなっているそうです。

少し引いてみると三方(北側、東側、南側)が崖になった谷になっています。地図で入江っぽいく見えたのはこの辺りです。

北側の石段をのぼると

見晴らしのいい清水寺の舞台がある。

南にはハルカス。

南西には通天閣。

南海サウスタワービルも向こうに見える。

正面の西方面。

北側には森が。ここは上町台地の高低差がよく分かる場所です。

私が立っている場所が上町台地の一番上の高さなので、下を見下ろすとかなりの高低差になっている。

縄文時代のこの辺りは岸壁の波打ち際だったのかもしれませんね。
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18. 大阪城周辺を歩く 2013.03.02
19. 八軒家浜周辺を歩く 2013.03.11
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コメント
TOSSY | URL | mXJ0wlpU
1清水寺
清水寺 この間TVでしていましたよ 安伊神社と天神坂には 行っていますがきよみずはまだです 行こうと思っています
( 2012年12月20日 11:06 [Edit] )
おおさかぶらりん | URL | -
安居天神といえば
こんばんは、安居天神といえば、江戸時代の名所図会を見ると桜の花見の名所として、あの東海道53次を描いた安藤広重が『浪花名所図会』でも描いていたほどの有名な場所だったそうです。今の状況を見ると、想像もつきませんが、昔は前を通る逢坂も道幅が狭かったので、たくさん桜が咲いていたのでしょう。
また、料亭がたくさんあることでも有名で、『浮瀬(うかむせ)』や『西照庵』などが有名でした。
( 2012年12月23日 23:49 )
jack77betty | URL | -
トップオブオオサカ
最新のハルカスからさかのぼって通天閣といつの時代にも高いところは人気があるようで、そのとき最も高い、すなわち見晴らしのよいところは大阪最大の名所とされた如く、明治初期までの大阪の町では清水の舞台がその役割を果たしていたのではないでしょうか(大阪城はもちろん高いけれど一般人は登れなかった)。少なくとも今よりはずっと人に知られた大名所だったようです。
さて、清水の舞台がハルカスなら、おおさかぶらりんさんの言及されました大阪一の料亭「浮瀬(うかむせ)」はさしずめ「トップオブおおさか」とでもいうべき現代の高層ホテル眺望レストランにあたる存在だったかと思います。
( 2012年12月24日 16:45 )
新之介 | URL | sDz630us
TOSSYさん
まだ行かれていませんでしたか。
大阪市内唯一の滝というのが驚きでした。
ほんまもんなんですね。
おおさかぶらりんさん
名所図絵はいろいろ見ています。面白いですね。このシリーズの最後にそれらを紹介したいと思っています。
jack77bettyさん
なるほど。面白い。いまも昔も同じような事を姿と場所をかえて大阪人は繰り返しているのかもしれない。
( 2012年12月31日 18:44 [Edit] )
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