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上町台地の高低差を歩こう

2012年12月03日 00:00

大阪アースダイバー
上町台地の高低差を歩こう!
1. 高低差マップを作ってみた。

uemachi_oed_00.jpg
国土地理院ホームページ掲載の航空レーザ測量によるカラー陰影段彩図です。上町台地がよくわかる地図ですね。

※梶山彦太郎・市原実『大阪平野のおいたち』より
uemachi_oed_01_20121201145239.jpg
それに縄文時代晩期〜弥生時代前半(約3000〜2000年前)の地形図(※)を重ねるとほぼピッタリ重なる。この時代、上町台地の北側には砂州が伸びています。

uemachi_oed_01.jpg
上町台地を拡大です。大阪城が岬の先端にあることがよくわかる。上町台地の東側は比較的なだらかだが、西側は崖のようになっている。

uemachi_oed_02.jpg
地図を重ねて主な場所をプロットしてみました。

uemachi_oed_03.jpg
航空写真と重ねるとこのようになる。
今回のシリーズは、上町台地の西側に続く高低差がある場所を、住吉大社から大阪城辺りまで歩いてみたいと思います。縄文時代は海岸沿いで岸壁だったかもしれない場所を歩きながらアースダイビングしてみたい。

まずは地図作りから。
各場所を拡大して高低差のある場所を探してみた。
茶色と緑色の境目辺りを歩く予定です。


【住吉大社周辺】
oed_uemachi_001.jpg
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住吉大社の辺りが入江のようになっていますね。

【帝塚山古墳周辺】
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oed_uemachi_004.jpg
古墳は海からもよく見えたに違いない。

【阿部野神社周辺】
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この辺りも入江のようになっていたのだろうか。

【正圓寺・阿倍野墓地周辺】
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聖天山の山頂に正圓寺がある。ここも古墳だったようです。

【阿倍野周辺】
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どんどん開発が進む阿倍野地区。

【天王寺公園周辺】
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四天王寺がある地域でもあり、上町台地の中心的な場所です。

【大江神社周辺】
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天王寺七坂(大阪七坂)が続く上町台地の象徴的な場所。

【生国魂神社周辺】
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天王寺七坂と生国魂神社が鎮座するエリア。

【空堀商店街周辺】
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oed_uemachi_020.jpg
空堀商店街にも高低差がある。

【難波宮跡周辺】
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難波宮があったあたり。

【八軒家浜周辺】
oed_uemachi_023.jpg
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上町台地の北の端。


【 上町台地の高低差を歩くシリーズ 】
上町台地高低差マップ一覧(Facebook)
1. 上町台地高低差マップ 2012.12.3
2. 住吉大社周辺を歩く 2012.12.4
3. 帝塚山古墳周辺を歩く 2012.12.6
4. 阿部野神社周辺を歩く 2012.12.8
5. 聖天山正圓寺・阿倍野墓地周辺を歩く 2012.12.11
6. 阿倍野周辺を歩く 2012.12.13
7. 天王寺公園周辺を歩く 2012.12.16
8. 安居神社・清水寺周辺を歩く 2012.12.19
9. 四天王寺周辺を歩く 2012.12.23
10. 愛染堂・大江神社周辺を歩く 2012.12.29
11. 生国魂神社周辺を歩く 2013.01.11
12. 空堀商店街周辺を歩く 2013.01.18
13. 松屋町筋・龍造寺町周辺を歩く 2013.01.22
14. 鶴橋・上本町周辺を歩く 2013.02.04
15. 真田山周辺を歩く 2013.02.11
16. 三光神社・旧真田山陸軍墓地周辺を歩く 2013.02.18
17. 玉造・森之宮周辺を歩く 2013.02.24
18. 大阪城周辺を歩く 2013.03.02
19. 八軒家浜周辺を歩く 2013.03.11
20. 難波宮跡周辺を歩く 2013.03.24
21. 天王寺〜桃谷周辺を歩く 2013.04.15
番外編:ノバク・野漠の窪地
番外編:空堀を探せ

【 大阪アースダイバーを歩くシリーズ 】
1. 宇宙船イワフネ号と磐船神社 2012.11.20
2. 太陽の女神と上町台地 2012.11.25

(関連記事)
大阪アースダイバー出版・ようこそ中沢新一さん2012.10.13
大阪アースダイバーへの道2010.04.25
アースダイビング in 上町台地2010.04.11
アースダイビング in 大阪城2010.04.30
アースダイビング in 生國魂神社2009.04.16
アースダイバー in 大阪2009.04.12


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コメント

  1. Empizzo | URL | X/aoCwEI

    すごい

    レイヤーがすごいです。
    上町台地の南北の伸びとその両サイドの低地がこれほどまでに
    ヴィジュアルに検証されるとは!!
    住吉大社が海の守り神だということも強く現実味を帯びるシュミレーション!!
    難波津などいう言葉がリアリティを持つイメージ。
    クルマで南北道を南北に上がり下がりするだけで
    横断的には実際「歩いて」みたことはありません。
    それでも台地のヘリから西をみやり船場や難波あたりが
    海であったような想定をしてみるとたいへん美しい光景が
    イメージできます。
    淡路・須磨・六甲山とつながる「なにわのベイフロント」の美・・。
    そのようなものに憧れを持っていただけにこちらの検証はそんな個人的感覚を
    同心円的にフォローしてくださる感じがしました。

  2. 新之介 | URL | sDz630us

    Empizzoさん

    Empizzoさんも普段からなにげなくアースダイビングしていたのかもですね。私もいままで縄文時代の海岸線をイメージしながら歩いていましたが、実際こういう地図を見て歩くと、よりイメージがクリアになったりします。ただ、地図を見てる方がイメージが膨らんで面白かったりもしますが…(笑)

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