2011年10月05日 08:00
京街道を歩く(7)
佐太の渡しと佐太天神宮と大庭一番

明治19年測量の地図です。大庭一番村は明治19年に大庭二番村・大庭五番村と合併して佐太村になります。佐太といえば佐太の渡しが有名ですね。

現在の地図と重ねると

このようになる。

河繪圖(寛政九年・1797年)のアップです。
佐田天神が確認できる。対岸は下鳥養、現在の鳥飼西です。
佐太の渡しは対岸では鳥養(飼)の渡しと呼ばれていました。

ちなみに明治18年の測量地図ではこういう位置関係です。

京街道から佐太天神宮に向かいます。

街道から参道が延びている。

途中に石柱がありました。

淀川筋佐太渡船場。

水路を越えて

鳥居の下に来ました。

ここに道標がある。
佐太天満宮 一丁半
佐太天満宮前にあって一丁半の表記はおかしいですよね。
どうも違う場所からこちらに移設したもののようです。

もり口 一り
京はし 三り

さて、参道を進んでいきます。

神門です。

その奥に拝殿がある。

この神社は菅原道真公が左遷で太宰府へ流される途中、荘園であった当地に滞在された時、自作の木像や自画像を残したと伝えられています。

この手水舎も由緒がある。

井筒に豪商・淀屋右衛門の名前が刻まれているようです。


奉寄進
佐太宮御寶前
石井筒
慶安三庚寅年
二月廿五日
願主 淀屋右衛門

南側の神門です。

すぐに来迎寺(らいこうじ)がありその横に陣屋跡がある。

佐太陣屋跡
美濃国加納藩(32,000石)の永井氏が貞享年間(1684~1688)に渚(現枚方市御殿山)からこの地に陣屋を移し、摂津・河内の12,000石を領有支配したとある。加納藩の特産物は提灯と傘とも書かれている。そういえば、守口に古い「かさと丁ちん」のお店がありましたね。来迎坂という階段もあった。来迎寺は次回紹介予定ですが、来迎坂の名前の由来は来迎寺のようです。いろいろ繋がってきて面白い。

こちらは佐太天満宮の東隣にある菅相寺(かんしょうじ)。

こじんまりした寺ですが由緒があるようです。

この本殿は仏堂建築として守口市最古のものらしい。
さて、

周辺の町並みも散策してみましょう。

立派な松のトンネルをくぐってみた。

向かいが更地になっていますが、そこにもお屋敷があったのかもしれませんね。いつもそういうのをイメージしながら歩いています。

こちらにも旧家があった。

正面にまわってビックリ!
なんて素敵な茅葺屋根なんだ!

とても美しい入母屋造り。
なでなでしてみたい…
より大きな地図で 新之介の京街道 を表示
(守口~京橋~高麗橋)
42.京街道を歩く・高麗橋
41.京街道を歩く・京橋
40.京街道を歩く・関目・野江
39.京街道を歩く・土居・今市・森小路
38.京街道を歩く・守口~京橋の地図
(守口~京へ)
1.京街道を歩く・守口の文禄堤
2.京街道を歩く・難宗寺・盛泉寺
3.京街道を歩く・一里塚・専教寺・正迎寺
4.京街道を歩く・八坂瓊神社・大庭七番
5.京街道を歩く・大日村
6.京街道を歩く・大庭五番・大庭二番村
7.京街道を歩く・大庭一番・佐太天神宮
8.京街道を歩く・来迎寺と松
9.京街道を歩く・仁和寺村
10.京街道を歩く・点野・茨田樋遺跡
11.京街道を歩く・太間・茨田堤の碑
12.京街道を歩く・河内名所図絵
13.京街道を歩く・木屋・鞆呂岐神社
14.京街道を歩く・出口
15.京街道を歩く・出口・光善寺
16.京街道を歩く・枚方宿
17.京街道を歩く・枚方宿・鍵屋
18.京街道を歩く・枚方宿・万年寺跡
19.京街道を歩く・淀川両岸一覧・枚方駅
20.京街道を歩く・枚方宿・岡・岡新町
21.京街道を歩く・天ノ川・磯島
22.京街道を歩く・渚の院・御殿山神社
23.京街道を歩く・三栗・阪・片埜神社
24.京街道を歩く・下島・上島・樋之上
25.京街道を歩く・樟葉
26.京街道を歩く・樟葉宮旧跡・交野天神社
27.京街道を歩く・樟葉台場跡・久修園院
28.京街道を歩く・橋本
29.京街道を歩く・橋本~御幸橋
30.京街道を歩く・石清水八幡宮
31.京街道を歩く・美豆・淀
32.京街道を歩く・淀城跡・淀納所
33.京街道を歩く・富森・横大路
34.京街道を歩く・下鳥羽・月の桂
35.京街道を歩く・鳥羽伏見の戦いと下鳥羽
36.京街道を歩く・上鳥羽
37.京街道を歩く・東寺
ポチッと、応援よろしく♪
佐太の渡しと佐太天神宮と大庭一番

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現在の地図と重ねると

このようになる。

河繪圖(寛政九年・1797年)のアップです。
佐田天神が確認できる。対岸は下鳥養、現在の鳥飼西です。
佐太の渡しは対岸では鳥養(飼)の渡しと呼ばれていました。

ちなみに明治18年の測量地図ではこういう位置関係です。

京街道から佐太天神宮に向かいます。

街道から参道が延びている。

途中に石柱がありました。

淀川筋佐太渡船場。

水路を越えて

鳥居の下に来ました。

ここに道標がある。
佐太天満宮 一丁半
佐太天満宮前にあって一丁半の表記はおかしいですよね。
どうも違う場所からこちらに移設したもののようです。

もり口 一り
京はし 三り

さて、参道を進んでいきます。

神門です。

その奥に拝殿がある。

この神社は菅原道真公が左遷で太宰府へ流される途中、荘園であった当地に滞在された時、自作の木像や自画像を残したと伝えられています。

この手水舎も由緒がある。

井筒に豪商・淀屋右衛門の名前が刻まれているようです。


奉寄進
佐太宮御寶前
石井筒
慶安三庚寅年
二月廿五日
願主 淀屋右衛門

南側の神門です。

すぐに来迎寺(らいこうじ)がありその横に陣屋跡がある。

佐太陣屋跡
美濃国加納藩(32,000石)の永井氏が貞享年間(1684~1688)に渚(現枚方市御殿山)からこの地に陣屋を移し、摂津・河内の12,000石を領有支配したとある。加納藩の特産物は提灯と傘とも書かれている。そういえば、守口に古い「かさと丁ちん」のお店がありましたね。来迎坂という階段もあった。来迎寺は次回紹介予定ですが、来迎坂の名前の由来は来迎寺のようです。いろいろ繋がってきて面白い。

こちらは佐太天満宮の東隣にある菅相寺(かんしょうじ)。

こじんまりした寺ですが由緒があるようです。

この本殿は仏堂建築として守口市最古のものらしい。
さて、

周辺の町並みも散策してみましょう。

立派な松のトンネルをくぐってみた。

向かいが更地になっていますが、そこにもお屋敷があったのかもしれませんね。いつもそういうのをイメージしながら歩いています。

こちらにも旧家があった。

正面にまわってビックリ!
なんて素敵な茅葺屋根なんだ!

とても美しい入母屋造り。
なでなでしてみたい…
より大きな地図で 新之介の京街道 を表示
(守口~京橋~高麗橋)
42.京街道を歩く・高麗橋
41.京街道を歩く・京橋
40.京街道を歩く・関目・野江
39.京街道を歩く・土居・今市・森小路
38.京街道を歩く・守口~京橋の地図
(守口~京へ)
1.京街道を歩く・守口の文禄堤
2.京街道を歩く・難宗寺・盛泉寺
3.京街道を歩く・一里塚・専教寺・正迎寺
4.京街道を歩く・八坂瓊神社・大庭七番
5.京街道を歩く・大日村
6.京街道を歩く・大庭五番・大庭二番村
7.京街道を歩く・大庭一番・佐太天神宮
8.京街道を歩く・来迎寺と松
9.京街道を歩く・仁和寺村
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12.京街道を歩く・河内名所図絵
13.京街道を歩く・木屋・鞆呂岐神社
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36.京街道を歩く・上鳥羽
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コメント
ゼク | URL | q1cvaNjE
こんな近くにこんな立派な藁葺き屋根のお屋敷があったなんて
全く知りませんでした。これは早速見てみたいです。
そう言えば吹田の西尾家の横にも藁葺きのお屋敷がありましたが
今でもあるのかな~
( 2011年10月05日 08:34 [Edit] )
新之介 | URL | sDz630us
ゼクさん
こういう発見はまち歩きの楽しみのひとつですね。
ただ、おそらく地元の方々はよくご存知の家だと思います。
というのも、家の前は幹線道路沿いにあるスーパー銭湯の駐車場ですから…^^
( 2011年10月07日 23:02 [Edit] )
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