西国街道を歩く・昆陽

西国街道を歩く（９）
千僧（せんぞ）～昆陽（こや）


明治18年測量の地図です。
昆陽村を中心に３つの天神社があることがわかります。
ちなみに天神さんではありませんので、念のため。


現在の地図と重ねるとこうなります。


国道171号線が東天神社と西天神社を避けて通っているのがわかります。


いきなりですが、これ何なんでしょう？
自衛隊の横の歩道脇にありました。　謎。


ここは陸上自衛隊 千僧（せんぞ）駐屯地。


トラックがきれいに並んでる。


駐屯地敷地沿いを歩いてたらお寺があった。
真言宗 安楽院。


境内もとてもきれい。
実はこの安楽院、由緒ある寺院でした。


行基が建立した寺院で、昆陽池を造る時に千人の僧による大法会が行われ、
地名が千僧になったとも言われています。


街道沿いは昔ながらの千僧の町並みが残ってる。


このお地蔵さんも昔からあったのかな。


少し歩くと右手に神社が見えてきた。


こちらは天神社。


元は猪名権現社と言われていたようで和銅６年（713）、
行基が猪名権現を祭ったのが始まりのようです。


昔は鳥居の前に街道を覆う様に
傾いた大きな松の木があったそうです。


さて、旧昆陽村に入ります。


ええ感じの蔵が並んでます。


松の木がいいですね♪


稲野小学校前に何かある。


ここには西国街道の解説が書かれた石碑が。


それと道標もあった。
「すぐ西之宮」「すぐ中山小濱」「すぐ京都」「すぐ尼ヶ崎大坂」
この道標はここから少し先の札場の辻にあったもので
西国街道と有馬道との辻にありました。


その札場の辻に「稲野村道路元標」という石標が残ってる。
大正8年に旧道路法にもとづいて設置されたものらしい。


札場の辻から有馬道を北に行くと森がある。


東天神社です。


こちらの神社も行基が昆陽池や
この地を開拓した天平年間に創建されたようです。


境内の真ん中に大きなクスノキがある。

さて、

街道に戻ってしばらく歩くと公園があった。


毛糸の帽子をかぶった石仏。


くわしい解説文もありました。


住友電工の敷地にも石碑が。住友のロゴ付き ^ ^

そういえば昆陽の本陣のことってどこにも書かれていない。
どうも本陣があった場所がはっきりしないようです。
まぁ、いろいろ推測するのも楽しいですけどね。


国道171号線を歩道橋で渡ります。
国道沿いには西天神社がある。


こちらのくわしい由緒が見つけられなかったのですが
東天神社と同時代に創建されたのではないかと思われます。

ということは、天神社、東天神社、西天神社、安楽院、そして昆陽池など
この地域は行基と縁のある所ばかりです。


この神社は境内の奥まで森が続いています。
鎮守の森が昔のまま残された貴重な場所です。


いよいよ次回は昆陽寺周辺です。
もうすこし…



より大きな地図で 西国街道 を表示
あっ、右下に
行基町という地名を見つけた♪


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