2010年10月09日 13:00
西国街道を歩く(7)
猪名川~伊丹坂
明治18年測量の地図です。

西国街道は猪名川を越えるのですが橋がなかったようです。
その先で多田街道と交差し、伊丹坂へと続きます。

現在の地図と重ねるとこんな感じ。

多田街道に平行して県道ができています。
これは旧伊丹郷町のど真ん中を走る道路になります。

猪名川を渡る国道171号線、

軍行橋です。昭和9年に架橋されました。

実際の西国街道はこの橋ではなく、
河川敷を歩いて行きます。

水の流れる量は昔もそれほど多くなかったのかも。
ここには渡しがなく、歩いて渡っていたそうです。

とりあえず、河川敷を歩いて、

この辺りを渡ったということにしよう…
昔は飛び石があったのかな…

対岸に何やら石碑があります。

右端の自然石は松尾芭蕉の碑です。
芭蕉が京都に帰る際、ここを通ったそうです。
裏面には貞亨五年四月二十二日のことであると刻まれています。

西国街道はこの道に続きます。

JR福知山線の踏切りを越えてしばらく行くと、

橋に差し掛かる。向こうに見える森が伊丹坂です。

橋を渡るとすぐにこんな場所があった。
ここは多田街道と交差する場所です。

ここにあるのが辻の碑(いしぶみ)。
これは道標なのですが、文字がほとんど読めません。
「摂津名所図絵」には東寺(京都)まで10里、関戸(島本)、須磨(神戸)、
天王(三田)、大小路(堺)それぞれに7里と刻まれていたそうです。
まさに、摂津国の真ん中に位置していたことがわかりますね。

辻から少し南に行くと水車小屋があった。
大正時代まであったものを復元したそうです。

さて、兵庫県道13号尼崎池田線です。
あのトンネルみたいな場所、ずっと前から気になっていました。
行くつもりはなかったけど、あの上辺りに行くことになります。

ここが伊丹坂。

だんだんキツなってきた。

途中にあったお墓と六地蔵。

伝和泉式部の墓。和泉式部の墓があるようですね。

伊丹坂。

そしてお地蔵さん。

この場所はええ場所ですね。
人の往来を昔から見続けてきたお地蔵さんなのだと思う。

和泉式部(いずみしきぶ)の墓の標識。

ここには八幡神社があったようですね。

こちらが和泉式部の墓と伝えられるお墓です。

五輪塔の一部が欠損した状態です。
鎌倉時代後期のものだそうです。

一番下に、和泉式部の歌が書かれてた。
津の国の こや(昆陽)とも人を
いふへきに ひまこそなけれ 芦の八重葺(やえぶき)
次は大鹿地区を歩きます。
武庫川までもう少し…
より大きな地図で 西国街道 を表示
(関連記事)
「伊丹段丘の崖を歩く3」
(武庫川~宿川原間)
(西へ)
1.西国街道を歩く・牧落
2.西国街道を歩く・桜井
3.西国街道を歩く・半町~瀬川
4.西国街道を歩く・石橋
5.西国街道を歩く・北轟木~北今在家
6.西国街道を歩く・下河原
7.西国街道を歩く・伊丹坂
8.西国街道を歩く・大鹿
9.西国街道を歩く・昆陽
10.西国街道を歩く・昆陽寺
11.西国街道を歩く・髭の渡し
(東へ)
12.西国街道を歩く・稲
13.西国街道を歩く・芝(萱野三平旧邸)
14.西国街道を歩く・今宮
15.西国街道を歩く・小野原(笹川良一の郷里)
16.西国街道を歩く・道祖本
17.西国街道を歩く・宿川原(椿の本陣)
(長岡京~高槻)
18.西国街道を歩く・神足
19.西国街道を歩く・友岡・調子
20.西国街道を歩く・円明寺とねじりまんぽ
21.西国街道を歩く・観音寺・山崎聖天
22.西国街道を歩く・山崎駅と離宮八幡宮
23.西国街道を歩く・大山崎山荘・宝寺
24.西国街道を歩く・サントリー山崎蒸溜所・椎尾神社
25.西国街道を歩く・関大明神社・東大寺
26.西国街道を歩く・広瀬・水無瀬神宮
27.西国街道を歩く・桜井・桜井駅跡
28.西国街道を歩く・神内・鉄道近代化遺産
29.西国街道を歩く・梶原・一乗寺・畑山神社
30.西国街道を歩く・鉄道近代化遺産・ねじりまんぽ
31.西国街道を歩く・下・檜尾山春日神社
32.西国街道を歩く・安満・磐手杜神社
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猪名川~伊丹坂
明治18年測量の地図です。

西国街道は猪名川を越えるのですが橋がなかったようです。
その先で多田街道と交差し、伊丹坂へと続きます。

現在の地図と重ねるとこんな感じ。

多田街道に平行して県道ができています。
これは旧伊丹郷町のど真ん中を走る道路になります。

猪名川を渡る国道171号線、

軍行橋です。昭和9年に架橋されました。

実際の西国街道はこの橋ではなく、
河川敷を歩いて行きます。

水の流れる量は昔もそれほど多くなかったのかも。
ここには渡しがなく、歩いて渡っていたそうです。

とりあえず、河川敷を歩いて、

この辺りを渡ったということにしよう…
昔は飛び石があったのかな…

対岸に何やら石碑があります。

右端の自然石は松尾芭蕉の碑です。
芭蕉が京都に帰る際、ここを通ったそうです。
裏面には貞亨五年四月二十二日のことであると刻まれています。

西国街道はこの道に続きます。

JR福知山線の踏切りを越えてしばらく行くと、

橋に差し掛かる。向こうに見える森が伊丹坂です。

橋を渡るとすぐにこんな場所があった。
ここは多田街道と交差する場所です。

ここにあるのが辻の碑(いしぶみ)。
これは道標なのですが、文字がほとんど読めません。
「摂津名所図絵」には東寺(京都)まで10里、関戸(島本)、須磨(神戸)、
天王(三田)、大小路(堺)それぞれに7里と刻まれていたそうです。
まさに、摂津国の真ん中に位置していたことがわかりますね。

辻から少し南に行くと水車小屋があった。
大正時代まであったものを復元したそうです。

さて、兵庫県道13号尼崎池田線です。
あのトンネルみたいな場所、ずっと前から気になっていました。
行くつもりはなかったけど、あの上辺りに行くことになります。

ここが伊丹坂。

だんだんキツなってきた。

途中にあったお墓と六地蔵。

伝和泉式部の墓。和泉式部の墓があるようですね。

伊丹坂。

そしてお地蔵さん。

この場所はええ場所ですね。
人の往来を昔から見続けてきたお地蔵さんなのだと思う。

和泉式部(いずみしきぶ)の墓の標識。

ここには八幡神社があったようですね。

こちらが和泉式部の墓と伝えられるお墓です。

五輪塔の一部が欠損した状態です。
鎌倉時代後期のものだそうです。

一番下に、和泉式部の歌が書かれてた。
津の国の こや(昆陽)とも人を
いふへきに ひまこそなけれ 芦の八重葺(やえぶき)
次は大鹿地区を歩きます。
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6.西国街道を歩く・下河原
7.西国街道を歩く・伊丹坂
8.西国街道を歩く・大鹿
9.西国街道を歩く・昆陽
10.西国街道を歩く・昆陽寺
11.西国街道を歩く・髭の渡し
(東へ)
12.西国街道を歩く・稲
13.西国街道を歩く・芝(萱野三平旧邸)
14.西国街道を歩く・今宮
15.西国街道を歩く・小野原(笹川良一の郷里)
16.西国街道を歩く・道祖本
17.西国街道を歩く・宿川原(椿の本陣)
(長岡京~高槻)
18.西国街道を歩く・神足
19.西国街道を歩く・友岡・調子
20.西国街道を歩く・円明寺とねじりまんぽ
21.西国街道を歩く・観音寺・山崎聖天
22.西国街道を歩く・山崎駅と離宮八幡宮
23.西国街道を歩く・大山崎山荘・宝寺
24.西国街道を歩く・サントリー山崎蒸溜所・椎尾神社
25.西国街道を歩く・関大明神社・東大寺
26.西国街道を歩く・広瀬・水無瀬神宮
27.西国街道を歩く・桜井・桜井駅跡
28.西国街道を歩く・神内・鉄道近代化遺産
29.西国街道を歩く・梶原・一乗寺・畑山神社
30.西国街道を歩く・鉄道近代化遺産・ねじりまんぽ
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コメント
スイコウ | URL | VFRQPF8U
伊丹坂トンネル
「あのトンネルみたいな場所」は伊丹坂トンネルです。兵庫県道13号尼崎池田線は昔左側の2車線だけで、右側は稲川の河岸段丘の森だったようです。道路を拡張する際、その森を残すために小さなトンネルにしたようです。
( 2010年10月11日 13:12 [Edit] )
路爺(noberoji) | URL | o8dIaCVY
八幡神社は
どこに行ってしまったんでしょうね~
( 2010年10月13日 12:45 [Edit] )
Empizzo | URL | X/aoCwEI
特徴的な場所ですね
あのオレンジ色の誘導灯、軍行橋から見たところ。
いつも鳥が停まっていますね。
この前、私が見た時はカワウでしたか。
あの橋から下流に猪名川を渡る西国街道があったんですね。
それと伊丹のトンネルみたいなところ。
あれはずっとロックシェッドかと思っていました。
地形をホールドしながら道路を直線化するためには
あれがベストなのでしょうね。
伊丹のあの坂は猪名川がつくった河岸段丘かと思っていたましたが、
実際はどうなんでしょうか。
伊丹の西端の武庫川と東の猪名川ではその両サイドの地形が違うように思います。
( 2010年10月14日 07:38 [Edit] )
新之介 | URL | sDz630us
スイコウさん
河岸段丘の森ですか。なるほど。
森を残すためのトンネルはとてもいいですね。
路爺さん
八幡神社のことは調べていませんが
辻の碑のとこにも八坂神社があったようで
もしかすると近くの神社に合祀されている
かもしれませんね。
それらを見るける街歩きも面白いかも…
Empizzoさん
昔は猪名川を歩いて渡ったようですね。
飛び石とかがあったのかなぁと勝手に想像しています。
僕は地理的な知識はありませんが、
猪名川の流路は長い歴史の間に変わりながら
今の位置に落ち着いたのだと思います。
あの坂は河岸段丘だと考える方が自然かもしれないなぁと
素人ながら思ったりしております ^^
( 2010年10月17日 23:05 [Edit] )
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