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吹田街道をゆく・垂水町

2010年01月04日 08:00

吹田街道をゆく(2)
吹田・旧垂水村を歩く

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旧吹田村と旧榎坂村の中間地点に旧垂水村があります。
明治18年測量の地図を見ると、吹田街道から垂直に延びる旧道沿いに
垂水村が開けていました。

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緑の道が今も残る旧道です。
旧道と旧道の間に川が流れており、それ沿いにも道がありました。

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現在その川は埋め立てられ、道路もその時に敷き直されているようです。

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阪急千里線「豊津」駅の踏み切りです。
駅の開業は大正10年だそうです。

IMG_1483_2.jpg
踏み切りの横にこんな碑がありました。

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川は昭和15年の改修工事によって付け替えられたようです。

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街道沿いに古そうな和菓子屋さんを見つけました。
ばてんや長衛ではなくばってんや長衛(ちょうえい)だそうです。
暖簾はどう見てもばてんやなんだけど…^^;

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旧道を北に上がると地蔵尊がありました。

IMG_1492_2.jpg
古い家並みも残っています。

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南に下がるとまた地蔵尊を発見。

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この道はいい感じの旧道です。このまま歩いていきます。

IMG_1509_2.jpg
おっ! 車除けの定番、再利用されている唐臼。

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で、お寺がありました。

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こちらは明誓寺(みょうちかいじ)。堂々とした本殿です。

さて、
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長い方の旧道を歩いてみると古そうな祠がありました。

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中をのぞくと「愛宕…」という文字の札が見えました。
愛宕神社なのかな?

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吹田街道の方に戻る途中、ええ感じのお米屋さん。

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で、奥にこんな建物を見つけました。
旧垂水公民館だそうです。なんかええでしょ♪

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敷地内に「紀元二千六百年記念」の碑も。
よく見かける碑なのですが、
このブログで触れた事がなかったのでちょこっと補足を。

昭和15年(1940)、日本政府は神武天皇即位紀元(皇紀)2600年を祝って
盛大に記念式典を行いました。日本中、隅々の地域まで式典が行われたようで、
各地域にさまざまな形で、それを記念する記念の碑が残っています。
あなたの住んでいる近くにもあるかも…

IMG_1562_2.jpg
この碑を見つけると、私は戦争と結びつけてしまいます。
学校で教えてくれなかった歴史ですよね。


さてさて、
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素通りして、写真だけとっていた場所がここなのですが、
後で調べて撮っててよかったと思いました。

IMG_1580_2.jpg
この碑は、東淀川区の伝説「長柄の人柱」と関係のある碑でした。
長者の巌氏(いわうじ)の娘が詠んだ歌が記されています。


さてさてさて、
IMG_1583_2.jpg
垂水神社です。長い参道を歩いて、階段を上がっていくと、

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拝殿が正面にあります。

IMG_1624_2.jpg
こちら、長柄豊崎宮とも関係があるようなので、地図を改めて見ると
上町台地の延長線上に位置していました。
アースダイバー的な視点で見ても面白い地域です。

(関連記事)
アースダイバー in 大阪

IMG_1597_2.jpg
神社がある森は垂水弥生遺跡がある場所でもあります。

IMG_1613_2.jpg
境内はとても神秘的で、鈍感な私でも霊力を感じました。
何かが集まりやすい場所なんじゃないかな…


より大きな地図で 吹田街道 を表示


で、吹田街道を西に歩いていくと、新御堂筋に出てきました。
IMG_1635_2.jpg
えっ! ここに出てくるんだ!
車でよく通る道で、ツタヤ前の地蔵尊が前から気になっていたんだけど、
そこに出てきてちょっとうれしかった。

さて、次はいよいよ旧榎坂村に入ります。



(追記)
IMG_1622_2.jpg
垂水神社の境内からの眺めです。
遠い太古の時代は、海が開けていて、ここから
上町台地の先端部が島のように見えていたのかもしれません。
yayoi_tarumi.gif



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コメント

  1. ゼク | URL | q1cvaNjE

    あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします。
    前にも書いたかもしれませんが、僕はこの辺りで何棟かマンションを建てました。
    穴を掘れば掘るほど土器が出てくるほど2000年位前から
    人が住んでいたんですね。
    広い大阪平野と山の境界的な場所で太古の昔はこの辺りがきっと
    陸と河の堺だったんでしょうね。

  2. 新之介 | URL | sDz630us

    ゼクさん

    あけましておめでとうございます

    太古の時代の垂水神社の場所から
    南方面を見渡すと、まだ海だった大阪平野が見渡せて、
    ちょうど中央部に上町台地の先端部が
    島のように見えていたのでしょうか。

    そんなことを考えながら高台から見渡すのも面白いかもしれませんね。
    今度行った時は上まで上ってみようかな。

  3. こぶたもち | URL | k5fca2wY

    長柄の人柱

    年明け早々・・・なタイトルですみません。

    私が聞いたお話は、この男性が「着物に横継ぎの
    あるものを人柱にすればよい」と言い、(おそらく
    過去帳でしょうか)調べると本人が横継ぎの
    あるものだったので、彼が人柱にされた、と。

    被差別部落の本の挿絵を頼まれたときに
    参考に渡された本にありました。
    この伝承は、せまい地域でも違う形で
    伝わっているのでしょうか?

    あと、2600年の碑は上新庄にも
    ひとつありました。(まだあるか
    どうか)うちの両親は終戦時小学生
    だったので、あの碑については
    いまいましそうに語りました。
    戦時中の学校は、本当に楽しくなかった
    ようです。

  4. ファジー | URL | UXr/yv2Y

    中環の金田町から川沿いに豊津まで歩いたことがありますが、豊津駅の西側はもっと魅力的な土地のようですね。
    旧垂水公民館は、ほっておくとすぐに姿を消してしまいそうな気がします。是非訪れてみたい建物です。

  5. びんみん | URL | X/3kRDtY

    古代から近代まで充実した記事ですね。すごい。
    旧垂水公民館、ほんといい感じです。
    紀元2600年の記念物はよく見かけますが、そこに立っているのは、公民館が紀元2600年記念ということでしょうか。
    最後の地図で垂水は、神戸の垂水と同じような地形に見えます。
    こういう特別な場所にある神社は好きなので、垂水神社にも一度行ってみたいと思います。

  6. 新之介 | URL | sDz630us

    こぶたもちさん

    「長柄の人柱」の伝承は私も短い話としてしか知りません。
    時代に合わして、また子供達にもわかるようにと
    少しずつ変わっていったのかもしれませんね。
    こぶたもちさんが読まれたのがオリジナルに近いのかな。
    巌氏は垂水の人だったようですね。
    垂水の人にとっても長柄の橋は重要な橋だったのでしょう。


    ファジーさん

    旧垂水公民館はいつ潰されてもおかしくないような状態でした。
    中は物置状態ですし、傷みが目立ちます。
    住民の方の思い出が詰まった建物でしょうから
    潰したくないけど、活用方法が見いだせずに
    そのまま置いているという感じでした。
    いい活用方法が見つかればいいのですが…


    びんみんさん

    資料がないので勝手な想像ですが、
    この場所は式典をするには狭いような気がするので
    公園や神社、学校等で紀元2600年の式典が行われて
    役場があったこの場所に記念碑を建てたのかもしれません。
    この建物がいつできたのか資料が手元にないですが、
    基本的には式典の記念碑と考えた方が自然だと思います。
    勝手な想像ですが…^^;

    今、吹田市史を取り寄せています。
    わからない事が多すぎるので…^^;

  7. ゼク | URL | q1cvaNjE

    僕も最後の垂水神社の場所から海が見えていたと思います。
    あ~、この頃に行って自分の目で確かめたいですね!

  8. 垂水の山ちゃん | URL | dXSGM3Ko

    雉子畷の碑(旧二本松)

    地元垂水町の住人です。新之介さんの”足で稼いだ歴史の写真”は、いつも楽しく拝見しております。雉子畷の碑文は、私もこぶたもちさんの「着物に横継ぎのある(旅人)が人柱になった」言い伝えに同感で、現在の碑文は「長柄の人柱」と「大楠公の雉子畷」(雉子も鳴かずば討たれざらまし・・・)の言い伝えとゴッチャになっているのではないかと思って調べましたら、「すいた歴史散歩」(吹田市教育委員会編集・発行)に、「長柄の人柱」伝説の、その後の話が刻まれているとのことで、なんとか納得しました。上記パンフレットは、吹田市立博物館(最寄り駅:JR岸部北西へ1.2km)で販売されています。吹田市には「西尾家住宅」(吹田市内本町2-15-11、最寄り駅:阪急吹田駅)という国指定重要文化財がありますので、機会がありましたら是非、紹介してください。

  9. 垂水の山ちゃん | URL | dXSGM3Ko

    垂水の地名と遺跡につて

    豊一公民館の歴史講座で垂水の歴史が紹介されていました。これによると、垂水は吹田(次田:すきた)と共に市域で最古の地名で、奈良時代の「行基年譜・天平十三年紀(741年)」に掘四所・・・次田堀川:長さ七百丈、広二十丈、深さ六尺、在嶋下郡次田里、布施屋・・・垂氷(たるひ)布施屋:在豊嶋郡垂氷里があり、「新撰姓氏録・第三巻左京皇別下」に「垂水史」、第四巻右京別下に「垂水公」が記載され、ここには「豊城入彦命の六世孫、孝徳天皇の御世に天下旱魃、河井が涸絶し、時に阿利真公、高樋を造り、垂水の岡基の水を宮内(難波宮)に通じせしむ。この功により垂水公の姓を与え、垂水神社を掌らしめた」とある。弘仁三年(812)、民部省は勅を奉じて桓武天皇の皇女布施内親王の遺領である垂水庄を教王護国寺(東寺)に施入し、東寺垂水庄が成立。民部省符に「一所摂津国垂水庄 在豊島郡中条」とあり、更に長保二年(1000)の「東寺宝藏院焼亡日記・摂津国豊島郡垂水庄省官符」に、四至 限東三条境 限南三国河 限西六条境 限北四条一里二五坪・五条二里四坪とあり、条里制によってその範囲が明確となる。且つこの荘園は神崎川(三国河)を南に接していたことが分かる。これは垂水・江坂(榎坂)・豊津・芳野~小曽根の一部にまたがる。垂水遺跡:円山町から垂水一丁目に及ぶ大遺跡で、昭和初期に発見されていた市内でも屈指の遺跡。垂水神社境内の調査で、標高51mの丘陵頂上部平坦面から弥生後期の竪穴式住居、高床式倉庫、焼土坑が検出され、典型的な高地性集落である。この地から西は六甲山麓の高地性集落群や摂西平野の弥生時代集落群、東は生駒山麓が視野に入り、河内平野全域を見通すことができる。大阪湾全域を監視できるこの地は国がまとまり、古代国家成立期の動向を見事に視野に収めていた。垂水神社境内下の丘陵裾域からは古墳時代遺物も出土し、ここで鏡の鋳造が行われていたことが判明。その南側に展開する古墳時代大集落である垂水南遺跡とも関連をもつ。吹田市域で前期古墳が存在したのは、この地のみである。尚、垂水神社の東域に平安後期の寺院が確認されている。垂水南遺跡:垂水町三丁目を中心に標高3m余りの低地に展開する遺跡で、60次に及ぶ大小の発掘調査が行われた。集落としては北側の垂水遺跡に継続する村と言えるが集落の中心は4世紀末から5世紀で、6世紀に大きく開発が進み、須恵器窯が多数構築されて大規模な窯業地帯となる島下郡とは決定的な違いがあった。5世紀の村は低地と微高地を使い分け、この間に水路を設け、矢板材で畔を作って水田を経営し、低地を巧妙に使いつつ竪穴式住居や高床式住居を建てていた。水際の集落であり、9世紀以前の住居や水路は明らかに条里制施行以前であることが分かる。検出される土師器は大量で古式須恵器も多く、漁具や鉄製農工具や玉未製品もあり、漁業、小鍛冶、製玉などの生業が判明し、また土器にも韓国系、山陽系、山陰系、東海系土器もあり、広い交易圏が判明したとされる。

  10. 元機械修理屋さん | URL | -

    垂水町のあの建物は、旧公民館だったのですね。

     初めまして、吹田の垂水町で偶然遭遇した古い建物が何に使われていたのか不思議で、検索してみてこちらを拝見することになりました。
    2017年3月の段階でもまだ健在です。
    相当に傷んでいるようですが、街中で毅然と立っている姿は美しかったですよ。
    教えていただいて、ありがとうございます。

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