2009年07月28日 07:30
おしえて!!
天神祭の陸渡御
7月25日は天神祭の本宮で、船渡御(ふなとぎょ)が大川で行われました。
太鼓や神輿などが船に乗って渡御を行うわけですが
船に乗り込む前に氏地を練り歩くのが陸渡御(りくとぎょ)といわれるものです。

この日は雨が降ったり止んだりとあいにくのお天気でした。
拝殿前には御羽車(おはぐるま・左)と御鳳輩(ごほうれん・右)が待機しています。

午後3時頃、催太鼓(もよおしだいこ)が境内で太鼓を叩き出しました。
「からうす」も何度か繰り返して、

午後3時半 陸渡御の先陣を切って、催太鼓が境内を出て行きます。

それにしても催太鼓に関わる人の数はすごい。
この太鼓は慶長5年(1600)に豊臣家より拝領されたという由緒あるものだそうです。
(※秀吉から拝領した陣太鼓は今も宮の奥深くに保管されているそうです)

催太鼓につづいて天狗の面をつけた猿田彦(さるたひこ)が
道案内の神様として登場します。

つづいて神鉾(かみぼこ)。

ここへ神さまが下りて来るのだそうで、悪疫をはらう神器ともされています。

そして地車(だんじり)が動き出しました。
「地車」と書いて「だんじり」と読む事が多いのですが、
こちらでは「地車講」を「じぐるまこう」と読みます。

現在は一台しか地車はありませんが、江戸時代の安永9年(1780)には
なんと84台もの地車が天神祭にくり出したという記録が残っています。

この日は天候が不順なのでビニールをかぶせているのが残念ですが
屋根が3つある珍しいタイプの三ツ屋根地車(みつやねだんじり)です。
この唯一の地車は嘉永5年(1852)に造られたもので、
平成3年に全面洗い直しが行われています。
(※文久2年(1862)に造られたという説もあります)

獅子舞と傘踊り、四つ竹の一団が表門を出てきました。

傘踊りと四つ竹は女性がたくさん参加されているので、
通りが一気に華やかになります。

その後にしばらく絵巻のような古式装束に身を包んだ行列が続きます。

福牛も^^
で、午後4時半頃

御羽車(おはぐるま)が宮出しました。

続いて御錦蓋(おきんがい)と御管蓋(おかんがい)。

そして御鳳輩(ごほうれん)です。
この御鳳輩が実は御渡神事でいちばん重きをなしています。

宮司によって天満宮の御神霊がこの中に移されています。
ここだけ神々しい雰囲気です。
そして午後4時40分

鳳神輿(おおとりみこし)が動き出しました。

ごっつい大きな神輿です。輝いてる!
鳳神輿の歴史は古く、江戸初期には担がれていたそうです。

境内で暴れた後にいよいよ宮出です。

ごっついなぁ。動くとシャリシャリ黄金の音がします。
太閤さんも好きそう^^

そして、最後を飾るのは玉神輿(たまみこし)です。
宮司さんも見送っておられます。

この玉神輿は天保11年(1840)に造られたものだそうで、
平成14年に大改修が行われています。ピカピカです。

最後の玉神輿が宮出したのは午後5時です。
この行列はこのまま老松通りを御堂筋に向い、市役所から中央公会堂、
難波橋を渡って天神橋まで大移動していきます。
より大きな地図で 陸渡御 を表示
(関連記事)
『知ってるつもり?!天神祭』 2009.07.26
『教えて!天神祭の陸渡御』 2009.07.28
『天神祭の船渡御と宮入』 2009.07.30
『天神祭の地車囃子』 2009.08.01
『天神祭・予告篇』 2010.07.26
『天神祭・陸渡御~船渡御へ』 2010.07.28
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天神祭の陸渡御
7月25日は天神祭の本宮で、船渡御(ふなとぎょ)が大川で行われました。
太鼓や神輿などが船に乗って渡御を行うわけですが
船に乗り込む前に氏地を練り歩くのが陸渡御(りくとぎょ)といわれるものです。

この日は雨が降ったり止んだりとあいにくのお天気でした。
拝殿前には御羽車(おはぐるま・左)と御鳳輩(ごほうれん・右)が待機しています。

午後3時頃、催太鼓(もよおしだいこ)が境内で太鼓を叩き出しました。
「からうす」も何度か繰り返して、

午後3時半 陸渡御の先陣を切って、催太鼓が境内を出て行きます。

それにしても催太鼓に関わる人の数はすごい。
この太鼓は慶長5年(1600)に豊臣家より拝領されたという由緒あるものだそうです。
(※秀吉から拝領した陣太鼓は今も宮の奥深くに保管されているそうです)

催太鼓につづいて天狗の面をつけた猿田彦(さるたひこ)が
道案内の神様として登場します。

つづいて神鉾(かみぼこ)。

ここへ神さまが下りて来るのだそうで、悪疫をはらう神器ともされています。

そして地車(だんじり)が動き出しました。
「地車」と書いて「だんじり」と読む事が多いのですが、
こちらでは「地車講」を「じぐるまこう」と読みます。

現在は一台しか地車はありませんが、江戸時代の安永9年(1780)には
なんと84台もの地車が天神祭にくり出したという記録が残っています。

この日は天候が不順なのでビニールをかぶせているのが残念ですが
屋根が3つある珍しいタイプの三ツ屋根地車(みつやねだんじり)です。
この唯一の地車は嘉永5年(1852)に造られたもので、
平成3年に全面洗い直しが行われています。
(※文久2年(1862)に造られたという説もあります)

獅子舞と傘踊り、四つ竹の一団が表門を出てきました。

傘踊りと四つ竹は女性がたくさん参加されているので、
通りが一気に華やかになります。

その後にしばらく絵巻のような古式装束に身を包んだ行列が続きます。

福牛も^^
で、午後4時半頃

御羽車(おはぐるま)が宮出しました。

続いて御錦蓋(おきんがい)と御管蓋(おかんがい)。

そして御鳳輩(ごほうれん)です。
この御鳳輩が実は御渡神事でいちばん重きをなしています。

宮司によって天満宮の御神霊がこの中に移されています。
ここだけ神々しい雰囲気です。
そして午後4時40分

鳳神輿(おおとりみこし)が動き出しました。

ごっつい大きな神輿です。輝いてる!
鳳神輿の歴史は古く、江戸初期には担がれていたそうです。

境内で暴れた後にいよいよ宮出です。

ごっついなぁ。動くとシャリシャリ黄金の音がします。
太閤さんも好きそう^^

そして、最後を飾るのは玉神輿(たまみこし)です。
宮司さんも見送っておられます。

この玉神輿は天保11年(1840)に造られたものだそうで、
平成14年に大改修が行われています。ピカピカです。

最後の玉神輿が宮出したのは午後5時です。
この行列はこのまま老松通りを御堂筋に向い、市役所から中央公会堂、
難波橋を渡って天神橋まで大移動していきます。
より大きな地図で 陸渡御 を表示
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コメント
きさんじ | URL | -
氏子です
氏子(10年目)ということもあり、
娘は毎年、天神獅子の傘踊りに出させてもらっています。
去年は「采女」と兼任して大忙しでした。
TV大阪でも中継されるし、注目度は船渡御が一番でしょうが、
「鉾流し」の神事で祝詞を声を合わせてあげられるのが
祭りの厳かで神聖な雰囲気が伝わってきて好きですねぇ~
あとは、船渡御で浜から上がり、表参道をゆっくりと宮入する様子も好きです。
あぁ・・・祭が終わるんやなぁと、うらさみしさと虚脱感が残り、心地よい疲れがでます。。。
( 2009年07月29日 07:44 )
ばんぼう | URL | -
そんなルートですか
天神祭は18才の時初めて行き、打ち上げ花火も生まれて初めて見て、とても感動しました。
4年位続けて行きましたが、人の多さにだんだんと足が遠のきました。
ああいったルートで練り歩くのですね。
祭の意味や知識が増えて、もっと楽しめそうです。ありがとうございます。
( 2009年07月29日 08:12 )
新之介 | URL | sDz630us
きさんじさん
天満宮の氏子ですか。
うらやましいです^^
私は今まで花火くらいしか見ていなかったので
今回いろいろ見てとても面白かったです。
ただ、ひとつ「しまった」と思ったことが
船渡御での船に乗り込む所と
船から上がってくる所を
予定に入れていなかったこと。
境内での宮入は見れたので
来年は浜から上がって、宮入していく様子を
見てみたいと思っています。
25日は体が2つ欲しかった^^
( 2009年07月29日 21:54 [Edit] )
新之介 | URL | sDz630us
ばんぼうさん
とにかく人がめちゃくちゃ多かった^^
ただ、今回でだいたいの要点はつかみました。
来年は効率的に天神祭りのいい所を
狙って見に行こうと思っています^^
( 2009年07月29日 21:58 [Edit] )
きさんじ | URL | -
人が多いですからねぇ
船の乗り込みと降りて浜に上がってくる場所は、ほんとうに混雑していますよぉ
昼間に陸渡御で一番ゆっくりと見れて穴場なんは、
老松町やないかと思います。
この通りは古くからの表参道で、
老松町から東へ商店街に向かっていくと、
石の大きな鳥居もあります。
宮入は、秋には流鏑馬もやる正門の前の大きな通りが
見所です。
あまり天満宮に近づくと、かえって混雑していて
たいへんですものねぇ)))
今年は「しつらえ」にも凝ってはったのに
気づかれましたか?
この大通りに面したお宅や商店は町をあげて、この「祭りのしつらえ」に
取り組んでおられます。
すばらしいことやと思います。
特に今年は「天神祭 御迎人形スタンプラリー」もあり、
大阪府の有形民俗文化財に指定されている
14体のお迎え人形をめぐるラリーもあり、
いつもにも増して天神祭を楽しめる企画が盛りだくさんでしたっ!
ラリーポイントには、普段とても敷居の高い、あの北浜の花外楼さんもあり、
中に入らせていただきました。
人形の意匠はどれもすばらしく感動しました。
( 2009年07月30日 02:25 )
新之介 | URL | sDz630us
きさんじさん
今年はとにかく余裕がまったくなく
走り回っておりました^^;
「祭りのしつらえ」や「お迎え人形」などは
ほとんど見れていません。とにかく祭りの
規模の大きさに振り回された感じでした。
来年はもう少し余裕をもった楽しみ方を
してみたいと思っています。
結局今年は表面的な天神祭しか
体験していないのかもしれませんね。
来年が少し楽しみになりました^^
( 2009年08月01日 22:58 [Edit] )
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