2009年06月24日 07:00
宮本 輝の『骸骨ビルの庭』
村上春樹さんの『1Q84』が発売されて約1ヶ月、
やっぱり読んでおかなあかんかなぁと思っていたのですが、
昨日本屋で買ったのは宮本輝さんの『骸骨ビルの庭(上)』。
理由は単純です。舞台が「十三」なのですよ。

すべての日本人が忘れられない記憶。
荒廃したビルに青年と子供たちが起した奇跡。
そこには、生き抜こうとする命が美しく輝いている。
現代人が失った純粋な生き方が、今、鮮やかに甦る。
住人たちを立ち退かせるため、
八木沢省三郎は管理人として骸骨ビルに着任する。
そこは、戦後、2人の青年が子供たちを育てた場所だった。
食料にも事欠き、庭で野菜を作りながら、
彼らは命を賭して子供たちと生きた。
成人してもなおビルに住み続けるかつての
子供たちと、老いた育ての親。
それぞれの人生の軌跡と断ち切れぬ絆が、
八木沢の心を動かす。
『骸骨ビルの庭(上) 』の帯より ←amazonにリンクしてます。
十三が舞台の小説は秋間平安さんの『漫才師殺人事件』などがありましたが、
上下刊の長編小説は初めてではないでしょうか。
それも宮本輝さんの小説です。
宮本輝さんの小説はひさしぶり。
学生時代に読んだ「青が散る」以来かな。
20数年ぶり…^^;
「蛍川」も読みましたが、「泥の河」は映画だけ…
今回は十三が舞台なのでとてもうれしいです。
今から読むのが楽しみ。
6月23日に発売されたばかりです。
関心のある方はいかがでしょうか。
(追記)
下も買いました♪

自分は何のために、
そして、誰のために、
生きているのか?
心の奥底から溢れ出す
人間への讃歌!
すべての生きとし生けるものへ
贈る感動の長篇小説。
育ての親、阿部轍正は、
子供たちの一人、桐田夏美への性的暴行の汚名を着たまま、
苦悩のうちに死んだ。真相を求めて、八木沢は夏美の行方を追う。
過去の謎が謎を呼び、秘密は深まる。
一方、八木沢はビルにもう一度畑を甦らせようと一人耕し始める。
そして、小さな命が蕾をつけるとき、
骸骨ビルの本当の意味が明らかになる。
『骸骨ビルの庭(下)』の帯より ←amazonにリンクしてます。
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読み終えて、思った事をつらつらと…
とてもいい小説でした。
やはり泣いてしまった。
宮本輝さんはこの小説の舞台をなぜ十三にしたのだろう?
何の縁もゆかりもない戦争孤児達を育てた
阿部轍正と茂木泰造という人物が、
日本の福祉施設の草分け的存在である
博愛社の創設者、小橋勝之助氏と
その弟、小橋実之助氏に
重なって見えたのは私だけでしょうか。
小橋勝之助氏が私財を投げ打って
博愛社を創設したのが26歳の頃です。
しかし、志半ばで病いに倒れ短い生涯を終えますが、
その兄の意思を受け継いだのが弟の小橋実之助氏でした。
その兄弟愛のようなものが
阿部轍正と茂木泰造の関係に
なんとなく似ているものを感じました。
そのあたり、宮本輝さんに聞いてみたいです ^^
(宮本輝さんのインタビュー記事)
『語る:宮本輝さん 長編「骸骨ビルの庭」を刊行』 毎日jp

村上春樹さんの『1Q84』が発売されて約1ヶ月、
やっぱり読んでおかなあかんかなぁと思っていたのですが、
昨日本屋で買ったのは宮本輝さんの『骸骨ビルの庭(上)』。
理由は単純です。舞台が「十三」なのですよ。

すべての日本人が忘れられない記憶。
荒廃したビルに青年と子供たちが起した奇跡。
そこには、生き抜こうとする命が美しく輝いている。
現代人が失った純粋な生き方が、今、鮮やかに甦る。
住人たちを立ち退かせるため、
八木沢省三郎は管理人として骸骨ビルに着任する。
そこは、戦後、2人の青年が子供たちを育てた場所だった。
食料にも事欠き、庭で野菜を作りながら、
彼らは命を賭して子供たちと生きた。
成人してもなおビルに住み続けるかつての
子供たちと、老いた育ての親。
それぞれの人生の軌跡と断ち切れぬ絆が、
八木沢の心を動かす。
『骸骨ビルの庭(上) 』の帯より ←amazonにリンクしてます。
十三が舞台の小説は秋間平安さんの『漫才師殺人事件』などがありましたが、
上下刊の長編小説は初めてではないでしょうか。
それも宮本輝さんの小説です。
宮本輝さんの小説はひさしぶり。
学生時代に読んだ「青が散る」以来かな。
20数年ぶり…^^;
「蛍川」も読みましたが、「泥の河」は映画だけ…
今回は十三が舞台なのでとてもうれしいです。
今から読むのが楽しみ。
6月23日に発売されたばかりです。
関心のある方はいかがでしょうか。
(追記)
下も買いました♪

自分は何のために、
そして、誰のために、
生きているのか?
心の奥底から溢れ出す
人間への讃歌!
すべての生きとし生けるものへ
贈る感動の長篇小説。
育ての親、阿部轍正は、
子供たちの一人、桐田夏美への性的暴行の汚名を着たまま、
苦悩のうちに死んだ。真相を求めて、八木沢は夏美の行方を追う。
過去の謎が謎を呼び、秘密は深まる。
一方、八木沢はビルにもう一度畑を甦らせようと一人耕し始める。
そして、小さな命が蕾をつけるとき、
骸骨ビルの本当の意味が明らかになる。
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読み終えて、思った事をつらつらと…
とてもいい小説でした。
やはり泣いてしまった。
宮本輝さんはこの小説の舞台をなぜ十三にしたのだろう?
何の縁もゆかりもない戦争孤児達を育てた
阿部轍正と茂木泰造という人物が、
日本の福祉施設の草分け的存在である
博愛社の創設者、小橋勝之助氏と
その弟、小橋実之助氏に
重なって見えたのは私だけでしょうか。
小橋勝之助氏が私財を投げ打って
博愛社を創設したのが26歳の頃です。
しかし、志半ばで病いに倒れ短い生涯を終えますが、
その兄の意思を受け継いだのが弟の小橋実之助氏でした。
その兄弟愛のようなものが
阿部轍正と茂木泰造の関係に
なんとなく似ているものを感じました。
そのあたり、宮本輝さんに聞いてみたいです ^^
(宮本輝さんのインタビュー記事)
『語る:宮本輝さん 長編「骸骨ビルの庭」を刊行』 毎日jp

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コメント
TOSSY | URL | mXJ0wlpU
十三が舞台
珍しいですよね
pinbokeさんがこの本のことを MIXIで前日に紹介されていて 出たことは知っていました
面白そうですね
終戦直後の十三のことは知りませんが こんなこともあったのでしょうか
宮本輝さん
いっときは すごい勢いで読んでいました
戦後の梅田あたりのことを書いた長編 「流浪の海」シリーズ化されていましたが 4までは読んだのですが そのあと なかなか出なくなって そのままになっていましたが 今調べると5が出て 6は 新潮に連載中とか
ライフワークになっていますね
流転の海1は 戦後の梅田の闇市のことなどでてきます
まだ読まれていないようでしたら どうぞ
( 2009年06月24日 12:21 [Edit] )
pinboke_planet | URL | nJ6t.gCE
杉山ビルヂング
>>昭和16年10月に英国人の設計家によって建てられた3階建ての堅牢なビル・・・
階段の手摺りにも広い踊り場を生かした壁の模様にも、各部屋の窓際のちょっとした飾り棚にも、古風な英国調の趣が残るビルの・・・
ぽつんとひとつ、淀川べりに建っている杉山ビルヂングは、十三のどこからもよう見えたし、またよう目立ちましたんや。
いずれにしましても、この杉山ビルヂングは、GHQ、つまり連合軍総司令部のお陰で、この日本が最も混乱してた昭和二十年八月からの三年間を守られたことになります。
その跡地に十二階建てのマンションが完成して・・・
などなどの記述、所在地への道順も詳細に描かれていますが、実在したビルなのでしょうか?
( 2009年06月24日 21:30 [Edit] )
新之介 | URL | -
杉山ビルヂング
pinboke_planetさん
私も同じ事を考えていました。
おそらく杉山ビルヂングの場所は
淀川区役所から大阪東十三教会までの
十三東地域のどこかではないかと
思って読んでいます。
この地域は空襲で大きな被害が
あった地域でもあります。
http://atamatote.blog119.fc2.com/blog-entry-128.html
地理的な描写がもう少し出てきたら
もっとしぼれるかも入れません。
実在したかどうかは今のところ不明です^^
( 2009年06月24日 22:32 )
びんみん | URL | j549y3BY
新之介さん、こんばんは。
この本を店頭で見て、「十三」の言葉に、こちらで注目されるに違いないと思いました。
いろいろと楽しめそうですね。
宮本輝さんなら映画化も、と考えるのは気が早いでしょうか。
( 2009年06月24日 23:58 [Edit] )
新之介 | URL | sDz630us
TOSSYさん
私が知ったのもmixiです。
その日に買いました^^
まだ3分の1くらいしか読んでいないですが
僕の涙腺を2回くらい刺激しました。
たぶん、歳のせいだと思います^^
( 2009年06月25日 01:03 [Edit] )
新之介 | URL | sDz630us
びんみんさん
ガイコツビルという
おどろおどろしいタイトルなので
びびりながら読み始めましたが
怖い話とはまったく違い
とても心が温まる、でもちょっと悲しくなるお話です。
上刊を読み終えたところですが
3回くらい涙腺が緩みました。
先が思いやられます…^^;
( 2009年06月25日 23:30 [Edit] )
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承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
( 2011年11月14日 00:06 )
こっちゃんこがきゅん | URL | Asvev3qc
骸骨ビルの庭を読んで
宮本輝さん。若いとき好きでよく読んでいました。「わたしたちが好きだったこと」が特に印象的でした。ずいぶんご無沙汰してましたがいつもお世話になっている図書館で久しぶりに手をとったのが「三千枚の金貨」。4人の友情に泣けました。ついでにと読んだのが「骸骨ビル…」でした。本当に今思い出しても涙が出ます。良かった作品は購入してまた読むつもりなんでこれから注文します(^^)v
( 2013年05月24日 13:03 [Edit] )
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