このエントリーをはてなブックマークに追加

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
このエントリーをはてなブックマークに追加

梅田の闇市

2008年07月10日 00:01

大阪駅前の歴史(2) 闇市篇

大阪に闇市が生まれたのは敗戦直後の昭和20年9月頃だといわれています。復員兵を目当てに蒸しパンやサツマイモ等を売る人が現れたのが最初で、大阪駅東口前の広場には、朝早くから食料品などが並べられ夜遅くまで賑わっていました。

文章の途中ですがクリック。→ [ 人気ブロランキング ]  
ランキングページには面白いブログがいっぱいありますよ。
いつもクリックありがとうございます。 (+10ポイントがめちゃ嬉しいです。)


昭和20年10月25日、当局による最初の手入れが行われます。しかし一週間も経たないうちに闇市は復活しました。11月に入ると、大阪駅周辺の露天商人の数は300人以上に膨れ上がります。これは、政府の配給が各家庭に回らず、多くの人達が今日食べるものさえ心配する状況があったからです。

昭和21年、「大阪府自由市場連合会」が結成され、大阪駅周辺を統括する「梅田露友組合」が結成されました※。これは自らの手で販売価格の適正化を目指し、自由市場の健全化を図ろうとしたものです。

しかし、大阪府警察部は昭和21年8月1日、大阪府下全92ヵ所の闇市閉鎖を断行します。ただ庶民にとっては相変わらず配給が約束されず、栄養失調の子供も数多くいました。大阪の人達は食料を求め、まだ閉鎖されていない神戸や農村に買出しに出かけなければならなかったそうです。

※梅田の闇市には、「梅田露友組合」以外にもいくつかの組織がありました。そして犯罪やトラブルが起きていいたのも事実のようです。さらに、それらのトラブルを治める大親分のような人もいたようです。

yami_06.jpg
「なにわ今昔」より
昭和20年10月の撮影です。東口にテントがありますが、その左手の人溜りは闇市かな?

yami_05.jpg
「大阪市100年」より
撮影時期は不明ですが、場所は大阪駅前のダイヤモンド地区のようです。女性や子供の姿も確認できます。

yami_03.jpg
「大阪市100年」より
朝の5時半頃から夜まで賑わっていました。

yami_04.jpg
「大阪市100年」より
お釜も貴重でした。おそらくかなり高い値段をつけていたと思います。穴が開いた鍋をハンダ付けで直したものでさえ重宝されていた時代です。

yami_01.jpg
「なにわ今昔」より
昭和20年11月20日、『闇市場にサツマイモの無料進呈所が出現し、黒山の人だかりとなった。』とあります。配給ではなく、自由市場が進呈したのだと思います。

yami_10.jpg
「大阪焼跡闇市」より
昭和20年10月23日、最初の一斉手入れ後の東口前広場です。当初はこの場所がメインの闇市広場だったようです。

yami_02.jpg
「なにわ今昔」より
昭和21年3月の撮影です。こちらはダイヤモンド地区だと思います。雨の後か地面がじゅくじゅくです。右端の看板に「海龍源」と書かれています。「源龍海」かな?上から2番目の写真と同じ場所でしょうか。

yami_09.jpg
「大阪・焼跡闇市」より
昭和21年8月1日午前0時半です。この日から取締りが強化されました。見張っているのはMPですね。

yami_11.jpg
「大阪・焼跡闇市」より
こちらも昭和21年8月1日です。場所は桜橋梅田第三検問所とあります。
「一般通行者ノ立入ヲ禁止ス」 
このバラック小屋は全て不法に建てられています。

yami_07.jpg
「大阪・焼跡闇市/夏の書房」 昭和50年発行
大阪・焼跡闇市を記録する会が編集しており、闇市の裏側まで書かれている貴重な資料です。


応援よろしくおねがいします→ 『人気ブログランキング』

スポンサーサイト


コメント

  1. TOSSY | URL | mXJ0wlpU

    闇市

    へぇ~ こんなのだったのですね
    私は 大阪駅付近は30年代からですね
    その頃でも旭屋の裏側にはごちゃごちゃとバラックみたいなのがあったと思います
    繊維街とか言うのがあって そのあたりは言ってはいけないといわれていました
    阪神の裏あたりに おいしいキャンデーのお店があって 梅田に行くと買ってもらいました
    南極だったかな?

    宮本 輝の大河小説「流転の海」に梅田の闇市が出てきます
    お初天神のあたりにもあったようです
    20年代のはじめの梅田や 30年代の初めの出入り橋あたり 出てきて興味深く読みました
    宮本輝は 曽根崎小学校だったそうです

  2. pinboke_planet | URL | EBUSheBA

    昭和21年8月1日(木)

    「日本中闇市の醜態が消えたら、どんなにサッパリした感じの良い町になるだろう」と、8月1日の取り締まりに期待していた手塚治虫は、「ぼくのデビュー日記」の8月1日に、次のように書いて、食べ物に関してはチョット困ったみたいですね。

    >>どの店も全部しまっている。ただアイスキャンデー屋だけがほそぼそと生命をつないでいる。
    いっさいの食い物は五円まで、飲み物は三円までに限定され、ウインドーにはろくなものが並ばなくなった。
    たまたま梅新の一角に九円、十円のシトロンやアイスクリームが出ていたので、おどろいて見たら、上の如し(=レモネード九円 但し三バイ分と書いたマンガ)。
    あの手この手にあいた口がふさがらない。

    手塚さんんは、「日本中の闇市」と書いていますが、注釈として(注・この時は大阪の闇市だけだったらしい。)とあります。

    結局、需要があるかぎり実際に闇市は消滅しなかったのでしょうか?

    ちなみに、8月15日(木)には
    >>思い出の一年前の今日、一億が泣き、怒り、激し、狂い、何万人かが死んでいった。ああ、何もいうまい。ただ今日あるを知るとき、感慨無量である。
    全国中等野球開かる。(於西宮球場)。巷は至るところスピーカーと点取り表。

    と、短いけれどなんとなく心情の良くわかる文になっています。

  3. 新之介 | URL | u6i4c2k.

    旭屋の裏側

    TOSSYさん

    闇市時代のこの地域は犯罪も多かったので、危ない地域と思っておられた方も多かったと思います。子供に「行ってはいけない」というのはよくわかります。おそらく昭和30年代は怖い場所ではなくなっていたんじゃないかと思っています。

    旭屋があった地域は、後に「梅田三番地訴訟」があった地域です。「梅田村事件」とな違う訴訟です。後日それにもふれる予定です。

  4. 新之介 | URL | u6i4c2k.

    その後の闇市

    pinboke_planetさん

    手塚治虫さんの「ぼくのデビュー日記」は面白いですね。当時の庶民の想いが記された貴重な記録だと思います。

    >結局、需要があるかぎり実際に闇市は消滅しなかったのでしょうか?

    昭和21年8月1日以降の闇市の記録は少ないです。ただ、食料品は昭和21年~22年までは相変わらず手に入りにくい状況でした。地域によっては公設市場が再開していますが、食料が潤沢にあったとは思えません。農家も闇のルートに流したほうが儲かります。
    闇市の取り締まりはその後も厳しく行っていたようですが、場所を変え存在していたと思います。

    昭和23年はやっと食べ物の不安が和らいだ年である。と書かれています。しだいに、正規のルートでモノが流通しだしたのがこの辺りのようです。

  5. increscentmoon | URL | -

    言っては(行っては)いけないところ

    >繊維街とか言うのがあって そのあたりは言ってはいけないといわれていました (TOSSYさん)
    >子供に「行ってはいけない」というのはよくわかります。おそらく昭和30年代は怖い場所ではなくなっていたんじゃないかと思っています。(新之介さん)
     売春防止法が完全に発効したのが昭和33年だそうですが、あのあたりは防止法施行以前も以降も、いわゆる私娼のいるところ、非合法売春の行われているところだというのが大阪の大人達の一般的認識だったと思います。
     「子供の行ってはいけないところ」あるいは、若い女性が「あの辺よく知ってるよ。」などと言ってはいけない(笑)ところ、という状態は、私が大人になりかかった昭和40年代前半もずっと続いていたと思います。

  6. 新之介 | URL | -

    「そのあたりは行ってはいけない」

    increscentmoon さん

    なるほど。
    本を読むだけではこのニュアンスはわかりませんね。
    たいへん参考になりました。
    闇市以降のこの辺りの変貌は資料として残っています。
    しかし、生活者視点でどんな街だったかという声が
    なかなか残っていません。
    その部分が知りたかったりするんですけど…。

  7. | |

    承認待ちコメント

    このコメントは管理者の承認待ちです

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://atamatote.blog119.fc2.com/tb.php/135-b849c022
この記事へのトラックバック



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。