十三のいま昔を歩こう

梅田の街と十三(じゅうそう)の町を中心に、大阪の近代史を歩く歴史ブログです。

2008年

06月02日

(月曜日)

梅田を走る市電 開通篇

梅田を走る市電 開通篇

明治36年、大阪に初めての市電が開通し、翌年には大阪駅前にも市電を敷設する計画が市会に提案されました。大阪市内を南北に貫く南北線(梅田停車場前〜恵比寿町)と東西線です。しかし、当時の大阪市内は道幅がせまく、線路を引くにはいやが上でも、土地を立ち退かせて道を広げるしかありませんでした。当然、沿道住民の反対運動は相当なもので、工事はかなり難航しました。中には、民事訴訟、行政訴訟、さらには刑事問題にまで発展した地域もありました。

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明治41年8月1日
、第2期線の開通の日、出発点の九条発電所前には夜明け前から大勢の市民が待ち構えていました。一番電車は午前5時5分に花火の合図と共に出発、沿道では万歳、万歳と歓声があがったそうです。電車の中も大変な状態で、停留所に着くたびに乗るものばかりで、身動きひとつできない超満員。真夏なので暑かったでしょうね。慶祝ムードは夜まで続き、各所に立てられたアーチのイルミネーションが輝き、大阪市内はさながら不夜城のような華やかさだったといいます。

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「大阪市100年」より
この電車は、大阪で初めて運行した時の花園橋付近を走る2階つき電車です。明治37年に登場し、明治44年に姿を消していますが、夕涼みや観月などで人気があったそうです。

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「大阪市営交通創業100年」より
明治41年8月1日の第2期線開通日の写真です。場所は四ツ橋付近だそうです。たくさんの人です。よく見ると傘をさしていますね。当日は天気が悪かったのかもしれません。

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「大阪市営交通90年のあゆみ」より
上と同じ場所のようです。イルミネーションが夜遅くまで夜空を照らしていました。

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「市電」より
開業日の梅田停車場前のアーチです。いつものモサモサですね。アーチに箕面有馬電気鉄道の名前がみえます。お祝いの協賛をしていたのでしょうか。

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「市電」より
こちらは渡辺橋のアーチです。こちらのアーチもモサモサしてます。

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「市電」より
こちらは難波停車場前のアーチです。アーチにもいろいろな形があったんですね。

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第2期の時点の路線です(駅名は主要駅です)。この後、第3期線、第4期線が続いていきます。大正末頃には、ほぼ大阪市内全域を市電が走ることになります。すごい勢いです。敷設工事と同時に道路幅も拡張されました。市内の主要道路はこの時代に拡張されものです。

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「大阪市パノラマ地図」より
大正12年頃の梅田周辺です。この時代には、ほぼ市内全域に市電が走っていました。

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「大阪市パノラマ地図」より
渡辺橋を通っているのが南北線です。堂島川や土佐堀川に船が多く描かれています。水の都大阪を感じますね。

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「大阪市パノラマ地図」より
南北線が難波停車場の前を通っています。千日前の楽天地が目立っていますね。劇場や演芸場などが入ったレジャーセンターみたいなものだったようです。山川吉太郎氏が建てています。山川氏の子孫が十三のサンポードシティの前進になる十三劇場と朝日座を建てました。

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「大阪市パノラマ地図」より
恵比寿町が南北線の終点です。通天閣の所ですね。

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「大阪市100年」より
開通当初の初期型車体です。77号車。前面の番号で形式がわかるのです。私もマニアになってきました(笑)

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「なにわの市電」より
ちなみに当時の車体の色はこんな感じでした。エエ感じです。

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「なにわの市電」より
2階つきの車体は明治時代に数台しか造られませんでした。この5号車はイベントやパレードなどで廃止当日まで大活躍した車体です。


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★テーマ:大阪 - ☆ジャンル:地域情報

コメント

ネット

前にネットがある市電 たしか京都の平安神宮の神苑にありました
京都を走っていたものと思いますが・・

2階建ての市電が合ったのですね カッコいいですね

以前にTVでだと思いますが 市電の前を箒ではいていっていたとか聴いたような記憶があるのですが・・
線路内に人が入ってくるので のかすのに先触れが歩いたとかいうのも聞いたような気がします

「大阪市パノラマ地図」よりの2枚目

「大阪市パノラマ地図」よりの2枚目は、下部中央がむかしの勤務先なので特に興味深いです。

上田コレクション 1.大阪北東方面 No.0007 「朝日會館と郵便局と江商會館」で、現在の新朝日ビルの位置に大きな郵便局のあったことを知りましたが、この地図で見てもかなり大きな建物ですね。

コレクションでは、黒い朝日会館だけが、目立って高層に見えるので、この地図は朝日会館の建設前でしょうか・・・

手帳付属などの小さな市電の路線図があれば、小学生でも大阪の街は迷うことなくどこでも自由に、しかも安く行けましたが、路線近辺以外の場所はいまだにあまりよく知りません。




京都市電

TOSSYさんへ

平安神宮のネットがある市電は見つけれませんでしたが、明治村に当時の京都市電がありました。
http://www.meijimura.com/visit/s24.asp#a01
大阪の市電とそっくりですね。
2階付き電車は、乱暴に運転すると倒れるおそれがあったようです。3両ほどしかなく、明治44年に地方鉄道に売ってしまいました。4〜5年しか運行されていないようです。
箒で掃くエピソードや先触れのエピソードは、開通当時にはあったかもしれませんね。資料を読んでいく内に出てきたら紹介します。

朝日会館

pinboke_planetさん

手元にあった本に朝日会館の事が書いてありました。落成が大正15年10月とあります。「大阪市パノラマ地図」は大正12年頃を描いていますので、おっしゃる通り建設前のようですね。

昭和6年に朝日ビルディングが竣成してます。「ステンレス外装で隣接の朝日会館の黒と対照的であった」と風土記大阪に書いていました。画像は悪いですが、下記がその写真です。
http://blog-imgs-21.fc2.com/a/t/a/atamatote/asahikaikan.jpg

「大阪市パノラマ地図」の朝日ビルディングが出来る前の赤レンガの建物は、何かと調べると大阪瓦斯のビルでした。フェスティバルホールの場所が中央郵便局だったのも面白いですね。「大阪市パノラマ地図」の面白さはそこにあるんです。

平安神宮の市電

小さな写真ですがありました
http://www.heianjingu.or.jp/09/0101.html

私も写したのですが 桜シーズンの超満員の庭では 全体を写す事も出来ず 胴体だけの写真になってしまいました
ネット あるのか良くわかりません

宝塚ファミリーランドにも 市電ではないのかもしれませんが ネットのある古い車両があったと思うのですが 写真出てきません
もう ファミリーランドはなくなってしまったし あの電車(汽車?)は どこへ行ったのでしょうね

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

唯一持っている市電の本

表紙の写真につられて、比較的最近1冊だけ大阪市電の本を購入しました。
薄っぺらい写真集風ですが、なかなか良い写真が多数載っています。

表紙の写真などはAmazon.co.jpの 「なか見!検索」でほぼ実物大の写真を見ることが可能です。

■ 全盛期の大阪市電―戦後を駆けた車輌たち (RM LIBRARY (49)): 宮武 浩二

内容(「MARC」データベースより)
1903(明治36)年9月12日に花園橋から築港まで運転を開始して100周年となる大阪市電。その誕生から、戦災からの立ち直り、栄光の時代、衰退の時代まで、戦後を駆け抜けた大阪市電の車輌の歩みを掲載。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
宮武 浩二
大阪市交通局互助組合鉄道研究部(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

唯一持っている市電の本:追記

>>この5号車はイベントやパレードなどで廃止当日まで大活躍した車体です。

「全盛期の大阪市電」の最後の、「おわりに」のページにまさしく市電パレードの先導車として、阪急東口停留所を折り返すこの5号車が大きく鮮明に載っています。運転士や二階席に乗車の交通局のエライさんの表情までよくわかります。

後方に阪急百貨店、併走するすでに廃止が決まっていた守口車庫行きのトロリーバスも大きく写っていています。

至近距離に後部のみ写っているのはトヨタが満を持して発売した二代目クラウンです。シートクッションの最上部全面に比重0.012というきわめてソフトな短冊状ウレタンフォームが使われたのは、たぶん前代未聞・・・クルマの好調な売れ行きと一台あたり何十枚という使用数量で、神奈川県にあった工場の生産能力をオーバーしたため、ある期間かなりの数量を大阪からも浪速区大国町あたりで加工して納入したので、とりわけ懐かしい車種です。

京都市電

TOSSYさん

平安神宮の電車は日本で始めての電車なんですね。当時の京都はすごかった証拠ですね。写真からはネットは確認できませんが、当時はあったかもしれませんね。宝塚ファミリーランドの電車は覚えていないんです。どこに行っちゃったんでしょう。

「管理人のみ閲覧のコメント」のお返事もここで書かせてくださいね。
朝日新聞の前にある郵便本局は大阪逓信局とは別物でしょうか? のお答えですが、ちゃんと調べていないのですが、手元にあった本を見ると、大阪逓信管理局と大阪郵便局、そして大阪電報局が合併して、明治22年に大阪郵便電信局になっています。そして中之島に局舎を新築しました。で、大阪逓信局が大阪逓信管理局と同じなのか違うのかがわからないんです(笑)。

二代目クラウン

pinboke_planetさん

「全盛期の大阪市電―戦後を駆けた車輌たち」の表紙の写真はカッコいい。後ろの建物は旧の朝日新聞ですね。カラーで見たのは初めてです。なかなか面白そうな本ですね。

二代目クラウンですか。いいですね。つい最近新型クラウンのホームページ(feel,crown)を見ましたが、中でクラウンのヒストリームービーが見れます。かなり見ごたえのあるムービーでした。まったく興味が無かったのに、見終わると「クラウンって一度乗ってみたい」と思ってしまった。かなり単純かもしれません(笑)。

初代クラウン

feel,crown---なかなか良かったですよ!

初代クラウンについては「日経ビジネス2008.6.2号」
連載「トヨタストラテジー」第11回に誕生秘話が大きな写真と共に載っています。
当時の日本の悪路克服も大きな課題だったようです。

「ALWAYS 続・三丁目の夕日」にも初代クラウンは大事な場面に何回か登場しますね。
●オーディオコメンタリー(山崎監督インタビューバージョン)・・・第4音声だったかな・・・を今日見終わりましたが、機会があれば是非ごらんくださいい、映画が100倍楽しめました!

すみません、今回は市電のはなしでしたね。ごめんなさい。

いつも貴重な懐かしい写真と解説 ありがとうございます
路面電車は国道二号線を走る野里〜武庫川の記憶が
小学校時代にあります。野里商店街は今では活気は
ないですが昔は華やかだったと記憶しています。
阪急中津駅に隣接する路面電車の駅も昔あったように
思います。あれはどこ方面にいっていたのかなぁ?
あと十三交差点の十三信用金庫前のバス停
バスにあれだけ乗れるんか?というくらいラッシュでしたねぇ

続・三丁目の夕日

pinboke_planetさん

「ALWAYS 続・三丁目の夕日」遅ればせながらやっと見ました。よかったー。1作目は油断してたので泣いてしまいましたが、今回は大丈夫でした(笑)。

交通科学館で「ALWAYS 続・三丁目の夕日展」をやってるみたいなので、チビと行こうと思います。メイキングも見てみたいですね。面白そう。「トヨタストラテジー」も面白そうですね。図書館で読んでみます。

阪神国道線

JONNYさん

国道2号線を走っていたのは、阪神電車の国道線ですね。中津を通っていたのも、野田と天六を結んでいた阪神電車だと思います。昭和50年に廃止されているので私も覚えているはずなのですが、記憶にないんです。私も小学生だったので、ちょうどスーパーカーブームでしたから、2号線(野里周辺)まで自転車で見に行ってました。当時は自動車修理工場にポルシェとかミウラとかが置いてあって、有名な場所でした。廃止された後だったのかな…。

野里商店街は今でも吸い寄せられるように通ってます。昔は賑わっていたと聞きますね。住吉神社の辺りは好きな場所です。

スーパーカーブームの頃 国道線はもう廃止されていたと思います
電車の線路は道に残っていて 雨の日に2輪車がそれにのると滑って事故が多発していたので撤去を求める声が多かったです 今は撤去されています

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新之介

Author:新之介
塚本と十三で育つ。
196X年生れ。大阪の歴史をわかりやすく伝える方法を研究中。
若い人達にも関心を持ってもらえるように、大阪の近代史を面白く伝えていきます。目指すは『一分で読める歴史ブログ』。

戦前、十三公設市場近くに淡路屋という米屋がありました。新之介のルーツがそこにあります。

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