十三のいま昔を歩こう

梅田の街と十三(じゅうそう)の町を中心に、大阪の近代史を歩く歴史ブログです。

2008年

05月01日

(木曜日)

阪神電車ができた頃 1

阪神電車ができた頃 1

明治38年(1905)4月12日、阪神電気鉄道の大阪出入橋ー神戸三宮間が開通しました。これまでの常識を破って大型高出力のボギー車を投入し、技術的にも最先端の鉄道でした。

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明治23年(1890)、東京の上野公園で第3回内国勧業博覧会が開催され、日本で初めて電車が一般に紹介されました。電気鉄道は蒸気鉄道や馬車鉄道と比べて利点が多く、明治30年代は全国で電気鉄道会社が15社も誕生し、電気鉄道ブームが起こっています。

内国勧業博覧会の3年後、明治26年に神戸方面の資本家達が前身である神阪電気鉄道(翌年に摂津電気鉄道に改称)を発起しました。一方、大阪の財界人により坂神電気鉄道が設立されます。明治29年、両派は競合の無駄をさけて合併、明治30年に神戸ー尼崎間、明治31年に尼崎ー大阪(出入橋)間の特許が得られ、明治32年に社名を阪神電気鉄道と改称しました。

開業するにあたり、技師長として三崎省三が招かれます。三崎はアメリカに約5ヶ月間滞在し、アメリカの電気鉄道を調査、その調査成果が阪神電気鉄道の経営構想となりました。構想とは「広軌高速」。それまで官設鉄道は、大阪ー神戸間(5駅)を約1時間で結んでいました。阪神電気鉄道は開通当初の所要時間こそ1時間30分でしたが、明治40年には66分に短縮しています。しかも駅の数はなんと34駅。料金も官設鉄道が34銭(大阪ー神戸間)のところを、14銭も安い20銭でした。予想どおり官設鉄道の乗客数は激減、阪神電気鉄道はその後さらなる発展を遂げて行くことになります。
※料金は「車両発達史シリーズ7 阪神電気鉄道」を参照

阪神01
明治末期の出入橋 「大阪市の100年」より
正面の橋が出入橋、右手前の橋は蜆川に架かる緑橋です。左奥の看板の向こうに出入橋停留所が見えます。

阪神map
明治39年の「大阪市街全圖(部分)」です。矢印は上の写真の撮影位置です。

阪神03
「写真で見る福島の今昔」より
この車両が開業時の1型です。80人乗りの大型ボギー車。アメリカから車台、電動機、空気制動装置等を輸入し、日本で組み立てられました。

阪神02
開業1周年を迎えた出入橋停留所 「大阪市の100年」より

阪神07
こちらも開業1周年を迎えた出入橋停留所 「私鉄駅物語」より
出入橋に祝賀アーチが設けられています。向こうに見えるのが駅舎です。

阪神05
「第三回内国大博覧会の図(部分)」 別冊太陽「日本の博覧会」より
明治23年、内国大博覧会が上野公園で開催されました。創業者のひとりである小曾根喜一郎はこの時に電車に乗車していたそうです。

阪神06
「第三回内国大博覧会の図(部分)」 別冊太陽「日本の博覧会」より
ちゃんと電車が描かれています。ちなみに、日本で最初の電気鉄道は京都だそうです。明治28年に京都電気鉄道が開業しています。

P1060176.jpg
現在の出入橋です。今は下に川はありません。

P1060184.jpg
時の流れを感じさす「出入橋」のプレートですね。

P1060180.jpg
2号線の所にはこんなのがありました。

P1060178.jpg
橋の袂にある有名なきんつば屋さんです。そういえば、まだ食べたことがないなぁ。


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コメント

きんつば

出入り橋ときくと すぐに阪神高速と金つばのことが思い浮かびました
最後まで読んだら金つばが出てきてうれしくなりました
わたしも食べたことはないのです
確か宮本 輝さんは子供の頃このあたりに住んでおられたと思います
小説に出てきました
曽根崎小学校だそうです

今度一度金つばを買いに行ってきます

阪神電車から話がそれてすみません
あまり乗ってないのですね 阪神は・・
まるで市電みたいに駅だらけだから いやなのです
34もあったのですね

駅が多いですね

TOSSY様

駅が多いですよね。
実は私もそう思っています(笑)
社会人になってすぐに甲子園六番町のアパートに住んでいたので、阪神電車は毎日通勤で乗っていました。駅が多すぎると当時も思っていました。でも、八十年史を読んでみて、それには訳があったことを知りました。当時としては、必然だったのだと思います。このブログでは書かなかったですけど、すごい電鉄会社だと思いました。ただ、どうしても阪急電車と比べちゃいますよね。

きんつばは私も近いうちに買ってみます。

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新之介

Author:新之介
塚本と十三で育つ。
196X年生れ。大阪の歴史をわかりやすく伝える方法を研究中。
若い人達にも関心を持ってもらえるように、大阪の近代史を面白く伝えていきます。
目指すは『一分で読める歴史ブログ』。

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