十三のいま昔を歩こう

梅田の街と十三(じゅうそう)の町を中心に、大阪の近代史を歩く歴史ブログです。

2008年

04月04日

(金曜日)

キタの九階・凌雲閣

キタの九階・凌雲閣

明治21年7月14日、大阪で初めての五階建ての建物「眺望閣」がオープンし、大阪中の話題になっていました。現在の浪速区日本橋三丁目のNTTの建物がある辺りだそうです。その翌年、4月5日(3月27日と書かれた書物もあります)に浪速っ子の度肝を抜く建物が北野茶屋町に出現しました。それがキタの凌雲閣です。

続きを読む前にクリック。→ [人気ブログランキング]
いつもクリック ありがとうございます。


約23メートル四面の二層楼の上に、八角形の六層楼を築き、さらにその上に時計台を設け、都合九階建て、高さは約39メートル、敷地面積も1万3千平方メートル(約3940坪)と眺望閣よりスケールがひと回り大きかったようです。こうなると眺望閣も負けておれず、7月になると花火大会で浪速っ子を挽きつける作戦にでました。これがキタとミナミのお客争奪戦の始まりです。そのうち眺望閣を「ミナミの五階」、凌雲閣を「キタの九階」と呼ぶようになりました。元来、ミナミは島之内、キタは曽根崎新地だけを指していたそうですが、この頃から、ミナミの中心が難波、キタの中心が梅田になっていきました。

9kai_06.jpg
堂島川北岸の控訴院 「大阪市100年」より
明治34年に中之島大阪ホテルの屋上から撮影されたパノラマ写真の一枚です。控訴院は現在の大阪高等裁判所です。建物の向こうに高い塔が見えませんか。

9kai_07.jpg
拡大です。周りの建物とは明らかに違う異質な存在感があります。

9kai_08.jpg
凌雲閣 「大阪市100年」より
この写真はよく見かける写真ですね。上田貞治郎写真コレクションの一枚です。

9kai_01.jpg
北の九階 (橋爪京二筆) 「明治大正図誌」より
凌雲閣の敷地全体が描かれた絵を見つけました。ただ、残念ながらモノクロです。わかりやすいように池の部分だけ色をつけました。敷地内には大小二つの池があり、ボートに乗ったり魚釣りができたそうです。

9kai_04.jpg
これは入口の部分です。人力車が描かれています。入口にシルクハットをかぶった係りの人らしき人が見えます。入口を入ると正面に池があります。池のほとりには小屋が数件あります。茶店でしょうか。

9kai_05.jpg
凌雲閣の下の部分です。入口は少し階段になっています。二階の上から噴水?のようなものが描かれていますね。何でしょう。左に少し小高い丘があり鳥居が見えます。桜と松が植えられているのかな?

9kai_02.jpg
塔の右側に大きな池があります。池にはボートが浮かんでいます。この池の回りも東屋や小屋があります。街灯も描かれています。滝っぽいものも描かれていました。

9kai_03.jpg
ここは左側です。池の奥に乗馬が描かれています。その他に、温泉や大弓場もあったそうです。

9kai_imari.jpg
凌雲閣の伊万里焼染付絵皿 「明治大正図誌」より 
こんなものもありました。大阪のお土産かな。

P1060667.jpg
茶屋町の梅田東学習ルーム(旧梅田東小学校跡地)に碑があります。

(関連ブログ) 十三堤 摘草之図

応援よろしくおねがいします→ [人気ブログランキング]

ブログランキング・にほんブログ村へ  ←ここにも参加しています。


★テーマ:大阪 - ☆ジャンル:地域情報

コメント

二階の上から噴水?

当然ですが・・・大阪城も再建されていなかったと思いますので、いま考える以上のものすごいインパクトがあったことでしょうね。

二階の上から噴水?・・・は椰子の木のたぐいに見えなくもないのですが、だとすれば、これから増えるだろう梅田のビルの屋上緑化のハシリかも?

凌雲閣

以前茶屋町を調べていて 凌雲閣も調べたのですが あまり詳しいことは ネットでは出てきませんでした
まだ新之介さんがBLOGを開設する前です

すごいものがあったのだなぁと感心したのです

いい絵が見つかりましたね 



屋上緑化のハシリ

pinboke_planet様

二階の上の噴水っぽいのが
椰子の木という可能性もあるかもしれませんね。
当時は敷地内に四季の花を植えて、
温泉場や舞台台、自転車競走場まで作って
大宣伝をしていたと書かれています。
椰子の木も当時としては珍しかったかもしれません。
珍しいものは何でも置いたという可能性は
あると思います。
「目立つところに置け!」みたいな…。




凌雲閣の絵

TOSSY様

凌雲閣ってネットだけでなく資料自体が少ないです。当時はかなり有名な施設だったはずなのにほとんど残っていません。写真もです。それはミナミの5階・眺望閣でも同じです。それだけに、この絵を見つけたときはちょっとうれしかったです。ほとんど発掘作業に近いですね。この本は古本屋で買いましたが、古本屋と図書館が私の発掘現場みたいなもんです(笑)。

初めまして。

凌雲閣について調べていてこのBlogを見付けました。
勝手ながら私の記事にリンクを貼らせて頂きましたので、
報告させて頂きました。
もし、不適切であれば遠慮無くご指摘下さいませ。
http://tommys.blog.shinobi.jp/
記事のUpは本日23時頃になりますが、
宜しくご了承下さいませ。

一万人の第九

ねぇさん

はじめまして。
リンクは大歓迎ですよ。
「一万人の第九」に出られるのですか。
12月7日の本番にむけて
今から練習なんですね。
レッスンがんばってくださいね。

コメントの投稿


管理者にだけOK

トラックバックURL

 最近のコメント 

 メッセージボード 

※時間帯(23時頃が多い)により画像が表示されない障害が発生する場合があります。ゴメンナサイ。

 ブログ全記事表示 
 プロフィール 

新之介

Author:新之介
塚本と十三で育つ。
196X年生れ。大阪の歴史をわかりやすく伝える方法を研究中。
若い人達にも関心を持ってもらえるように、大阪の近代史を面白く伝えていきます。目指すは『一分で読める歴史ブログ』。

戦前、十三公設市場近くに淡路屋という米屋がありました。新之介のルーツがそこにあります。

 カレンダー 

08 | 2008/09 | 10
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -

 最近の記事 

 ブログ内検索 

 にほんブログ村 

ブログランキング・にほんブログ村へ