このエントリーをはてなブックマークに追加

縄文さんぽ・伊丹段丘の崖を歩く2

2013年08月31日 13:00

大阪アースダイバー
伊丹段丘の崖を歩く2
崖は続くよどこまでも

dankyu_07.jpg
中国自動車道から春日神社と伊丹駐屯地に立ち寄り国道171号線まで歩いたルートです。

E7D_2233.jpg
中国自動車道のトンネルを抜けたこの辺り、段丘崖の傾斜地に住宅街が広がっています。

E7D_2238.jpg
こんな高低差があったり、

E7D_2235_2.jpg
この階段の向こうにさらに壁があったりする。

E7D_2244_1.jpg
段丘崖の地形を巧みに利用して造られた住宅地だ。

E7D_2250.jpg
比較的わかりやすい高低差の地形が続いている。
ん?真ん中に何やら棒のようなものが…

E7D_2258.jpg
突然一本だけこんな支柱があったのですが、これで壁を支えているのだろうか…

E7D_2263.jpg
健気だ。

E7D_2266.jpg
その先も高低差の壁が地形に沿って続いてる。

E7D_2288.jpg
崖の上へ続くゆるやかな坂道。

E7D_2290.jpg
自然石の石積みがたまらん。

E7D_2292.jpg
左側の竹薮は段丘崖。

E7D_2293.jpg
崖沿いの道を行くと向こうに森が見えてくる。

E7D_2303.jpg
旧久代(くしろ)村の氏神、春日神社です。

E7D_2308.jpg
ここに大きな石や分水溝石、樋門などが集められている。いずれも水路の改修工事等で役目を終えたもので記念碑として保存されている。

E7D_2312.jpg
昔は周辺の村々との水争いが絶えなかったのかもしれない。そんな歴史がこの文面から読み取れます。

E7D_2318.jpg
こちらが本殿。

E7D_2324.jpg
兵庫県の指定文化財です。

E7D_2320.jpg
こちらの碑を見ると、平成7年1月17日の阪神淡路大震災で大きな被害があったようで、平成14年3月に本殿の保存修理事業が完成したのだとか。

E7D_2332.jpg
参道の階段を下りてみます。

E7D_2334.jpg
段丘崖の森が古代の風景を連想させてくれる。

E7D_2341.jpg
崖からは太古の時代も湧き水が流れ出ていたのでしょうか。今も水が流れ落ちています。

E7D_2360.jpg
神社の森を少し離れたところから見てみた。

E7D_2362.jpg
段丘崖の森がよくわかる。

E7D_2369.jpg
神社の横に脇道があるので行ってみます。

E7D_2370.jpg
ゆるやかな坂道。

E7D_2373.jpg
向こうの山は五月山です。

E7D_2389.jpg
さて、崖沿いを歩いていると、

E7D_2390.jpg
何やら崖をしっかり補強した場所が現れた。
上が気になる。

E7D_2386.jpg
ということで、少し引き返してこの坂道を上がっていきます。

E7D_2426.jpg
うっかりここを見落とすところでした。

E7D_2415.jpg
陸上自衛隊の伊丹駐屯地です。

E7D_2424.jpg
特殊車両にプチ萌え。

E7D_2418.jpg
横の真新しい公園にこんなプロペラが展示されていた。

E7D_2419.jpg
なんと!唯一の国産旅客機YS11のプロペラです。

E7D_2409.jpg
この地域は大阪国際空港(伊丹空港)の離陸航路の直下なので騒音に伴う様々な問題が発生していました。今でも上を飛行機が飛んでいます。

さて、
E7D_2397.jpg
再び崖の下から上に上がる坂道が現れました。

E7D_2428.jpg
上に上がると

E7D_2431.jpg
墓地があった。旧北村の墓地でしょうか。

E7D_2432.jpg
墓地の向かいには公園があって

E7D_2433.jpg
おっ!
やっと眺めのいい場所を見つけた。

itami_pano_2.jpg
崖の上は意外とこういう見晴らしのいい場所が少ないのです。

E7D_2441.jpg
ちょっと気になる高低差。

E7D_2442.jpg
水道局の敷地のよう。

E7D_2445.jpg
崖の上と下を結ぶ階段です。

E7D_2455.jpg
崖の上と下を行き来できる階段は意外と少ないかも。

E7D_2458.jpg
開けた場所に出てきました。このまま坂が下りて行きます。

E7D_2463.jpg
来た方角を振り返ってみる。崖に沿って水路が流れています。崖の高低差がちょっと低くなったように感じるな。

E7D_2468.jpg
坂を下りる途中に崖の森が現れた。

E7D_2473.jpg
森沿いを歩いて行きます。

E7D_2475.jpg
朱色に塗られたコンクリート橋。

E7D_2476.jpg
崖の途中にある白髭稲荷社。

E7D_2478.jpg
上にも行けるようですが、森の中に続く道を行きます。

E7D_2482.jpg
森の中に入ると空気が変わりますね。

E7D_2488.jpg
森を抜けるとこのような場所。坂の上には臂岡(ひじおか)天満宮があります。

E7D_2486.jpg
臂岡天満宮と稲荷大明神の石碑。
土台がなぜか石臼。

E7D_2492_2.jpg
臂岡天満宮の森です。時間の余裕がなかったので臂岡天満宮には寄らず先を急ぎます。


より大きな地図で 伊丹段丘の崖を歩く を表示

(関連記事)
伊丹段丘の崖を歩く・序章大阪高低差学会
伊丹段丘の崖を歩く12013.08.25
伊丹段丘の崖を歩く22013.08.31
伊丹段丘の崖を歩く32013.09.05


ポチッと、応援よろしく♪
bahiru_wink3.gif
スポンサーサイト



このエントリーをはてなブックマークに追加

縄文さんぽ・伊丹段丘の崖を歩く1

2013年08月25日 21:00

大阪アースダイバー
伊丹段丘の崖を歩く1
崖の上の家

dankyu_01.jpg
カシミール3Dで見た伊丹段丘(いたみだんきゅう)です。
台地と低地の境目がはっきり分かれており、高低差約15mの崖が約5kmも続く地形です。低地は猪名川が氾濫するたびに川幅を広げてきたもので、氾濫原(はんらんげん)と呼ばれるエリアです。猪名川が出水のたびに流路を変えて暴れた勢力圏のようなものです。

「伊丹市史」より
dankyu_02.jpg
この図は明治18年に測量された地形図。等高線でその高低差がよくわかります。北側の加茂遺跡のあたりが高低差約20m。そこから猪名野神社周辺まで崖が続いています。
(※古い地形図なので数値に若干の誤差があるようです)

dankyu_03.jpg
カシミール3Dで北側から南方面を見たところ。伊丹台地が一枚の板のように見えますが、実際は合板を1枚つづ剥がしとってつくったような3段の段丘面が認められています。今回歩くのは加茂面と呼ばれる東側の段丘で、その崖に沿って歩いて行きます。

dankyu_04.jpg
これが歩いたルート。JR川西池田駅〜猪名野神社までを3回に分けてご紹介します。

dankyu_05.jpg
まずは、北端の加茂遺跡から中国自動車道まで。

E7D_2089.jpg
伊丹台地の北端部。最明寺川が地形に沿って湾曲に流れています。

E7D_2090.jpg
あの橋を渡ると

E7D_2091.jpg
正面に墓地がある。赤丸ポストがいいですね。

E7D_2092.jpg
この坂をのぼっていくと鴨神社がありますが、今回は川沿いのルートを歩いて行きます。

E7D_2093.jpg
高低差を利用した住宅が並んでいる。

E7D_2094.jpg
こんなところに古そうな地蔵尊が。
横の階段もかなり高い場所まで続いている。

E7D_2098.jpg
木陰の中に祠があった。

E7D_2100.jpg
白い狐ですね。稲荷社でしょうか。

E7D_2106.jpg
小高い坂をのぼっていきます。上に見える森が鴨神社ですが、ちょっと横にそれていきます。

E7D_2107.jpg
向こうの崖に家が並んでいる。

E7D_2110.jpg
普通に急な高低差の道がある。

E7D_2111.jpg
この道は昔の旧道。坂の上は旧加茂村で、古くより妙見山や篠山方面と繋がる道です。

E7D_2113.jpg
道脇に青面金剛の石碑。

E7D_2118.jpg
この急な坂を登りきると

E7D_2121.jpg
大きな木が現れる。
昔からここにあるランドマークツリー。

E7D_2119.jpg
振り返るとこんな坂道。

E7D_2126.jpg
旧加茂村の町並み。

E7D_2125.jpg
反対側には鴨神社の森が見えます。

P8051767.jpg
鴨神社周辺一帯は加茂遺跡として国の史跡に指定されています。旧石器・縄文・弥生時代の集落跡が発見されていて、弥生時代中期には畿内有数の大集落があった場所です。

P8051781.jpg
縄文時代からこの土地は、力を持った者だけが入れ替わり立ち替わり集落を構えていたのかもしれません。低地を見下ろせる岬のような場所です。

さて、
E7D_2133.jpg
この辺りは、崖と住宅が見事なバランスで成り立っている場所。

E7D_2135.jpg
この階段の角度がたまらん。

E7D_2137.jpg
なかなかいい坂が続きます。

E7D_2143.jpg
上に上がると旧加茂村になります。

E7D_2145.jpg
昔の佇まいが残っている。

P8051920.jpg
まちかどにある地蔵尊。

E7D_2148.jpg
振り返ると見晴らしがよさそうな場所が。

E7D_2151.jpg
おおっ。

E7D_2152.jpg
両側が坂でここがそのてっぺん。

E7D_2155.jpg
坂道と崖と住宅の関係が絶妙。

itami_pano.jpg
一応パノラマにしてみた。

E7D_2160.jpg
反対側の坂道です。向こうの山は五月山ですね。
左にある森は鴨神社です。

E7D_2176.jpg
坂道を下りていきましょう。

E7D_2192_1.jpg
下から見るとこんな坂道。

E7D_2180.jpg
傾斜角がかなりきつそうな階段がありました。

E7D_2181.jpg
上りましょう。

E7D_2183.jpg
いい眺めです。
ここで縄文時代の風景をイメージしてみたりして…

E7D_2187.jpg
階段を下りるのがちょっと怖いくらいの角度。

E7D_2179.jpg
この細い道を歩いて行きます。

E7D_2195.jpg
右側の崖が住宅地から竹林に変わりました。

E7D_2205.jpg
向こうに段丘崖の森が続いています。

dankyu_06.jpg
上から見るとこのような森です。

E7D_2209.jpg
森に沿って歩いて行きます。

E7D_2210.jpg
森の方へのびる道があるのですが、

E7D_2211.jpg
今回は先を急ぎます。

E7D_2219.jpg
この辺り、イチジク畑になっていていい香りがしてました。

E7D_2221.jpg
中国自動車道が見えてきました。
ここで森は一旦なくなります。

E7D_2215.jpg
それにしてもいい森が残っていますね。
崖による高低差で開発がしにくかったのがよかったのでしょうか。

E7D_2227.jpg
ここから見ると森の繋がりがよくわかります。
これがすべて段丘崖です。

E7D_2229.jpg
さて、先を急ぎましょうか。


より大きな地図で 伊丹段丘の崖を歩く を表示


(関連記事)
伊丹段丘の崖を歩く・序章大阪高低差学会
伊丹段丘の崖を歩く12013.08.25
伊丹段丘の崖を歩く22013.08.31
伊丹段丘の崖を歩く32013.09.05


ポチッと、応援よろしく♪
bahiru_wink3.gif
このエントリーをはてなブックマークに追加

鉄道模型フェスティバル2013と祝祭広場アートビジョン

2013年08月15日 22:30

全長10mの巨大ジオラマと
祝祭広場のアートビジョン


阪急電車梅田駅〜十三間の三複線のジオラマを見てきました。

E7D_1995.jpg
淀川に架かる三複線。
クオリティの高さにびっくり!

E7D_2001.jpg
中津駅と中津高架橋。

E7D_1959.jpg
中津の鉄橋付近。

E7D_1940.jpg
そして梅田駅。
かなりよくできていますね。
子供より大人の方が楽しんでいたりして…

E7D_2020.jpg
こんな模型もありましたよ。
ご存知の方はすぐわかると思いますが、
これは創業当時の梅田駅です。

(関連記事)
阪急梅田駅の歴史12008.05.12

E7D_2027.jpg
個人的にはこれが一番好き♪

(追記)
E7D_1934.jpg
十三側から見た三複線。

E7D_1924.jpg
十三駅もありますよ。

鉄道模型フェスティバル2013
 期間は8月14日(水)〜20日(火)

で、
実はこのイベントに関連して、阪急百貨店9階 祝祭広場のアートビジョンで新之介の微速度撮影動画を紹介していただいております。

今週のアートビジョン阪急百貨店

E7D_1879.jpg
ここが祝祭広場。とても広い!

E7D_2052.jpg
期間は8月14日(水)〜27日(火)。
30分に1回流れます。目安として、毎時5分と35分のあたりです。

E7D_2061.jpg
この期間に阪急百貨店に行かれる方は
お買い物のついでにどうぞ ^ ^


ポチッと、応援よろしく♪
bahiru_wink3.gif