2012年11月13日 01:30
千里丘陵を歩く(10)
山田の町並みと紫雲寺と圓照寺

大正12年測量の旧山田村の地図です。
旧山田村は上、中、別所、小川、下の5つの集落から成り、往時山田荘と称していた由緒ある地域です。

その村々を繋ぐように旧小野原街道が通っています。

旧小野原街道を北側から歩いてきて最初に現れる寺が正業寺(しょうごうじ)。とてもきれいなお寺です。

阪神淡路大震災の被害により平成15年に再建されたようです。

斜向いにある宗名寺 (そうみょうじ)。
開基は延宝6年(1678)と吹田市史に記されていました。

こちらの本堂も新しいですね。やはり震災の被害があったのかもしれません。

さらに旧道を歩いて行きます。

立派な蔵といい感じの板塀。

途中で切断された電柱。

なぜこのまま残っているのだろう。
別に撤去しなくていいですが…

こういう町並みが続きます。

立派で大きな三角屋根。

この先で自動車道路と交差します。

右の細い道が歩いてきた小野原街道。交差する道路を少し戻ると

紫雲寺(しうんじ)がある。

こちらの本堂には、江戸時代後期に活躍した画家・森狙仙(もりそせん)が描いた天井画・鳥獣図があり、大阪府指定有形文化財になっています。

こちらが本堂。改築されたようですね。

鳥獣図の説明板です。

紫雲寺の隣に背の高い松と立派な門が残っている。奥はマンションになっていますが、

この門は旧竹中家の馬上門(ばじょうもん)といい、旧山田中村の庄屋をつとめた竹中家の表門です。
「ふるさとの想い出写真集 明治大正昭和 吹田」より

在りし日の馬上門。

現在はマンションの表門でもある。

さて、再び小野原街道に戻ります。
橋を渡り川沿いの細い道が旧道に成ります。

その角に地蔵尊があった。

川沿いの竹林と

美しい蔵、

そして歴史を感じる塀。いい風景が残っている。

旧街道はこの先を右折するのですが、

このまままっすぐ行ってみましょう。

すると高台の上に建つ寺がある。

圓満山 圓照寺(えんしょうじ)。

創建は9世紀・平安時代にさかのぼる歴史ある寺です。

本堂は改修中でした。

この本堂は日本万国博覧会が開かれた昭和45年(1970)に再建されたものなのだそうです。

本堂の裏山にある准胝堂(じゅんていどう)。

こちらには木造准胝観音立像が安置されており、大阪府指定有形文化財 彫 第1号でもあります。平安前期のものだそうです。

裏山にはたくさんの石仏が祀られている。

古そうな石塔。

ひっそりと佇む祠。

そして山の上にそびえる大木。この木はカスミザクラだそうで吹田市の保護樹木に指定されています。桜の季節に見てみたい。どんな花が咲くのだろう。

圓照寺の少し先にある

光源寺。

庭木の手入れが行き届いた美しい境内でした。

旧街道に戻る途中の町並み。

立派な蔵ですね。

きれいに改修して残しておられます。

この木もなんか気になる…

こちらにも立派な蔵がありました。

この辺りは昔の町並みがそのまま残っています。

立派な佇まい。豊かな村だったのでしょう。

それにしても万博公園のすぐ近くにこんな町並みがあったとは驚きでした。

いつまでもこういう町並みが残ってくれるとうれしいですね。
より大きな地図で 新之介の千里丘陵を歩く を表示
(千里丘陵を歩くシリーズ)
1.千里丘陵丘陵を歩く・江坂
2.千里丘陵を歩く・旧寺内村・観音寺
3.千里丘陵を歩く・旧石連寺村・住吉神社・興法寺
4.千里丘陵を歩く・下新田
5.千里丘陵を歩く・下新田・春日神社
6.千里丘陵を歩く・上新田の町並み
7.千里丘陵を歩く・上新田天神社・鎮守の森と宅地開発
8.千里丘陵を歩く・上新田の道標
9.千里丘陵を歩く・山田の変遷
10.千里丘陵を歩く・山田の町並みと紫雲寺と圓照寺
11.千里丘陵を歩く・伊射奈岐神社と山田の町並み
12.千里丘陵を歩く・佐井寺1
13.千里丘陵を歩く・佐井寺2
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山田の町並みと紫雲寺と圓照寺

大正12年測量の旧山田村の地図です。
旧山田村は上、中、別所、小川、下の5つの集落から成り、往時山田荘と称していた由緒ある地域です。

その村々を繋ぐように旧小野原街道が通っています。

旧小野原街道を北側から歩いてきて最初に現れる寺が正業寺(しょうごうじ)。とてもきれいなお寺です。

阪神淡路大震災の被害により平成15年に再建されたようです。

斜向いにある宗名寺 (そうみょうじ)。
開基は延宝6年(1678)と吹田市史に記されていました。

こちらの本堂も新しいですね。やはり震災の被害があったのかもしれません。

さらに旧道を歩いて行きます。

立派な蔵といい感じの板塀。

途中で切断された電柱。

なぜこのまま残っているのだろう。
別に撤去しなくていいですが…

こういう町並みが続きます。

立派で大きな三角屋根。

この先で自動車道路と交差します。

右の細い道が歩いてきた小野原街道。交差する道路を少し戻ると

紫雲寺(しうんじ)がある。

こちらの本堂には、江戸時代後期に活躍した画家・森狙仙(もりそせん)が描いた天井画・鳥獣図があり、大阪府指定有形文化財になっています。

こちらが本堂。改築されたようですね。

鳥獣図の説明板です。

紫雲寺の隣に背の高い松と立派な門が残っている。奥はマンションになっていますが、

この門は旧竹中家の馬上門(ばじょうもん)といい、旧山田中村の庄屋をつとめた竹中家の表門です。
「ふるさとの想い出写真集 明治大正昭和 吹田」より

在りし日の馬上門。

現在はマンションの表門でもある。

さて、再び小野原街道に戻ります。
橋を渡り川沿いの細い道が旧道に成ります。

その角に地蔵尊があった。

川沿いの竹林と

美しい蔵、

そして歴史を感じる塀。いい風景が残っている。

旧街道はこの先を右折するのですが、

このまままっすぐ行ってみましょう。

すると高台の上に建つ寺がある。

圓満山 圓照寺(えんしょうじ)。

創建は9世紀・平安時代にさかのぼる歴史ある寺です。

本堂は改修中でした。

この本堂は日本万国博覧会が開かれた昭和45年(1970)に再建されたものなのだそうです。

本堂の裏山にある准胝堂(じゅんていどう)。

こちらには木造准胝観音立像が安置されており、大阪府指定有形文化財 彫 第1号でもあります。平安前期のものだそうです。

裏山にはたくさんの石仏が祀られている。

古そうな石塔。

ひっそりと佇む祠。

そして山の上にそびえる大木。この木はカスミザクラだそうで吹田市の保護樹木に指定されています。桜の季節に見てみたい。どんな花が咲くのだろう。

圓照寺の少し先にある

光源寺。

庭木の手入れが行き届いた美しい境内でした。

旧街道に戻る途中の町並み。

立派な蔵ですね。

きれいに改修して残しておられます。

この木もなんか気になる…

こちらにも立派な蔵がありました。

この辺りは昔の町並みがそのまま残っています。

立派な佇まい。豊かな村だったのでしょう。

それにしても万博公園のすぐ近くにこんな町並みがあったとは驚きでした。

いつまでもこういう町並みが残ってくれるとうれしいですね。
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(千里丘陵を歩くシリーズ)
1.千里丘陵丘陵を歩く・江坂
2.千里丘陵を歩く・旧寺内村・観音寺
3.千里丘陵を歩く・旧石連寺村・住吉神社・興法寺
4.千里丘陵を歩く・下新田
5.千里丘陵を歩く・下新田・春日神社
6.千里丘陵を歩く・上新田の町並み
7.千里丘陵を歩く・上新田天神社・鎮守の森と宅地開発
8.千里丘陵を歩く・上新田の道標
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13.千里丘陵を歩く・佐井寺2
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