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天神祭の船渡御と宮入

2009年07月30日 07:30

はじめての天神祭
船渡御&宮入編

7月25日午後6時頃、陸渡御(りくとぎょ)を終えた集団は、
船に乗り込み船渡御(ふなとぎょ)が始まります。
「さぁ、どこから見よか」
天神橋や天満橋からは花火が見えないと聞いていたので、
場所探しでうろうろしたのですが、どこも人人人でビックリ!
結局、桜宮橋に場所を決めました。というよりここしか空いていなかった…

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船渡御は午後6時頃から始まりますが、
桜宮橋に最初の船がやってきたのは午後6時半頃。
先頭は催太鼓船(もよおしだいこせん)です。
奥の船も同じ集団のようです。すごい人数だ。

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船渡御の間はずっと太鼓を叩いているようです。

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次の船は神鉾講船(かみぼここうせん)。

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こちらの船はお客さんで満員です。

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次に現れたのは地車講船(じぐるまこうせん)。

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こちらも満員。地車囃子が聞こえてきました♪

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次が福梅講船。福牛がいる講ですね。
奥に花傘が見えるので花傘講船と連結しているようです。

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これはどんどこ船といって自由に航行できるそうです。
「小若」は小中学生が漕ぐ舟なんですって。

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さらに続いて、手前が天神講獅子船

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そして金幣船
その後に、文楽船落語船が続きます。

船渡御は陸渡御の講以外にたくさんの船が出ます。
舞台船や奉拝船などたくさん参加しますので、全体像がわかりにくいのですね。
一体何艘の船が渡御をしてるんだろう。

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いよいよ暗くなってきました。
今度は川上からでかいアサヒビールを乗っけた船が下って行きます。

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文楽船落語船の前をテレビ大阪の船が進みます。
テレビ中継をしているのかな。

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これは落語船。どなたが乗っていたのでしょう?

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ご神霊を乗せた御鳳輦奉安船(ごほうれんほうあんせん)が
通る頃には辺りは真っ暗です。そろそろ花火か!

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橋の下から突然こんなヤツが現れた!

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今回の船渡御で一番目立ってましたね。
来年これのマネをしてキャラクターがいっぱい現れないといいんだが…^^;

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おっ、花火の試し打ち!

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あっ!こっちも。
桜宮橋の上流と下流で花火が上がるのですね。

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でも、私は宮入を見るために花火を見ずにこの場を離れました。
天神祭は一人であれもこれも見るのは難しい…^^;


より大きな地図で 船渡御 を表示


宮入(みやいり)は午後9時頃に始まり、
午後11時頃、最後の玉神輿が宮入をして終えました。
それらを約10分にまとめています。
陸渡御の順番で宮入をして、それぞれ大阪締めで終わります。


ちょっと長いので大体の流れです。
催太鼓 (0:00~)
神鉾 (1:38~)
地車 (2:00~)
獅子舞・傘踊り・四つ竹・梵天 (2:35~)
御羽車・御錦蓋 (3:00~)
御鳳輩 (3:35~)
鳳神輿 (4:30~)
玉神輿 (6:57~)

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宮入後の境内です。興奮冷めやらず。

DSC03688.jpg
最後になりましたが、御神霊もお戻りになったので参拝して帰りました。

次回で天神祭りの記事は最後です。
私も大好きなだんじり囃子をご紹介します。


(関連記事)
知ってるつもり?!天神祭 2009.07.26
教えて!天神祭の陸渡御 2009.07.28
天神祭の船渡御と宮入 2009.07.30
天神祭の地車囃子 2009.08.01
天神祭・予告篇 2010.07.26
天神祭・陸渡御~船渡御へ 2010.07.28


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教えて!天神祭の陸渡御

2009年07月28日 07:30

おしえて!!
天神祭の陸渡御


7月25日は天神祭の本宮で、船渡御(ふなとぎょ)が大川で行われました。
太鼓や神輿などが船に乗って渡御を行うわけですが
船に乗り込む前に氏地を練り歩くのが陸渡御(りくとぎょ)といわれるものです。

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この日は雨が降ったり止んだりとあいにくのお天気でした。
拝殿前には御羽車(おはぐるま・左)と御鳳輩(ごほうれん・右)が待機しています。

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午後3時頃、催太鼓(もよおしだいこ)が境内で太鼓を叩き出しました。
「からうす」も何度か繰り返して、

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午後3時半 陸渡御の先陣を切って、催太鼓が境内を出て行きます。

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それにしても催太鼓に関わる人の数はすごい。
この太鼓は慶長5年(1600)に豊臣家より拝領されたという由緒あるものだそうです。
(※秀吉から拝領した陣太鼓は今も宮の奥深くに保管されているそうです)

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催太鼓につづいて天狗の面をつけた猿田彦(さるたひこ)が
道案内の神様として登場します。

DSC03317.jpg
つづいて神鉾(かみぼこ)。

DSC03322.jpg
ここへ神さまが下りて来るのだそうで、悪疫をはらう神器ともされています。

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そして地車(だんじり)が動き出しました。
「地車」と書いて「だんじり」と読む事が多いのですが、
こちらでは「地車講」を「じぐるまこう」と読みます。

DSC03336.jpg
現在は一台しか地車はありませんが、江戸時代の安永9年(1780)には
なんと84台もの地車が天神祭にくり出したという記録が残っています。

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この日は天候が不順なのでビニールをかぶせているのが残念ですが
屋根が3つある珍しいタイプの三ツ屋根地車(みつやねだんじり)です。
この唯一の地車は嘉永5年(1852)に造られたもので、
平成3年に全面洗い直しが行われています。
(※文久2年(1862)に造られたという説もあります)

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獅子舞と傘踊り、四つ竹の一団が表門を出てきました。

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傘踊りと四つ竹は女性がたくさん参加されているので、
通りが一気に華やかになります。

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その後にしばらく絵巻のような古式装束に身を包んだ行列が続きます。

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福牛も^^

で、午後4時半頃
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御羽車(おはぐるま)が宮出しました。

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続いて御錦蓋(おきんがい)と御管蓋(おかんがい)。

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そして御鳳輩(ごほうれん)です。
この御鳳輩が実は御渡神事でいちばん重きをなしています。

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宮司によって天満宮の御神霊がこの中に移されています。
ここだけ神々しい雰囲気です。

そして午後4時40分
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鳳神輿(おおとりみこし)が動き出しました。

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ごっつい大きな神輿です。輝いてる!
鳳神輿の歴史は古く、江戸初期には担がれていたそうです。

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境内で暴れた後にいよいよ宮出です。

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ごっついなぁ。動くとシャリシャリ黄金の音がします。
太閤さんも好きそう^^

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そして、最後を飾るのは玉神輿(たまみこし)です。
宮司さんも見送っておられます。

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この玉神輿は天保11年(1840)に造られたものだそうで、
平成14年に大改修が行われています。ピカピカです。

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最後の玉神輿が宮出したのは午後5時です。

この行列はこのまま老松通りを御堂筋に向い、市役所から中央公会堂、
難波橋を渡って天神橋まで大移動していきます。


より大きな地図で 陸渡御 を表示


(関連記事)
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知ってるつもり?!天神祭

2009年07月26日 08:00

知ってるつもり?!天神祭
もよおし太鼓って?

大阪人なら誰もが知ってる天神祭。
でも、天神祭って船渡御と花火のイメージしかないって方、
以外に多くないですか?
という私も実はその一人^^;
全てを見れたわけではないですが、
2日間かけて私なりに天神祭を見て回りました。

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7月24日の宵宮、午後6時過ぎ。
大阪天満宮の正面参道に催太鼓(もよおしだいこ)が宮入しようとしていました。

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参道の手前で、下の車輪をはずし、大勢で太鼓を担ぎながら入っていきます。

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まるで波の上を渡る船のよう!

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上下に激しくゆれながら、ゆっくり進んでいきます。
すごい迫力!

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表門前に来ると、今度は太鼓がシーソーのように大きく揺れます。

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これを「からうす」と呼びます。

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太鼓台の下周りは鉄の板で頑丈の補強されており、太鼓台の下に角材を入れて
それを軸にシーソーのように揺らしながら太鼓を叩く。
縦に揺れるのを「縦からうす」、横に揺れるのを「横からうす」というそうです。

DSC02641.jpg
太鼓を叩く人は「願人(がんじ)」と呼ばれていて
願人は振り落とされないように太鼓を叩きます。

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天神祭はこの太鼓が一番の見せ場のようです。
正直いって、地車(だんじり)好きの私はそれほど催太鼓に関心がなかったのですが、
いきなり宮入を見て、その迫力に圧倒されてしまいました。

DSC02652.jpg
陸渡御(りくとぎょ)と船渡御(ふなとぎょ)の両方で
催太鼓が行列の先陣を切ります。
天神祭といえば催太鼓です。
私は一発で虜になりました。

DSC02674.jpg
わぁ、
これが「横からうす」!


DSC02698_2.jpg
そして、無事宮入していきました。

今回から天神祭を数回にわたってご紹介していきます。
できるだけわかりやすく記事にしたいと思っています。


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