2014年06月18日 07:30
戦争遺構巡りというより
リアルラピュタを探しに
和歌山市沖にある友ケ島が若者に人気です。島に残された戦争遺構である砲台跡が、宮崎駿監督の「天空の城ラピュタ」に出てくる空に浮かぶ島とイメージが重なるからのようです。私が行くキッカケも娘が行きたいからという単純な理由。どうせ行くなら小難しいことは置いといて「リアルラピュタ」を楽しむぞというモードに切り替えて行く事にしました。

友ヶ島と言ってもそのような名前の島があるわけでなく、紀淡海峡に浮かぶ沖の島、地の島、虎島、神島の4つの島を総称して友ヶ島と呼んでいます。そのうち、多くの人が訪れるのが沖の島です。

今回歩いたルートをグーグルアースで表示してみました。一番人気の第3砲台跡は山の頂上付近にあり、高低差がかなりあるので、歩きやすい靴で出かける事をお勧めします。

歩いたルートは、フェリーが到着する野奈浦桟橋から海岸線を通って第2砲台跡へ向かい、そこから燈台周辺にある第1砲台跡に行き、孝助松の海岸横を通って第3砲台跡をめざし、再び桟橋にもどってくるというコース。

加太港の友ヶ島フェリー乗り場です。

乗船券はこちらで。普段は出発便の30分前くらいからチケット発売が始まります。

運賃は大人が往復2000円。火曜日、水曜日は運休。季節や天候によって運航日や運航時間が変わりますので気をつけてください。

船内から前回訪れた深山方面をみたところ。中央の谷の下辺りに魚雷の発射機がありましたね。

さて、沖の島に上陸です。

島の全体です。

今回歩くのは島の西側。ここから海岸沿いを反時計回りで歩いていきます。

今回のルートの途中にトイレがないのでここで済ませておきましょう。

海岸線を15分ほど歩くと、先端部に何やら構造物が見えてきました。

ここが第2砲台跡です。

柵内は立ち入り禁止。

この辺りはそれほど崩れていないのですが、

ここは危険な状態。

レンガ壁がずれています。奥の高台に行ってみましょう。

このコンクリートの構造物も気になる。後方には人工的な洞穴が続いていました。

海側には芝生が広がっています。ロープが張られていたのでそこに行くのはやめました。

ロープが張られていた頭上にはこのような不安定な倒木があったりします。気をつけてください。

第2砲台跡から移動の途中にあった洞穴。こういう場所は他でも見かけました。戦時中のものなのでしょうか。

第1砲台跡に向かう坂道。

正面が第1砲台跡のトンネル。坂を上がると灯台です。

柵の中に入れるといいんだけど。

友ヶ島灯台は明治5年に竣工点灯したようです。

これが友ヶ島灯台。いい形をしてます。

近代化産業遺産のプレートと上のプレートは面白い書体で書かれていますね。
明治五季六月廿七日初點燈於舊臺
明治廿弎季八月五日再點燈於新臺
なのかな…

素敵なデザインです。

淡路島がよく見える。

ここに階段があるのですが立入禁止になっていました。残念。

上からのぞくとこんな場所です。

第1砲台跡は木々に覆われていて場所がよくわかりませんでしたが、迷いながらもこんな場所にたどり着きました。周辺は柵が設置されていて入れなかったのですが、

なぜか離れたところから入れる場所を見つけてしまった。ロープもなかったので入ってみました。

これがさっきの構造物。扉は開いています。

中はこんな感じ。

かなりいい感じです。ただ、蚊っぽい虫が多かったのでそそくさと退出しました。かゆい…

さて、ここは池尻広場。向こうの池は蛇ヶ池です。

反対側は孝助松の海岸。三角形の岩が面白い。

ここから第3砲台跡まで山登りです。ゆっくり歩きましたが約20分以上坂道を歩きました。結構きついです。

で、第3砲台跡に到着です。

土木学会選奨土木遺産のプレート。

第3砲台跡の解説板。この後ろの壁の向こうに砲座が4区画あり、各区画はトンネルで繋がっています。

これは一番手前の区画。丸い砲座に水が溜まっていました。

下に行ってみましょう。

お〜、なんかいい感じ。
トンボが飛んでいたので、昆虫好きの私と娘はおもわずヤゴを探してしまった…

反対側から見たところ。向こうの砲座の奥にトンネルがあります。

これがそのトンネル。

行ってみましょう。

足下はじゅくじゅくでした。滑らないように気をつけてください。

途中、左側に横穴がありました。この写真は反対側から撮っているので右側になっています。

中は階段になっていて下に地下道のようなものがあります。ただし真っ暗なので下りるには懐中電灯が必要。

2つめの区画です。

水は溜まっていませんでしたが、緑がレンガの構造物を覆っている感じがラピュタっぽい。

3つ目の区画です。ここも緑に覆われている。

ちょっと上から。

最後のトンネルです。

4つめの区画です。ここが一番植物に浸食されていました。もうほとんど森です。

通路にもどってきました。このような階段が3ヶ所あるのですが、この中に入って行くと、先ほどのトンネルの中にあった地下道と繋がります。

このスロープを下りたところがよく写真で見る有名な場所。

ここは弾薬支庫。数メートル下がった場所にあるので地下にいるような不思議な感覚になっています。

ここは特別な感じがする。

実物はいいです。

弾薬庫の中はこのようになっています。

日本じゃないみたい。

後ずさりしながらトンネルを抜けます。

このトンネルの内と外では空気感がガラリと変わります。

監守衛舎跡と発電所跡の建物。
いやぁ、よかった。
リアルラピュタを探しに行くぞ!といいながら、もうそれどころじゃない。レンガ造りの空間に圧倒されてしまいました。貴重なものが残っています。

桟橋の近くにある砲弾のモニュメント。これを見ると凄い砲台があったのだと実感できます。この島は砲台跡だけでなく修験道の修行の場としても有名なのだそうです。またいつか訪れてみたい。
より大きな地図で 友ヶ島 を表示
(関連記事)
「加太砲台跡(深山第一砲台・男良谷砲台・由良水雷隊兵舎)」 2014.05.05
「天空の城ラピュタを探しに友ケ島へ」 2014.06.18
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リアルラピュタを探しに
和歌山市沖にある友ケ島が若者に人気です。島に残された戦争遺構である砲台跡が、宮崎駿監督の「天空の城ラピュタ」に出てくる空に浮かぶ島とイメージが重なるからのようです。私が行くキッカケも娘が行きたいからという単純な理由。どうせ行くなら小難しいことは置いといて「リアルラピュタ」を楽しむぞというモードに切り替えて行く事にしました。

友ヶ島と言ってもそのような名前の島があるわけでなく、紀淡海峡に浮かぶ沖の島、地の島、虎島、神島の4つの島を総称して友ヶ島と呼んでいます。そのうち、多くの人が訪れるのが沖の島です。

今回歩いたルートをグーグルアースで表示してみました。一番人気の第3砲台跡は山の頂上付近にあり、高低差がかなりあるので、歩きやすい靴で出かける事をお勧めします。

歩いたルートは、フェリーが到着する野奈浦桟橋から海岸線を通って第2砲台跡へ向かい、そこから燈台周辺にある第1砲台跡に行き、孝助松の海岸横を通って第3砲台跡をめざし、再び桟橋にもどってくるというコース。

加太港の友ヶ島フェリー乗り場です。

乗船券はこちらで。普段は出発便の30分前くらいからチケット発売が始まります。

運賃は大人が往復2000円。火曜日、水曜日は運休。季節や天候によって運航日や運航時間が変わりますので気をつけてください。

船内から前回訪れた深山方面をみたところ。中央の谷の下辺りに魚雷の発射機がありましたね。

さて、沖の島に上陸です。

島の全体です。

今回歩くのは島の西側。ここから海岸沿いを反時計回りで歩いていきます。

今回のルートの途中にトイレがないのでここで済ませておきましょう。

海岸線を15分ほど歩くと、先端部に何やら構造物が見えてきました。

ここが第2砲台跡です。

柵内は立ち入り禁止。

この辺りはそれほど崩れていないのですが、

ここは危険な状態。

レンガ壁がずれています。奥の高台に行ってみましょう。

このコンクリートの構造物も気になる。後方には人工的な洞穴が続いていました。

海側には芝生が広がっています。ロープが張られていたのでそこに行くのはやめました。

ロープが張られていた頭上にはこのような不安定な倒木があったりします。気をつけてください。

第2砲台跡から移動の途中にあった洞穴。こういう場所は他でも見かけました。戦時中のものなのでしょうか。

第1砲台跡に向かう坂道。

正面が第1砲台跡のトンネル。坂を上がると灯台です。

柵の中に入れるといいんだけど。

友ヶ島灯台は明治5年に竣工点灯したようです。

これが友ヶ島灯台。いい形をしてます。

近代化産業遺産のプレートと上のプレートは面白い書体で書かれていますね。
明治五季六月廿七日初點燈於舊臺
明治廿弎季八月五日再點燈於新臺
なのかな…

素敵なデザインです。

淡路島がよく見える。

ここに階段があるのですが立入禁止になっていました。残念。

上からのぞくとこんな場所です。

第1砲台跡は木々に覆われていて場所がよくわかりませんでしたが、迷いながらもこんな場所にたどり着きました。周辺は柵が設置されていて入れなかったのですが、

なぜか離れたところから入れる場所を見つけてしまった。ロープもなかったので入ってみました。

これがさっきの構造物。扉は開いています。

中はこんな感じ。

かなりいい感じです。ただ、蚊っぽい虫が多かったのでそそくさと退出しました。かゆい…

さて、ここは池尻広場。向こうの池は蛇ヶ池です。

反対側は孝助松の海岸。三角形の岩が面白い。

ここから第3砲台跡まで山登りです。ゆっくり歩きましたが約20分以上坂道を歩きました。結構きついです。

で、第3砲台跡に到着です。

土木学会選奨土木遺産のプレート。

第3砲台跡の解説板。この後ろの壁の向こうに砲座が4区画あり、各区画はトンネルで繋がっています。

これは一番手前の区画。丸い砲座に水が溜まっていました。

下に行ってみましょう。

お〜、なんかいい感じ。
トンボが飛んでいたので、昆虫好きの私と娘はおもわずヤゴを探してしまった…

反対側から見たところ。向こうの砲座の奥にトンネルがあります。

これがそのトンネル。

行ってみましょう。

足下はじゅくじゅくでした。滑らないように気をつけてください。

途中、左側に横穴がありました。この写真は反対側から撮っているので右側になっています。

中は階段になっていて下に地下道のようなものがあります。ただし真っ暗なので下りるには懐中電灯が必要。

2つめの区画です。

水は溜まっていませんでしたが、緑がレンガの構造物を覆っている感じがラピュタっぽい。

3つ目の区画です。ここも緑に覆われている。

ちょっと上から。

最後のトンネルです。

4つめの区画です。ここが一番植物に浸食されていました。もうほとんど森です。

通路にもどってきました。このような階段が3ヶ所あるのですが、この中に入って行くと、先ほどのトンネルの中にあった地下道と繋がります。

このスロープを下りたところがよく写真で見る有名な場所。

ここは弾薬支庫。数メートル下がった場所にあるので地下にいるような不思議な感覚になっています。

ここは特別な感じがする。

実物はいいです。

弾薬庫の中はこのようになっています。

日本じゃないみたい。

後ずさりしながらトンネルを抜けます。

このトンネルの内と外では空気感がガラリと変わります。

監守衛舎跡と発電所跡の建物。
いやぁ、よかった。
リアルラピュタを探しに行くぞ!といいながら、もうそれどころじゃない。レンガ造りの空間に圧倒されてしまいました。貴重なものが残っています。

桟橋の近くにある砲弾のモニュメント。これを見ると凄い砲台があったのだと実感できます。この島は砲台跡だけでなく修験道の修行の場としても有名なのだそうです。またいつか訪れてみたい。
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