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杭全神社の地車(だんじり)宮入り 2011

2011年07月15日 08:00

平野郷夏まつり 2011
杭全神社・地車宮入り

平野区の杭全(くまた)神社の夏祭りには地車(だんじり)が9基も曳航します。大阪市内では最大。前から見に行きたいと思っていたのですが、やっと見ることが出来ました。

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7月13日の宮入りの日です。南港通りは片側通行止めになっていました。
昨夜はここでだんじりが暴れまわっていたのだと思います。

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午後7時から宮入が始まるのですが、少し前の落ち着いた時間帯。

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町内を歩いているとあちこちからだんじり囃子が聞こえてくる。

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宮入り前のゆったりしたこの時間帯が結構好きです。

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こちらは夜の曳航のための電源を調整していました。

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ちなみにこれが今年のポスターです。上から
野堂組 → 場町 → 堂町 → 西脇組 → 戸口町 →
町 → 町 → 野堂組 → 野堂
これは今年の宮入りの順番です。

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杭全神社の拝殿です。

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境内にはふとん太鼓もある。

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拝殿には神輿も祀られていた。

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その前で巫女さんが舞っていました。

さて、
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今年1番最初の宮入は野堂東組のだんじりです。
9基がローテーションで順番を変えるので9年ぶりの1番になるわけです。

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宮入りはすんなり大鳥居をくぐりません。
突進しては手前で止まり、「もどせ!もどせ!」と後ろに戻る。
そしてまた突進して止まり、もどる。
これを約30分間繰り返します。

IMG_9175_3.jpg
野堂東組は紙吹雪を舞い散らして華やかでした。

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そして宮入りです。

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勢い良く大鳥居をくぐり抜けていきました。

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2番目の馬場町。
同じように行ったり来たりを繰り返して

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宮入りです。

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3番目が泥堂町。

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すでに最初の宮入が始まって1時間半が経過しています。
9基のだんじりの宮入が終わるのが夜中の12時頃になるので、
いったんここで神社前を離れました。

だんじりは南港通りから一本の道を順番に神社に向かって進んでいきます。なのでその通りは順番を待つだんじりが間隔を開けて待機している状態。

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背戸口町のだんじりです。

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道はすごい人混み。町内の子供たちもおかあさんと一緒にだんじりの曳航に付いてまわっていました。

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少し間隔を開けて、こちらは市町のだんじり。

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こちらも団体で大移動です。

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とにかく町中の老若男女の人達が祭りでひとつになっている感じがする。

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こちらは流町のだんじり。

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女性がめちゃくちゃ多い。

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野堂北組のだんじりです。
この細い通りでも行ったり来たりを繰り返している。

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「もどせ!もどせ!」と走っていました。

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テレビクルーかな?
記録にしては大層なカメラでしたが。

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南港通りから少し入った流口地蔵の所です。

IMG_9548_3.jpg
最後の野堂南組のだんじりが入ってきました。

旧平野郷は太平洋戦争時に空襲を免れた貴重な地域。
大阪市内にあった多くのだんじりは空襲で焼失しましたが、
ここには貴重なだんじりが多く残っています。
旧平野郷には文化財がたくさんありますが、
このだんじりも文化財級だと個人的には思っています。
大阪の宝ですね。この町も人もだんじりも…


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平野郷のまち歩き(最終回)

2010年06月02日 08:00

僕も 平野の町をあそ歩(ぼ)

大阪あそ歩 ってご存知ですか?
マスコミで取り上げられることも増えて来たので、かなり認知されてきましたね。
平野をまわるコースもありますので、関心のあるかたはぜひ!

で、僕の平野歩きの記事は今回が最終回。
最後は町で気になったモノをランダムに紹介しま~す。

IMG_5137_2.jpg
いきなりですが、ちょっと気になったお人形。
…こわい…

(追記)
四谷シモン氏の「ルネ・マグリットの男」という作品だそうです。
大阪万博せんい館に展示してた数点の内のひとつが
こんな所にあったなんてビックリ!

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これは結構有名なお人形らしい。

IMG_7247_2.jpg
この方も有名な方のようですが…


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ええ感じの魚屋さん。

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この通り、昔は「魚の棚」と呼ばれていたそうです。

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商店街も気になる。

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ここにも魚屋さん。

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なんか賑やかなお店。

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足袋をこんだけ前面で売ってる店は初めて。

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ここは小林新聞舗。登録有形文化財です。
昭和4年(1929)竣工だそうです。

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明治22年(1889)創業の大阪市内で最も古い新聞販売店だとか。

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こちらは和菓子の梅月堂さん。
店内は「和菓子屋さんの博物館」になっています。

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この提灯はあっちこっちで見かけました。
町おこしの一環かな。


杭全神社です。
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この楠はすごかった。一見の価値あり。

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樹齢千年と言われる大阪府指定の天然記念物です。

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境内でかわいいヤツを見つけた。
クマです。どう見てもクマ。きっとクマです ^^;
違うと思うけど…

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神社の裏で見つけた鉄の扉。何か気になる。

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隣の墓地に桓武(かんむ)天皇妃、坂上春子(さかのうえのはるこ)の墓があります。
平野の歴史では必須です。細かいことは書きませんが坂上田村麻呂の娘です。

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ついでに紹介しておくと、ここが坂上広野麿(さかのうえひろのまろ)の墓。
詳しく書きませんが坂上田村麻呂の第二子、春子の兄です。
平野の地名の由来にもなっていて「広野庄」から「平野庄」になったとか。

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アパートの敷地の一角に広野麿の屋敷跡の碑もありました。


さて、

銭湯です。
IMG_6485_2.jpg
殿川湯。

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残念ながら廃業されているようです。

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隣のお店は写真屋さんだったのかな。
昔のKodak。

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こんな一角です。


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ここは平野郷の案内処。

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喫茶店であり平野郷の案内所的な場所、「おもろ庵」です。
全興寺の一角にあります。


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亀乃饅頭のお店。

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創業はなんと寛永元年(1624年)。創業380年以上です。すごい。


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旧南海平野駅の近く、NANKAI MALLの文字に哀愁が…

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ちょっとええ感じの写真屋さん。

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おもての看板 三味線や♪

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古い住所プレートも残ってた。面白い地名、三十歩町だって。

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この建物は町のお医者さん。ちょっと気になる建築。

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古い日本家屋もたくさん残ってる。

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築何年やろ?ええ感じや。

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昭和のええにおいがする町、平野。
江戸、明治、大正、昭和と、町を歩けばいろんな時代の風景に出会えます。
とても面白い町。夏にもう一度来てみたいです。
だんじりを見ににね。


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平野郷の道標

2010年05月30日 08:00

平野郷の道しるべ

平野の町を歩いてると道標ををよく見かける。
私が知る限り6つの道標を見つけました。今日はそれらをご紹介します。

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杭全神社の参道道にある道標。

ふちい寺(藤井寺)
大峯山上
かうや山(高野山)

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明治19年測量地図です。参考のため、道標がある場所に印(A~F)をつけました。

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この道標は A の場所です。
 大坂

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すぐ 天王寺 大さか

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當社 熊野権現 祇園宮


2つ目は国道沿いにある道標、B の場所です。
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ふじいてら
大峯山上

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すぐ 道明寺  しぎ山

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すぐ 玉つくり  天王寺


3つ目は商店街にある道標、C の場所です。
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 八尾 しぎ山? みち

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 なかの 住よし さかい 

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 ふぢい寺 大峯山上 

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裏には安永八年の文字が見えます。
西暦でいうと1779年ですから約230年前ですね。


4つ目は全興寺(せんこうじ)の境内にある道標、D の場所です。
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 さ山 高野山 すぐ信貴山道

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 ふじ井寺 道明寺 大峯山上 
是より一丁東乃辻右へ同所 
……間違えてたらご指摘ください ^^;



5つ目は住宅の中にある道標、E の場所です。
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ここはちょっと読めなかった。

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 ふちい寺 かしいら? 
柏原のことかな?

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は葉っぱが邪魔で見えん^^;


6つ目は喫茶店の玄関横にある道標、F の場所です。
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これは比較的新しいのかな?東西南北になってるし、漢字も今と同じ。

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 八尾 法隆寺 郡山
 天王寺 大阪

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西
 道明寺 富田林
 天王寺 大阪


道標ではないのですが、
他にも石碑をいくつか見つけたのでそれもご紹介しておきます。

mi_20_2.jpg
これは平野公園にある黄金水の石碑。
これ自体は新しいのですがその横に清水橋の碑があります。
この井戸水はたいへん良質の飲料水だったそうです。

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まったく気づかないような場所にあったのが含翠堂(がんすいどう)跡。

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含翠堂とは経書講読・国学・医学・算学等を教えた学校です。
明治5年に閉鎖されるまで155年間もの歴史がありました。
懐徳堂(かいとくどう)より古いのです。すごい。

最後にこれ。
mi_23_2.jpg
大日本紡績平野工場私道の碑。
現在の平野北中学校や北側のマンションの場所に
広大な敷地を持つ紡績工場がありました。
ユニチカの前身会社のひとつです。→『昭和4年の空撮写真



より大きな地図で 平野郷 を表示
黄色が道標の場所です。


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