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台風18号がもたらした濁流と淀川

2013年09月17日 00:00

100年前の先人に感謝。
淀川のありがたさを
改めて実感しました。


各地で大きな被害をもたらした大型の台風18号。特に淀川水系では桂川が氾濫するなど、数十年に1度といわれるほどの大量の雨が降りました。私が住む淀川下流域でもいままで見た事がないほどの増水でした。今回は記録としてその状況を残しておきたいと思います。

IMG_2850.jpg
朝のニュースを見て淀川の様子を見てきました。十三と塚本の中間、新北野の辺り。9月16日午前9時半頃です。

IMG_2851.jpg
河川敷の半分程度が水没した状態。役場の方かもしれませんが作業をされている方がいました。

この日は中潮で、大阪湾の満潮が3:45と17:27、干潮が10:42と23:03。もし大潮であれば水位はもっと高かったでしょう。

淀川20130916_2
パノラマで見ると水没していない箇所がわかります。

P9162309.jpg
午後5時頃です。朝より水が増えていました。
上流の淀川大堰ではゲートをすべて開けていたようです。

P9162313.jpg
河川敷はかなり水没していますが、堤防にはまだまだ余裕があります。

P9162316.jpg
マウンドだけがぽっかり島になっていた。

P9162334.jpg
新十三大橋の上流。

P9162335.jpg
十三大橋の下流。

P9162338.jpg
川の流れが速いです。

P9162317.jpg
新十三大橋に上がってみました。
見慣れた風景なのに違う場所のように見える。

P9162323.jpg
河川敷の様子です。
この下はもちろん川ではありません。

P9162325.jpg
この草が生えている場所が川と河川敷の境界線です。

P9162326.jpg
堤防にまだ余裕はあるものの大潮と重ならなくてよかった。

P9162327.jpg
川の流心部は流れがもっとも早いです。


写真では流れの様子がわからないのでFacebookに動画をアップしました。
iPhoneで見れない方はこちら )

yodo_0002.jpg
この地図は、明治18年測量の地図と現在の航空写真を重ねたものです。現在の淀川が完成したのは明治43年。それまでの淀川は過去幾度となく猛威を振るい、多くの洪水をもたらしてきました。中でも明治18年の大洪水の被害は甚大で、それをきっかけとし淀川改良工事という国家プロジェクトが本格的に動き出しました。しかし、この改良工事で先祖代々受け継いできた土地を手放さざるを得なかった住民も数多くいます。村ごと無くなってしまった地域もある。そういう犠牲があった上でこの淀川ができていることを我々は忘れてはいけません。

P9162318.jpg
この淀川があるから私達は安心して暮らせていけるのだとつくづく思いました。

100年前の先人に感謝。


(関連記事)
100年前の淀川改良工事2008.09.29


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旧十三橋の遺構現る

2011年03月02日 08:00

旧十三橋 いまむかし

先日、十三大橋を渡ってるとこんなモノが現れていました。

jusohashi_005.jpg
これ、何かお分かりでしょうか?

jusohashi_004.jpg
これは、旧十三橋の橋脚の基礎の跡です。
普段はあまり見れないんですけど、僕も久しぶりに見ました。

jusohashi_006.jpg
これは対岸の十三側に現れた橋脚跡です。

jusohashi_007.jpg
十三大橋が開通したのは昭和7年。
開通後、旧十三橋は解体されました。

jusohashi_001.jpg
「十三大橋竣功記念写真帖」より
この写真は十三大橋の竣工時の写真です。
旧十三橋がそれと並行して残っています。
ただ、旧十三橋は渡れなくなっているようです。

jusohashi_003.jpg
「十三大橋竣功記念写真帖」より
これは使用中の写真、自動車はまだ少なく、
馬車や大八車が多かったようです。

jusohashi_002.jpg
「十三大橋竣功記念写真帖」より
この写真は旧十三橋の橋脚がよく見えますね。


僕は「土地の記憶」というコトバが好きです。
旧十三橋の遺構はこの土地が持つ記憶の一部、
僕にとってはプチタイムマシーンなのです。


(関連記事)
満月の夜に現れた遺構2008.12.13
十三大橋の架橋工事12008.01.20
十三大橋の架橋工事22008.01.24
     ↑
昔の記事なのでいま読むとはずかしいですが、
そのままにしときます…


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満月の夜に現れた遺構

2008年12月13日 17:00

満月の夜に現れた遺構

普段は川の下に沈んでいるものが、水位が低くなった時だけ現れることがあります。遺構フェチにとってはたまらない現象なのですが、それが昨夜現れました。

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12月13日の午前2時頃、淀川の水位がかなり下がっていました。そこに現れたのが十三大橋が架橋される前に架かっていた旧十三橋の基礎の遺構です。今までも何度も見ていたのですが、今回はちょっとした発見がありました。

DSC05900.jpg
十三大橋の中津側(南詰)の下流側です。基礎らしきモノが対で3列確認できますね。これが旧十三橋の基礎です。

DSC05891.jpg
ここまで潮が引いた時に見たことがなかったのでちょっとうれしい。1列目、2列目、3列目。

DSC05901.jpg
左が4列目で右が5列目です。この5列目の基礎がいままで確認できていなかったので、私にとってはちょっとした発見でした。おそらく喜んでいるのは私だけです(笑)。

juso_hashi_01.jpg
「Googleマップ」より
位置的にはこの辺りになります。普段は水面に隠れていますが、橋の上からよ~く目をこらして見ると見えます。

十三橋001
「大阪市の100年」より
十三橋は淀川改良工事の時に開通(明治42年5月)しています。この写真、右に開通したばかりの箕面有馬電気軌道の鉄橋も写っています。

十三橋006
「十三大橋竣功記念写真帖」より
これは十三大橋の工事は始まる前の写真で、おそらく昭和初期だと思われます。自動車よりも、馬車や大八車が多く通っていました。

DSC05910.jpg
十三側にも一対の基礎が確認できます。川の下にはまだ未知の遺構が眠っています。特に阪急の鉄橋のすこし上流の辺りには以前工場があり、レンガ造りの塀が沈んでいるそうです。いつか見てみたいものですね。


(おまけ)
DSC05924.jpg
十三側からも阪急がよく見えるようになりました。


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